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面子だけを維持した不信任決議案否決と菅総理の幼児性

2011-06-02 19:17:39 | 民主党政権綴り
面子だけを維持した不信任決議案否決と菅総理の幼児性

菅内閣に対する不信任決議案の否決、民主党が打った茶番劇の一つとして数えてい良いかも知れない。菅総理は、鳩山前総理やその他の短命内閣以下の短命内閣になっては「恥」と首相に齧(かじ)りついているのだと思っていた。
ここで内閣不信任決議、内閣総辞職で止めたのでは、歴史に残る不名誉な総理と言うことで絶対に避けたかったと言うことだろう。これは菅総理が常々行っている歴史が判断するという理由付けからそんなものだ。
いずれにせよ来週8日で就任一年と言うことで、鳩山前首相の9ヶ月弱(266日)の在任期間より大分ましと思っているのかも知れない。
麻生内閣の358日を超え、福田康夫内閣の365日安倍内閣の366日を超えればいつ止めても超短命内閣とは言われないと言うような「歴史」を勘案したものである。
だから「鳩山前首相は内閣不信任決議案否決後、国会内で『2次補正予算に関しては、6月いっぱいくらいに中身が決まる。すなわちメドが立つというような状況が出てくるのではないか』と述べ、菅首相の退陣時期は6月中の見方を示した。」(読売新聞)と言うのもあながち嘘ではないと言うことかも知れない。
しかし、自己の保身、歴史評価を気にして単なる延命を図るというのはどう考えても従来の日本人的感覚とは異なる。
東日本大震災を見ても自らは犠牲になっても避難誘導をした警察官、消防隊員や防災放送の女性職員もいた。
その昔では、
「1945年(昭和20年)8月15日の玉音放送後も継続された、ソ連軍の樺太(現サハリン)侵攻がもたらした、真岡郵便電信局の女性電話交換手9人の悲劇(真岡郵便電信局事件)」(志願して職場に留まり、そのために追い詰められた女性交換手)
(映画・樺太1945年夏 氷雪の門「Wikipedia」)。

「大東亜戦争末期、日ソ中立条約を一方的に破棄して満州に侵攻したソ連軍が、軍令により派遣されていた日本人従軍看護婦に陵辱の限りをつくし、これを避けるために集団自決をした22名の看護婦」(花うさぎの「世界は腹黒い」ブログより)。

などの事実を見れば、菅総理というのが従来の日本人像から見てかなり異質な人物であると言うことが分かる。
そういう日本人像というのは、明治維新で武士がその権益や俸禄を召し上げられたのを平然と享受したことからでも分かる。諸外国ならそれこそ暴動が起こって第二の明治維新が起きたかも知れないのである。
その菅総理の精神構造は何なのかと考えたとき、昭和21年生まれというプレ団塊世代に当たりこの人達というのは何か妙な感懐を受ける。簡単に言えば団塊世代ほど猛烈に勉強しなくてもそこそこの高校、大学に入れた時代と言い換えても良いかも知れない。
その全体像というのは、一概に言えないとしても基本的に考え方が甘くて徹底性にかけると言うことである。
そして、もう一つの要素というのが「よい子ブリッ子症候群」ではないかと思っている。「よい子ブリッ子」とは、小学校の時に誰かか悪さをすると先生に言いつけに行くあの子ども達の感じである。
その「よい子ブリッ子」というのは成長すると、ほとんど「言いつけられた側」に回るのでそのまま大人になってもその「よい子ブリッ子」を続けることはない。
その上、普通の人は一生のうちで必ずどこかで悲惨に目に遭うことになっているから、「よい子ブリッ子」など続ける意味合いがない。
しかし、幸か不幸か成績が良くて不幸な目に遭わない幸せな人達は、そのままの感じで高校、大学へ優等生として進んでしまうことがある。
この「よい子ブリッ子」という、常に「誰かに褒(ほ)めてもらいたい」という幼児性を残しても実際は悪いことはないが、政治家としては最悪だろう。
菅総理がその幼児性と考え方の甘さを端的に示しているのは、70年安保(1970年安保)に際して学生運動に投じてることである。
当然のことながら過激派と言うこともなかったろうが、当時の学生を知る立場としては「甘い人間」という感覚しかない。事実そういう人達を見てきたし、学生運動に身を投じて留年した人物は、父親と口論してその場で父親は激高して亡くなってしまった(脳出血)という悲劇もあった。(本人から聞いた話・学生運動を止めた理由)
菅総理の幼児性というのは、たとえば東日本大震災の原発事故でも十分に発揮された。
たとえば、説明に来た東電の技術者に対して、関係のない「質問攻め」にして技術者が答えられなくなると勝ち誇ると言う逸話などいろいろ。
就任当初からみれば、日韓併合謝罪談話でその内容を韓国にお伺いを立て、「尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件では、超法規的な弱腰外交を見せつけ、衝突映像を隠蔽」と韓国、中国から「褒めてもらいたい」という幼児性を発揮している。
G8では、脱原発と海江田万里経済産業相に相談なく太陽光発電を発表、これもEU諸国などに「褒めてもらいたい」という馬鹿も休み休み言え、と言いたくなるほどの幼児性である。

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