今回も突っ込みどころ満載でした。
しかし、まず、特筆すべきは景勝の頑張りであろう。
★景勝の頑張り
兼続に直江家を継ぐよう命じたり、上杉の「義」を貫くため、武田に援軍を送ったり、そして何と言っても、菊姫を抱擁したシーン。口が重く、奥手の景勝だが、良く頑張ったぞ!
このあたりについては、くうふうさんの『見取り八段・実0段』の【天地人】第十七回で、見事に語られています。
さて、景勝の奮闘に関わらず、突っ込みどころがたくさん。
①「快く思わない」程度で?
「兼続の出世を快く思わない毛利秀広(長谷川公彦)は、信綱(山下真司)、山崎専柳斎(石井洋祐)と口論になり、二人をきり殺してしまう」これは、番組ホームページからの引用ですが、「快く思わない」程度で、弾みとは言え、殺人ですか?
だいたい、毛利秀広って誰?。今まで、兼続とひと悶着あったのなら多少は納得できるのですが。
②早くも再婚? 脚本家の苦心、 哀れ、信綱!
まだ喪に服しているのに再婚話ですか。早いですよね。
兼続の出世に不満を持つのは、家柄のせいではないのかと考え、兼続に名門の直江家を継がせようとする。つまり、信綱の死のいきさつは兼続に直江家を継がせるための名目だったのですね。
もちろん、お船の夫である信綱は、兼続が直江家を継ぐのに絶対的な障害だったので、信綱殺害事件は一石二鳥だったのです。信綱が哀れです。
兼続は家督という重大な問題なのに、父、惣右衛門(高嶋政伸)に相談しなくて良いのでしょうか?
とにかく、夫婦となった二人を会わせない等、兼続がお船と夫婦になったことに対して、如何に後ろ指を指させないかで、脚本家は苦心したのでしょう。が、やはり、無理がありますね。
③主人公には不適格?
それに、兼続もお船も躊躇し迷うシーンはありますが、二人の気持ちは見えません。そう、これが一番の問題点です。
何かとこの二人、出しゃばって、二人が顔を合わすシーンは多いのですが、互いにどう思っているのかはほとんど表現されていません。一箇所、お船が兼続に「もっと早くしっかりしてくれていたら、直江家を継ぐことになったのに」という意味のことを言ったことがあったのみです。
いったい、お互いにどう思っていたのでしょうか?兼続にとっては、お船は単なる相談相手、お船のほうは、ある程度意識していた節がありますが、二人が気持ちは意識的にぼやかしてあるような気がします。
それはそうです。二人に恋愛感情があったのなら、不貞となってしまいますから。
そもそも。兼続はNHKの大河ドラマの主人公には向いていないのではないか。御館の乱にしても、兼続の地位が低いので、「でしゃばり」に思えてしまいましたし。
④「義を失ってしまう」って、既にないんじゃないの?
武田に援軍を送る景勝の決断に「上杉の義を失ってしまうところであった」と上田衆は気勢を上げるが、そんなものはもう残っていないだろっ!
⑤戦は春日山城で起こっているんだ?
兵を鍛えたり、忍者が報告したりと相変わらず、周囲の戦の様子が分かりません。台詞やナレーションや地図で窮地に追い込まれたと言われても、ピンと来ません。
北条を食い止めるため、決死の覚悟で上田庄に戻った栗林(平泉成)と深沢(鈴木正幸)は、いったいどうなってしまったんでしょうか?
桑取の連中は、兵糧を運んだだけだったのでしょうか?
⑥初音はサウジアラビア?
あ、もう、親父ギャグで茶化すしかないですね。初音はイラン!
初音が出れば出るほど、ドラマが薄っぺらに感じてしまいます。
最初、武田に援軍を送らなかった理由は?
雪で不可能?上杉に援軍を送る余裕がない?援軍を送る気がない(他の重臣たちを説得する気はない)
もう少し、その理由をはっきりさせてほしかったです。
⑧戦略的にどうなんでしょう?
結局、武田はあっという間に滅んでしまいました。
上杉にとっては、武田は織田への防波堤になったはず。もっと早く、援軍を送って、武田を助けるべきではなかったのでしょうか?
確かに、援軍を出すほどの余裕はなかったでしょう。しかし、まず、北の新発田と和睦して、織田との戦いに専念する。
武田に援軍を送れなかったと同様に北条方面からの進軍は困難だったはず。
そこで、主力を魚津方面に投入して、織田勢を押し返し、その一方で、武田に援軍を送る振りとか、そういう情報を流して、織田を牽制する。
なんてのはどうなんでしょう?
