JRの加賀温泉駅からマイクロバスで約20分、
粟津の駅からは、約10分で粟津温泉に到着します。
この温泉は、「白山」の開祖と伝えられる、
修験道の僧、「泰澄大師(たいちょうだいし)」によって、
養老2年(718)に発見されたのが始まりと伝えられています。
小松から、一ヵ所、お寺に立ち寄ったあと、
雨の中を、早々と目的地の旅館「法師」にはいりました。
450人を収容するという、この旅館も、この日はウイークデイとあって、
それほどの混雑はありませんでした。
泰澄禅師が、この粟津温泉を弟子に湯治宿として任せたのが
「法師」の始まりとかで、創業、約1300年の歴史になります。
歴史を感じさせる庭には古木も多く、緑の苔に風格があります。
1938年(昭和13年)生まれのご当主、法師善五郎さんは、
42歳で「法師」の46代目、を襲名したと言います。
現在、毎朝、午前6時45分から、ロビー横の広間で
宿泊者への早朝講話をつづけています。
「人々の心と体を癒すという旅館の目的は、1300年前も今も変わりません。
どんな工夫が必要かこれからも考えていく必要があります」、と言っています。
日本人の生活様式が変化する中、「これからではなく」、
素早い対応が大切かもしれません。
(次回は「那谷寺」をお伝えします)