
3月25日から4月7日の日程で、修復なった上七軒歌舞練場で
第58回杮落(こけらおとし)記念「北野をどり」が開かれている。
例年より開催時期が早くなったが、木造の歌舞練場の雰囲気と
艶やかな踊りにお客さんも満足気であった。(3月30日 写す)

京福電鉄嵐山線の鳴滝、宇多野間。桜とちんちん電車の組み合わせが
人気を呼び、昔から写真撮影のスポットになっているという。
京都へ出かけたついでに見に行ったが、桜は、まだ、四分咲きぐらいだろうか。
今年の春を象徴するように曇り空の天気で肌寒かった。(3・30写す)


時代は変わる。かって、蒸気機関車が運んだ貨物は、
いまは、トラック輸送に変わった。
2003年に運行を停止した「神戸臨港線」は、100年の歴史に幕を閉じ、
昨年の10月、2009年に遊歩道に生まれ変わった。

その歩道には、近くの企業が寄贈した約100本の「桜」が
植わっていた。
まだ、小さな木だが、何年か後には、この遊歩道が「桜」の
トンネルになるのだろう。

そして、遊歩道の中央あたり、市立科学技術高校の鉄道車両研究会の
生徒たちの努力で、ミニSLのレールが敷設され、近所の子どもたちを
乗せて200メートルを走った。
神戸臨港線の跡地利用としては、街も人も、ともに喜べる「遊歩道」に
なったと感じた。(おわり)

その遊歩道はJR灘駅の南側、岩屋北町から中央区脇浜町の間、
約1キロに及ぶ。

かっては木造住宅が立ち並んで露地の多かったこのあたりも、
今は姿を変え、昔の面影はどこにも見当たらない。

東から西へ、マンションが立ち並ぶこのあたり、遊歩道は国道2号線をまたぐ。

その西側に、かっての「臨港線」の線路がモニュメントとして残されていた。
ここから西、港にかけての線路跡は、既に道路やマンションに整備されている。
その昔、西国街道はこの付近で神戸につながり、灘駅の南にある敏馬(みぬめ)神社
から脇浜付近は交通の要衝として、大変な賑わいを見せたという。
(つづく)