Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

PEN LIFE963. 亀甲文様のなまこ壁

2014年06月10日 | field work
 忙しいので、4日分まとめ書きである。まあ話題が続いたというべきか。
 なまこ壁には、様々な意匠がある。一般には正方形、伊豆下田や東広島の西条市は菱形、そして内子町だけにみられる亀甲文様のなまこ壁である。なぜそれらの意匠が発生したかはわからないが、なまこ壁は防火防水で瓦と瓦の目地を漆喰で塗り固めたものである。
 内子町では、木蝋制作の現場もみることができた。これもガイドさん達のツアーの尻についていったおかげである。蝋燭というのも不思議なもので、手作りの蝋燭は、メラメラとまるで絵に描いたように炎が燃えるところがなかなか美しい。この蝋燭を燃やしてみたいと思うが、そんな機会は京都の日常生活でもほとんどない。
 ガイドさんツアーを横聞きしながら適当に追い越して、内子の町を歩くと,横町に古い映画館の建物があったりして、四国の果てに文化ありだ。いや、当時は果てではなく、瀬戸内海流通の海道の拠点の一つだったのかもしれない。
 学生達が木蝋の制作現場にふけっている頃、ご同業の先生が、あの映画館もみたいなという顔をしていた。さてあの学生達はどんな興味をもったのだろうかと、勝手ながら推測しつつ、私達は彼らの傍らを通りすぎていった。

愛媛県内子町
OLYMPUS E-P5,LEICA MACRO ELEMARIT45mm/F2.8
ISO200,露出補正-0.3,f6.3,1/500
コメント
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