山門を入って、石畳の参道を進むと、左手に「奇岩遊仙境」の
大きな岩山が見えてきます。
奇岩は、太古の噴火の跡と伝えられ、長い年月の間に
波や風雪に洗われ今日の奇岩が、かたち造られたと言われています。
国の名勝指定園になっています。
さらに、参道の先、左手の石段の上に本殿が見えてきます。
大悲閣拝殿は岩窟の中腹に建てられています。
本殿は拝殿の奥、岩窟の中にあり、十一面観音を本尊としています。
拝殿から見た境内です。
大悲閣西南の山上にある三重塔。重要文化財です。
「那谷寺(なたでら)」の往時は、付近の寺院、250ヶ坊に及び、
隆盛を極めました。
その後、戦火に焼かれて寂れた那谷寺は、
寛永17年(1640年)加賀藩三代藩主、前田利常によって
再建されたといわれています。
境内には、現在、7棟の国の重要文化財建物と名勝指定園があります。
「石山の 石より白し 秋の風」。
松尾芭蕉がこの地に立ち寄ったとき、「おくの細道」に詠んだ句の句碑です。
あいにくの雨模様の天気に、「石より白しーー」、というような秋風は無く、
おもうような写真も撮れませんでした。
それでも、境内の雰囲気は素晴らしく、
句碑を眺めて好天を思い浮かべながら、次の目的地
「金沢}へ向かいました。