10月21日の「那谷寺(なたでら)」です。
岩山と四季の草花に囲まれた那谷寺は、石川県小松市那谷町(なたまち)にあります。
粟津温泉の旅館、「法師」からマイクロバスで約10分。
那谷寺の門前は、「那谷」の看板目立ちます。
町の人口は700人足らず。
昭和30年に那谷村から「町」として小松市に編入されました。
看板の割には、小松市内の那谷姓は、わずか2軒と聞きましたから、
お寺以外は、みんな「屋号」なのですね。
「 那谷寺由来」にもあるように、このお寺は白山信仰のお寺で、
養老元年(717)、泰澄禅師(たいちょうぜんし)によって開創されました。
禅師は自らが造った十一面千手観音を岩屋に安置し、お堂を建立(こんりゅう)し、
「自生山 岩屋寺」と名付けました。
その後、寛和2年(986)、西国三十三番札所を開かれた花山(かざん)法皇が
この地に行幸されたとき、岩窟内の観音様を見て、
一番札所、紀伊那智山の「那」と三十三番、美濃の谷汲山の「谷」の
各一字をとって「那谷寺」と改め、七堂伽藍を造営された、と伝わっています。
間もなく、平成29年、2017年に那谷寺は、「開創1300年祭」を迎えます。
山門を入って、直ぐの左手に金堂 華王殿(けおうでん)があります。
ご本尊の千手観音や白山曼荼羅、泰澄禅師、花山法皇を安置し、
那谷寺の仏事祈祷は、このお堂で行われていると言います。
この金堂は、平成2年に建立されました。
この日、10月21日もあいにくの天気で、雨こそ降っていませんでしたが、
空はどんよりと曇り、残念ながら、写真にはむかない一日でした。
(那谷寺の項はつづきます)