今年の関西地方は、梅雨に入ってひと月近くになりますが、
梅雨らしい雨はほとんど降りません。
日が差せば、真夏をおもわせる直射日光に、
ついつい、熱中症を気にしながら帽子が離せません。
暑さとともに「鰻」が食べたくなり、先日、大阪中央区備後町にある、
創業80年余りと言う、鰻料理の老舗、「吉寅」(よしとら)へ行って来ました。
大通りから、ビルの谷間の細い通路を入った奥に、その店はありました。
江戸前うなぎの専門店で、鰻どんぶりの味は申し分ありませんでした。
店の内部も料亭をおもわせる雰囲気で、
さすがに老舗の店だけのことはあると感心しました。
ところで、「土用の丑の日」をご存知でしょうか。
暦の立春、立夏、立秋、立冬のそれぞれ18日前からの期間を
「土用」といいます。
その中で、十二支が「丑」の日を「土用の丑の日」と言います。
したがって、土用の丑の日は、1年に6回余りあります。
今年の夏は、7月29日が「土用の丑の日」にあたります。
夏場の「土用の丑」が有名なのは、
江戸時代、学者の平賀源内が、鰻やから相談を受け、
夏バテの体力回復に、「鰻」をすすめたのがはじまり、と言われているそうです。
ひと月早い「土用の丑の日」でした。