Creator's Blog,record of the Designer's thinking

フィールドワークの映像、ドローイングとマーケティング手法を用いた小説、エッセイで、撮り、描き、書いてます。

最近のドローイング72. 人口構成

2013年05月08日 | drawing
 この文庫本も、廃品回収に出すので捨てないうちにブログに書き留めておこう。
 それは 素人投稿編集部・編「田舎の若奥さん性の実話告白」だ。話の真意はともかく、舅や義兄弟とも裸の付き合いを、おかげて兄弟みんな仲が良くて、といった話とか、村のしきたりで美人妻が・・・、嫁さんかつぎの風習が義父を夜這いに駆り立て・・・、といった性に関する奔放な古いしきたりの話ばかりだ。
 たしかにそうした古いしきたりが残る昭和30年位の日本は、私の耳ラッパでも、旦那が戦争から帰ってこなくて、弟さんが嫁さんの面倒をみて、子供もできたんだって、といった話を田舎でしばしば聞いたことがある。さらに民俗学の聞き書きを読めば、そうした話は枚挙にいとまがない。
 つまり日本がおおらかな時代であったわけだが、こうした性のおおらかさが今の世界経済と関係しているのである。
 つまり昭和30年頃の日本は子供の数が最大で、人口構成もピラミッド型であった。そして経済成長も毎年10%近く伸びていったのである。近年では人口構成も紡錘型であり、経済も僅か2%成長させるのに国をあげてやらなければならない。もはや高齢化社会である。そんなところに、世界の資本が集まるだろうかとい疑問がわく。
 現在、人口構成がピラミッド型なのは、移民を受け入れてきたアメリカである。だからいまだに経済成長は続き、従って資本が集まり、 世界経済をリードしている。
 このように考えれば、人口構成が国家経済の成長を支配する要因と言っても過言ではないようだ。
 日本も田舎では食べられないと言って都会に出てきたジュニア達が、おおらかさを引き継いでくれれば、まだ日本経済も救われたかもしれないが、残念ながらプロテスタンティズムのような謹厳実直さを実行してくれたものだから、紡錘型の人口構成から脱却できない。従って経済は、世界のダブついた資金が流入するもことなく、全体としてみれば、今後もたいしたことはないという予測が成り立ってしまうのだ。
 だから国家経済成長の基本は人口構成にあると言ってもよい。
コメント
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