さんぽ道から

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ソフトバンクの株価は下がり気味ですが…

2016-07-20 06:13:52 | ダイアリー


ソフトバンクが英 ARM 社を 3.3兆円で買収するという。買収金額にびっくり、ARM 社ってなあに、IoTってなあに、ソフトバンクの採算性はあるのだろうか?

買収金額は ARM の現在の株価に43%上乗せしたものらしい。43%増しは ARM に興味のある他社が その高額にびっくりして 横やりを入れられないほどのもの を意図したものであったらしい。この買収金額は、ARM が現在上げている営業利益が 5倍以上にならないと 元が取れない巨額なものという。

ARM 社は1990年に英国ケンブリッジで設立された会社で、現在の従業員4000人の会社。タブレットやスマホの電子指令部品、マイクロプロセッサーの開発設計会社で、顧客にはアップル、クアルコム、サムソン電子、インテルなどで、その半導体部品は全世界の150億個の製品に使われている という。競合会社はインテルだが、インテルはデスクトップやPC用の半導体がメインで、小型低出力機器ものでは ARM 社の半導体が圧倒的に強い(ARM社の売り上げの45%がスマホ向けで世界のスマホの95%にARMのものが使われている)という。


ソフトバンク孫社長は IoT の将来性を見据えて ARM 社を買収したと語っている。IoT とはインターネット・オブ・シングスの略で、世の中の色々なものに通信機能を持たせ、インターネットに接続したり、相互通信したりで、自動認識や自動制御や遠隔計測などを行える環境のこと。自動運転、ネット制御家電、街灯やドローンなど先進社会を見据えての投資で、
10年後の IoT 社会では、ARM 社安い買い物だったと振り返られるとしていると 孫社長は説明した。

ソフトバンクは今後 5年で英国での従業員数を2倍にし、海外でも人を増やし、経営陣は残すとも表明した。スマホやタブレットの普及は、今後は発展途上国がメインとなれば一個当たりの儲けは半分?従業員員数が倍になれば今の4倍の個数を売らねばならないこと?営業利益を5倍にしなけれなならないということは、今の20倍の数量を売ること?あまりにも単純計算だが、採算は合うのだろうか?

最近の記憶に残るソフトバンクの買収履歴は、2006年の英ボーダフォンの日本での携帯電話事業の買収(1.75兆円)と2013年の米 4位の携帯事業会社スプリント社の買収(2.58兆円)だ。みな小よく大を制すのびっくりもので、今のところ一勝(ボーダーホーン)一敗(スプリント)。

IoT 社会は必ずやってくる。ただその規模は?どれほど先のこと?だが、今回のソフトバンクによる ARM 買収は、日本が、IoT による社会改革の先頭打者成り得るきっかけを秘めているものようで、ソフトバンクにはぜひ成功してほしいもの…
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