名人戦第1局は羽生名人が勝ちました。
序盤からリードを許し(たように見える)、苦戦。それでも、差を広げられずに追走し、最後に抜き去り逆転勝利。単に追走するのではなく、見通しの悪い密林や足場の悪い砂地に誘導し、相手の消耗を待つという羽生パターンの一つ。最近は、時々このパターンに持ち込みながら、逆に足がもつれることもある。
NHKの速報が、ちょうど終局寸前にヒットしたのは幸運だった。
ぎりぎりの将棋を2日間戦い続け、その最後のシーンをリアルタイムで観ることができ、本当によかった。特に、終局寸前の三浦八段の苦悶の様子は、胸に迫るものがあった。
やや半身に構え、ため息をつきながら前傾姿勢に戻るというよりは、倒れこむのを左ひじでかろうじて支え、羽生名人の放った7六の金をむしり取る。
△7四龍の追撃に、顔を横向け、顔をしかめて、ため息をつく。
そして、54秒まで考えて、合い駒の金を打つ。いや、打つというより落とすという感じ。そして「うぇ~」とため息。
羽生名人の考慮中も、何度もため息を漏らす。
そして、トドメの△5四角に、やや半身で、さらに首をねじり、何が悪かったのだろうというような表情を浮かべる。
そして、センスを膝の前に投げ、「ふう~」と大きくため息をつき、前傾姿勢になり、盤面をじっと見る。そして、駒大に手をやり、はっきりと「負けました」。
その瞬間、場の緊張がいっぺんに解ける。
羽生名人も、弛緩し、安どの色をにじませる。
そんな緊迫シーンだったが、残念なことがひとつ。
秒読みが、秒読みが……
「さんじうびぃよ~(30秒)」
力が抜けるような秒読み。もう少し何とかならないものか。
秒読みと言えば、ここ2、3年のNHK杯将棋トーナメントの秒読みにも大きな不満が。
「20びょおおおおぉぉ」
お経のように語尾が伸びる(約4秒)。これでは、秒読みの機能を果たしていないし、間延び感が強い。
残り考慮時間がなくなり、真の30秒将棋になると、
「20秒、1、2…」
と読むのなら、通常の時も、語尾を伸ばさないでほしい。
何人かが交代で秒読み係を務めるみたいだが、前任、あるいは先輩の秒読みを真似るのだろうか、最近はどの奨励会員が務めても、この間延び傾向が強い。
こんなことを感じるのは、私だけでしょうか?
序盤からリードを許し(たように見える)、苦戦。それでも、差を広げられずに追走し、最後に抜き去り逆転勝利。単に追走するのではなく、見通しの悪い密林や足場の悪い砂地に誘導し、相手の消耗を待つという羽生パターンの一つ。最近は、時々このパターンに持ち込みながら、逆に足がもつれることもある。
NHKの速報が、ちょうど終局寸前にヒットしたのは幸運だった。
ぎりぎりの将棋を2日間戦い続け、その最後のシーンをリアルタイムで観ることができ、本当によかった。特に、終局寸前の三浦八段の苦悶の様子は、胸に迫るものがあった。
やや半身に構え、ため息をつきながら前傾姿勢に戻るというよりは、倒れこむのを左ひじでかろうじて支え、羽生名人の放った7六の金をむしり取る。
△7四龍の追撃に、顔を横向け、顔をしかめて、ため息をつく。
そして、54秒まで考えて、合い駒の金を打つ。いや、打つというより落とすという感じ。そして「うぇ~」とため息。
羽生名人の考慮中も、何度もため息を漏らす。
そして、トドメの△5四角に、やや半身で、さらに首をねじり、何が悪かったのだろうというような表情を浮かべる。
そして、センスを膝の前に投げ、「ふう~」と大きくため息をつき、前傾姿勢になり、盤面をじっと見る。そして、駒大に手をやり、はっきりと「負けました」。
その瞬間、場の緊張がいっぺんに解ける。
羽生名人も、弛緩し、安どの色をにじませる。
そんな緊迫シーンだったが、残念なことがひとつ。
秒読みが、秒読みが……
「さんじうびぃよ~(30秒)」
力が抜けるような秒読み。もう少し何とかならないものか。
秒読みと言えば、ここ2、3年のNHK杯将棋トーナメントの秒読みにも大きな不満が。
「20びょおおおおぉぉ」
お経のように語尾が伸びる(約4秒)。これでは、秒読みの機能を果たしていないし、間延び感が強い。
残り考慮時間がなくなり、真の30秒将棋になると、
「20秒、1、2…」
と読むのなら、通常の時も、語尾を伸ばさないでほしい。
何人かが交代で秒読み係を務めるみたいだが、前任、あるいは先輩の秒読みを真似るのだろうか、最近はどの奨励会員が務めても、この間延び傾向が強い。
こんなことを感じるのは、私だけでしょうか?