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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

ドローイング325. 小説:小樽の翆256. 泌尿器科 

2020年12月06日 | drawing

 

 一連の体調不良の最後は、泌尿器科にたどりついた。

出かけてみると、男精会クリニックとあり、精子検査だの性病だの精力回復などと、看板がいかにも男子専科だ。実際患者は、オトコばかりだが・・・。

精子検査はどうやってするか、翆に尋ねたことがある。

翆「採精室で自分でマスかいてだすのぉー」

「エロ本とか、エロ動画のタブレット端末でも置いてあるの?」

翆「感染の要因になるから、そんなもん、あるわけないじゃん!」

「看護師さんが、『出ないの?、じゃあ私のおっぱいを触ってて、これ保険外だからぁー』、そういって出してくれないの?」

翆「アホ!」

つまり奥にいる看護師達の裸体を妄想して自分で出せ!、というわけだ。出してから2時間以内に検査が必須だって。あれって、固まるからなぁー。

その時は、翆にやってもらおう。

翆「もう仕事中に呼ばれて忙しいんだからぁー。」

そういって翆がペニスをしごきだし・・・

翆「まだ、でないのぉー」

なんか気分が殺伐としてさ・・・

翆「ここ病院だからしょうがないよ。じゃ私のオッパイを撫でていて」

看護服の隙間から手を入れ込む。オッパイだけが肉の塊のように感じるが・・・。

翆「まだぁー、こんなときに我慢しないでねぇー」

採精室へやってくるカップル達の恥ずかしい会話に、好奇心がわき起こるけど・・・。

・・・

幸いアチキは、そんな必要がなく、膀胱炎だ。

でっ、クリニックに通い続けて、さあ、完治でしょうと医者から言われて、ようやく長い薬漬けの日々が終わる安堵感。

・・・

待合室で会計を待っていた。

ホブさんと呼ばれて、スキンヘッドの外国人と日本人のカップルが会計をしていた。

うーーん、女性は通訳かと思ったが、あの仕草は恋人以上であるが、夫婦のベタ臭さがない。

美人ではないが、高学歴の端正な顔立ちで髪が長い。

ボディのスタイルは、小さなボリューム感がセクシーだ。

髪の長いオンナ、外国人の好きそうなボディだな・・・。

こりゃ毎晩やってるわいな。

だが、外国人男性の呆然とした目つきからすると、どんな病気なのだろうか。

精子が出ないとか、起たないとか・・・。

恋人同士でくるぐらいだから、病気はこれだな。インポテンツ!

彼女が、大丈夫、治るよ!、そんな仕草をしていた。

「うーーん、心理の要因も重なるから、そんなの簡単に治らへんでー、アンタの彼も難儀やなぁー。アンタの美ボディが疼きまったせぇー、いっそオトコを変えたら・・・」と言うのは心の中に留めたが、そんな連想をしたくなる空気だ。

そんな風に勝手に決めつけているうちに、夕べの寝不足もアリ、目がまどろんできた。

・・・

コメント
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