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Creator's Blog,record of the Designer's thinking

毎月、おおよそドローイング&小説(上旬)、フィールド映像(中旬)、エッセイ(下旬)の3部構成で描き、撮り、書いてます。

PEN LIFE638. 宇陀市松山地区

2013年06月01日 | field work
 昨日は、朝大学に出向き必要な仕事を早々と片付けて、手帳のスケジュールをみると奇跡的になにもない。天気は久しぶりに晴れている。さて・・・これは、奈良県宇陀市の伝統的建造物群保存地区へフィールド・サーベイだな。早速ジョルダンをくくると、名古屋からは近鉄が一番早い。ドンクのサンドイッチをかじりながら近鉄特急で宇陀市松山地区へでかけた。
 近鉄榛原(はいばら)駅を降りて路線バスで15分ほど山間に向かうと松山地区がある。このあたりが紀伊半島の中心だろうか。南方面は、吉野山系であまり集落のないところだ。
 しかし松山地区は、街道沿いに単調に広がる集落だ。ちと撮影意欲減退気味で集落を徘徊していた。江戸時代後期の建築があるなど成立過程と、街道沿いという立地が類似しており、いきおい日本の伝建地区は、みな似てくる。
 まあせっかく来たのだから、気を落とさずゆっくりとまわった。 道の駅、人の歩かない旧道、 間口の広い格子戸の平入の民家、たった一カ所のビュースポット、百貨店と言う名の個人商店、おばあさんがぽつねんと座っている古い文房具屋、1軒だけある肉屋、お寺の金堂の落成式、学校帰りの中学生、夕方になると寂しく気分も落ち込んでくるようだ。日も暮れる頃、早々に近鉄で京都に帰った。
 最近、建築よりも人間の方が面白い。そんな気分を感じつつ、梅雨の間のつかのまのフィールドサーベイだった。OM-Dがないと寂しい限り。

宇陀市松山地区
OLYMPUS E-P3 M.ZUIKO DG 14-150mm F4.0-5.6.
ISO200,焦点距離45mm,露出補正-0.3,f11,1/100.
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