しかし、まず、特筆すべきは景勝の頑張りであろう。
★景勝の頑張り
兼続に直江家を継ぐよう命じたり、上杉の「義」を貫くため、武田に援軍を送ったり、そして何と言っても、菊姫を抱擁したシーン。口が重く、奥手の景勝だが、良く頑張ったぞ!
このあたりについては、くうふうさんの『見取り八段・実0段』の【天地人】第十七回で、見事に語られています。
さて、景勝の奮闘に関わらず、突っ込みどころがたくさん。
①「快く思わない」程度で?
「兼続の出世を快く思わない毛利秀広(長谷川公彦)は、信綱(山下真司)、山崎専柳斎(石井洋祐)と口論になり、二人をきり殺してしまう」これは、番組ホームページからの引用ですが、「快く思わない」程度で、弾みとは言え、殺人ですか?
だいたい、毛利秀広って誰?。今まで、兼続とひと悶着あったのなら多少は納得できるのですが。
②早くも再婚? 脚本家の苦心、 哀れ、信綱!
まだ喪に服しているのに再婚話ですか。早いですよね。
兼続の出世に不満を持つのは、家柄のせいではないのかと考え、兼続に名門の直江家を継がせようとする。つまり、信綱の死のいきさつは兼続に直江家を継がせるための名目だったのですね。
もちろん、お船の夫である信綱は、兼続が直江家を継ぐのに絶対的な障害だったので、信綱殺害事件は一石二鳥だったのです。信綱が哀れです。
兼続は家督という重大な問題なのに、父、惣右衛門(高嶋政伸)に相談しなくて良いのでしょうか?
とにかく、夫婦となった二人を会わせない等、兼続がお船と夫婦になったことに対して、如何に後ろ指を指させないかで、脚本家は苦心したのでしょう。が、やはり、無理がありますね。
③主人公には不適格?
それに、兼続もお船も躊躇し迷うシーンはありますが、二人の気持ちは見えません。そう、これが一番の問題点です。
何かとこの二人、出しゃばって、二人が顔を合わすシーンは多いのですが、互いにどう思っているのかはほとんど表現されていません。一箇所、お船が兼続に「もっと早くしっかりしてくれていたら、直江家を継ぐことになったのに」という意味のことを言ったことがあったのみです。
いったい、お互いにどう思っていたのでしょうか?兼続にとっては、お船は単なる相談相手、お船のほうは、ある程度意識していた節がありますが、二人が気持ちは意識的にぼやかしてあるような気がします。
それはそうです。二人に恋愛感情があったのなら、不貞となってしまいますから。
そもそも。兼続はNHKの大河ドラマの主人公には向いていないのではないか。御館の乱にしても、兼続の地位が低いので、「でしゃばり」に思えてしまいましたし。
④「義を失ってしまう」って、既にないんじゃないの?
武田に援軍を送る景勝の決断に「上杉の義を失ってしまうところであった」と上田衆は気勢を上げるが、そんなものはもう残っていないだろっ!
⑤戦は春日山城で起こっているんだ?
兵を鍛えたり、忍者が報告したりと相変わらず、周囲の戦の様子が分かりません。台詞やナレーションや地図で窮地に追い込まれたと言われても、ピンと来ません。
北条を食い止めるため、決死の覚悟で上田庄に戻った栗林(平泉成)と深沢(鈴木正幸)は、いったいどうなってしまったんでしょうか?
桑取の連中は、兵糧を運んだだけだったのでしょうか?
⑥初音はサウジアラビア?
あ、もう、親父ギャグで茶化すしかないですね。初音はイラン!
初音が出れば出るほど、ドラマが薄っぺらに感じてしまいます。
最初、武田に援軍を送らなかった理由は?
雪で不可能?上杉に援軍を送る余裕がない?援軍を送る気がない(他の重臣たちを説得する気はない)
もう少し、その理由をはっきりさせてほしかったです。
⑧戦略的にどうなんでしょう?
結局、武田はあっという間に滅んでしまいました。
上杉にとっては、武田は織田への防波堤になったはず。もっと早く、援軍を送って、武田を助けるべきではなかったのでしょうか?
確かに、援軍を出すほどの余裕はなかったでしょう。しかし、まず、北の新発田と和睦して、織田との戦いに専念する。
武田に援軍を送れなかったと同様に北条方面からの進軍は困難だったはず。
そこで、主力を魚津方面に投入して、織田勢を押し返し、その一方で、武田に援軍を送る振りとか、そういう情報を流して、織田を牽制する。
なんてのはどうなんでしょう?