活眼明察日記

物事の道理や本質を見分け、真相を明らかにする眼力を養いたい

生活保護以下597万世帯の衝撃

2010-08-20 20:37:08 | Weblog
僅かばかりの年金収入しかないため、親子が生活にあえいでいた。生活保護を申請したところ、あっさり却下され電気やガス代も払えず、このところの猛暑で親御さんが「熱中死」されたこと悲しい出来事であった。

厚労省が07年の「国民生活基礎調査」を基に計算したところ、生活保護受給世帯数は108万世帯を数えたという。また、それ以下の収入で暮らしている世帯数は、597万世帯だったとしている。

貧困が万遍なく広がっていることの表われである。政府は団塊世代が退職し、年金だけの収入になったためと説明するが、言い訳めいて一面的でしかない。問題はもっと深いところにある。

いま、若者の2人に1人が非正規雇用であり、年収も1百万前後といわれている。これでは生活ができるはずがない。弱者を切り捨てる小泉構造改革によるものである。

財界や大企業の求めに応じ、労働法制の規制を緩和したことで、その日の生活もままならない大量のワーキング・プアが生み出されたことにこそ大きな原因がある。

小泉の忠実な番頭である「自民党」や「みんなの党」は構造改革をさらに推し進めようとしている。このことは今後、ますます貧困が拡大することを意味する。

当然のことであるが、これらの勢力を弱体化させない限り、安寧な社会が築けないこと、そろそろ気付いてもいい時期である。


post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。