2005年12月19日から24日まで南極宗谷海岸ルンドボークスヘッタへ調査に出かけました。昭和基地や停泊中のしらせから南西方向に約100km離れた場所です。こうした場所と昭和基地との連絡は短波(HF)帯(4MHz帯)の無線機で行います(出力10W)。
4MHzと言うことは電磁波の波長が75m。使用するアンテナは簡易型タブレットアンテナで、ポールを立て、その先端から両端へとアンテナを張り、地面に固定します。給電点から同軸ケーブルでJRCの無線機(2波のみの年代物)に接続します。
HF帯ですので、そのときの電離層の状態等で了解度や感度が変化します。SSB波ですので、ピーヒャーという雑音も多く、聴き取れないこともしばしば。毎日20時の定時交信では、観測隊員が無線機の周りに集まり、昭和基地からの情報を鳩首して聴いています。翌日の気象予報やフライトプランなど重要な情報をキャッチしなければならないからです。
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