京都市内で「鷹峯」は千本通りの北の端になります。
仏教大学の北側から緩やかな上り坂を上がり、突き当りの「源光庵」まで約1キロ。
ホテルはその中ほど、西側にありました。
閑静な住宅地ではありますが、古い店も残っており「鯖街道」当時の
郷愁を感じます。
老夫婦が店番をしていた組紐やさん。
店の中には、電気で動く古びた機織(はたおり)機が、ガタゴトと
リズミカルに動いていました。
同行の女性4人に1本、200円の組紐を買いました。
名残惜しそうな老夫婦は、人懐っこい顔で店先まで送って出て、
笑顔を振りまいてくれました。
おばあさんは92歳。おじいさんは93歳。
「この家は、築130年になります」。こちらから聞かないのに教えてくれました。
「何時までもお元気で」と、つい、声をかけていました。
(次回は「源光庵」です)