書道家Syuunの忘れ物

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墨宣會書展・創立50周年記念

2008-09-27 11:27:28 | ちまたの噂・雑記事
墨宣會書展が9月26日より29日まで前橋市の市民文化会館で開催されている。
墨宣會書展と大きく書かれているが、脇に前橋市成人学校書道クラブ創立50周年記念とある。
それは、発足が成人学校だったと言うだけのことで、西林乗宣先生(元群馬県書道協会会長・現顧問)の社中展であることに変わりはない。
但し、詳細は聞いたことがないから、書道界の常識としてそんなものというところ。



会場は、大展示ホール一杯に飾られていて、見る観覧者を圧倒するもの。



なぜなら、出品者は群馬県でも名だたる書家が「これでもか」という力の入れようで出しているからだ。
当然、毎日書道展では、今年毎日賞を受賞した作家も出品しているし、昨年の山崎記念特別賞作家もいる。
もっとも、その第一回受賞者が西林先生であったことは知らない人はいないほど有名。



書の評論は差し控えて、ただ鑑賞するというもの。
中には、群馬篆刻協会に所属する篆刻の名人もいて、中々楽しませる展覧会になっている。





書道協会副会長・大井先生と中山無硯先生(作品の作者)。



正直言って、まともに全作品を鑑賞すると半日では終わらない。
しかも各出品者の作品が数メートルにも達し、力の入った、当たり前だがほとんど漢字作品なので、見ていて疲れてしまう。



西林先生の作品。
先生の作品は必ず見ているので、色々な作品があるなあと思う。
特に最近は、右端にあるような非常に芸術性の高い小品をたまに出されることがある。
中々真似の出来ない鋭い線筆には、唯々驚嘆するばかりである。
面白いことは、小さい作品ほど凝縮した「力」を感じさせるとは、よく言うものだ。



展覧会初日は雨模様だったが、ほぼ曇り。
いずれにせよ、展覧会には初日に観覧すると言うのが一番で、27日群馬ロイヤルホテルで行われるレセプションでは、どんな趣向が凝らされるのかと‥‥思ったりもしている。

いつもの通り、会場の後ろで「お茶」をいただいているとき、西林先生と大井先生が筆の話で雑談をしていた。
内容はこんなもの……脚色、などいろいろありで‥‥
「大井先生は、農墨を使うので筆が痛むでしょう。」
「だから筆は、使ったら3日ぐらい掛けて良く洗うのです。」
「でもね、奉職した頃、最初の給料全部を使って買った筆の根本から抜けてしまったときは、悲しかったですね。」
「大きな筆を直して貰ったら、直径2センチ(?)にもならなかった。」

根本からすっぽりというのは、実は小生もある。
馬の尻尾の筆だったが、2-3回使ったら抜けしてしまった。
筆屋に持っていったら、あまり使ってないからと「不良品」として処理してタダ出直してくれた事があった。
今は、淡墨中心だから、筆の穂が抜けるというのもあまりないというのは幸いというものだが。



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