Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LEFE1224. フィールド派

2015年12月03日 | diving
 さてまた下からのアングルで行こう。なるほど波の模様が綺麗だ。ライトが微かにあたっている。ライトは、こんな風に使えばよいのかと納得する。
 さて終日デスクワーク、そしたら筑波大の先生から、オリンパスE-M1のデジタルシフトという機能をためしてみてよ。内蔵ソフトをバージョンアップすると使えるからさ、という要請があったので、早速バージョンアップしてデジタルシフトを試みた。建築撮影にはなかなか便利そうな機能だ。これがニコンやキャノンだと30万はするシフトレンズを付けて巨大な大きさになるのだが、オリンパスは大変軽くて小さくてよいし、専用のレンズではなくデジタルで処理するという考え方が今風である。
 そんなことを考えてゆくと、フルサイズデジタル一眼レフなどは、フィルム時代の中判機材の趣がある。もうだれもこんなので撮らないだろうと私は思うけど。
 やはり調査で振り回せる機材の大きさには、限度があると昔から私は力説していた。フィールド調査は、撮影機材だけをもってゆくわけではないので、野帳やらデータ解析用のPCやらメジャーやら調査用の資料やら、それに着替えや雨具も必要だし、あんなカメラマンのポンチョなんかつかいものにならないから山用の本格的な装備が必要だ。そうなると撮影機材しか入らないカメラバックなんか使い物にならず当然リュックになる。そう考えれば、ニコンやキャノンの高価なシフトレンズなんか持ってゆく余地はないですね。
 かってフィールド調査の名手、宮本常一はハーフサイズのオリンパスペンSで大量の撮影を行い、我が国の民俗学に大きな貢献をした。そう考えれば、撮影機材は良く写るというのと同じ位に、小さくて軽いことがフィールドで活躍する条件だと思うよ。フィールド派にとてっは撮影機材の大艦巨砲主義というのは、昔から存在しなかった。

沖縄県 本部
OLYMPUS EM-1,M.ZUIKO DG Fisheye ED8mm/F1.8
ISO320,露出補正-1,f8.1/125
コメント
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