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参議院選挙の総括として考える

2010-07-14 23:12:43 | 民主党政権綴り
参議院選挙の総括として考える

2010/07/14の読売新聞一面は「内閣支持急落38%、不支持52%」だった。
参議院選挙は民主党の惨敗の予想通りの結果となったが、最低44議席と予測したのが朝日新聞だったのは皮肉なものだ。
今回の選挙では今までの選挙とは違う現象が起きた。
自民党では、従来型の組織選挙では勝てないと判断したようだが、自民党の得意とした利益誘導型選挙は民主党に元々潰された。
一方、民主党は自民党の利益誘導型選挙を切り崩すと共に、労組を中心とした利益誘導型選挙を行った。しかし、国民はその利益誘導型という甘い汁を吸わせるような選挙に嫌気を示してきているし、民主党の大企業、官公労という労組貴族へ露骨な肩入れは嫌悪感を招いた。
所詮民主党というのは、国民の大多数が就労している零細中小企業の見方ではないと言うことである。
そして、自民党政権時代では自民党内での右派と左派によるせめぎ合いから穏健な政策がなされてきたとはいうものの、そのための事なかれ主義に陥った。
それでも、当面の大変化はないと言う立場から、多少の色物でも当選させてきたのが従来だった。
しかし、長い自民党時代によって、階層が固定され「新貴族階級」という新しい階層が生まれるのと同時に、「日本ドリーム」は雲散霧消した。
それで、従来型の閉塞感の打破は民社党政権に向かったものの、結局日本国民に対して危機感を増すだけの結果となった。
そうであれば、大阪の「お笑い100万票」というご祝儀などあり得るはずもなく、例の谷氏などの少数の候補を別にして政策をキチン説明出来ないような候補者は選挙区でなくとも惨敗した。
誰だってそうだろう、国民の生死をかけた時に後に続けないリーダーを選んだら自滅である。桂きん枝や岡部まり、‥‥に年間約1億円(秘書給与を含む総額)の税金を6年間もくれてやる気持ちはあるまい。

参議院選挙結果後、内閣支持率は急落した。
菅内閣は、責任は国民にあって菅内閣には責任はないとばかり居直った。
日本の政治家というのは、国民から見れば「武士」である。
別の言い方をすれば「メシは食わねど高楊枝」のやせ我慢とプライドを持った様に見られる人達である。
ところが、こういうふうに居直るというのは武士ではなく江戸時代の(悪名高い)渡り仲間(ちゅうげん)か町奴(やっこ)。
少なくとも、坂本龍馬や維新の元勲のようなかっこいい役回りではない。
武士の格好をしていながら中身は「渡り仲間」の政権に対して、国民は「否」とした。
しかも、「原点は、『国民の生活が第一。』」と選挙前はいいながら、選挙が終わった途端にそんな話はさらさら無い。

11日の新聞全面広告には、「徹底的にムダづかいを根絶した上」と言いながら、参院神奈川選挙区で落選した千葉景子法相は続投させるという。
国会議員ではなくなる以上、国務大臣として給与は支払われるわけで充分ムダ遣いだ。
内閣改造をしないというのなら、暇な大臣が兼務するということもありうるし、少なくとも民間人である千葉景子法相が続投するよりはマシというものである。
結局、民主党菅政権というのは宣伝として国民にはうまいことをいいながら、現実には国民を裏切っていると言うことである。

一方、自民党は参議院議長を選ぶ段階を見てみれば、谷垣総裁が中小企業の社長なら半年で倒産すると思えてならない。
自民党は野党になったのに、未だに武士という政権与党の気分でいる。
どんな仕事でも親方日の丸の大企業での仕事と零細企業での仕事では質が違う。
大企業で仕事をするのには、見てくれは良くなくても「出来ていればよい仕事」としても、零細企業で仕事を納めるなら「金の取れる仕事」でなければならない。
自民党はやはり大改革しない限り、自滅して行く草食大恐竜であるのかも知れない。

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