福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

遠くて近い記憶

2009-05-15 10:13:00 | 教育

夜、就寝前にふと。今日のお昼は何を食べたんだっけ? うーむ、思い出せない。そんな日が続いている。老化が我が身に着実に押し寄せている。

ご縁があって、新潟県の県立高校PTA総会の講演会をお引き受けすることに。当日朝、新千歳空港からAir Do便に搭乗して1時間5分のフライトで新潟空港に着陸。シャトルバスで新潟駅。駅周辺のレストランで昼食(「松花堂弁当」)。上越新幹線に乗車、13分で燕三条到着。不覚にも眠りに陥り、気がつけば燕三条駅発車間際。慌てて荷物を持って下車、セーフ。タクシーで高校へ。途中、タクシーの運転手さんが「今日は三条祭りで、中心街は通行止めなので迂回していきますね」と。そう、今日は祭りの日。きっと明日の三条新聞には、祭りに記事が大々的に報じられているに違いない。

新しい校舎の視聴覚教室で講演。タイトルは、「汝、なんのためにそこにありや~現代大学生・院生事情~」。最近の大学の様子、学生の気質などを紹介。保護者の皆さんから、大学へ子を進学させる親として不安の声や大学に期待することなどをお聞きすることもでき、今後の大学教育の改善に活かそう。こういう機会を与えてくださった、高校とPTAに深く感謝。

今回の講演の反省点は、講演時間が延長してしまったこと。時間をやりくりして講演会に来てくださった保護者の皆さんに大変申し訳なく思う。120名の方に参加していただいたが、後方席に方にお声をかけることができなかったこと。

PTAの中に高校3年の時のクラスメート。30年ぶりの再会。あの時のいろいろな記憶が鮮明によみがえる。高校時代に、先生から教えていただいたことが今でも脳裏に焼き付いている。人生の中で、高校教育は重要であることを再認識。

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33年前高校生だった頃の自分、そして、今の自分。両者が議論を始めたら、理解し合えるまでどのくらいの時間がかかるだろう?