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"四季折々 この一枚″

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シリーズ「秋の北陸路」(2) 小松市

2014年10月24日 17時28分51秒 | 紀行

10月20日(月)朝、家を出るときは曇り空でした。

11時半過ぎの特急サンダーバード、
京都を出てから車窓に雨が当たりだしました。

これから三日間、雨の「北陸路を往く」、旅の始まりでした。

降り立った小松駅西口広場は本降りの雨でした。

駅前の風景は、私の記憶に無い立派な駅に変わっていました。

と言うのも、この駅には深い思い出があります。

終戦の年、当時、中学校1年生だった私は、縁故疎開でたどり着いた
山代温泉から、この小松市内にあった県立小松工業学校へ約2年間、
下駄履き姿で汽車にかじりついて通っていました。

当時の駅の面影が無いのは、年月の経過による、
当然のことかもしれません

この日は、知人の老舗和菓子店のご主人の出迎えを受け、車でお宅へ伺いました。

隣の家を買い取られたご主人は、和菓子店のほかに、隣のスペースも
焼き物や絵画の愛好家の展示場にされていました。

そして、私が通った工業学校の跡地へ案内してもらいました。

場所は、市内の中央部、「向野地方(じかた)2-29」。
現在は、「桜木町」という地名になり、大きな石碑が立っていました。

終戦を迎えたのもこの土地でした。

小松の駅からは徒歩で、2キロ弱の距離でしょうか、
もう、校舎は、ありません。

約70年も前の思い出の土地です。

当時の記憶は、薄れてはいますが、ここへ通っていたのです。

雨は止むことも無く、降り続いています。

それにしても、人口11万弱の小松市内は、
道路の道巾が広く、よく、整備されているのには驚きました。


小松市内から加賀市勅使にある、お寺、「洗心寺」に寄って、
雨の中を粟津温泉へ向かいました。