福井 学の低温研便り

北海道大学 低温科学研究所 微生物生態学分野
大学院:環境科学院 生物圏科学専攻 分子生物学コース

生まれ変わる低温研

2008-10-01 00:37:00 | 低温研のことごと

汝なんのためにそこにありや

これは、秋田県立秋田高等学校の第28代校長(1963.4.1 - 1967.3.31)であった鈴木健次郎の言である。常に自分を省み、他者や社会との関係で自己の存在を考えよ、と若人たちに呼びかけたものである。言わば、行き過ぎた自己本位への戒めでもある。

さて、本日、低温科学研究所は生まれ変わる。

3研究部門制となる。研究部門は、環オホーツク観測研究センターとともに、共同研究推進部(新設)を全面的に支える。また、全国共同利用研究所としての役割を一層強化して行く。

新研究部門は下記の通り。
1. 水・物質循環部門(主任:河村公隆)
2. 雪氷新領域部門(主任:古川義純)
3. 生物環境部門(主任:田中 歩)

共同研究推進部には、8名の専任教員が配置され、下記の研究プログラムが集中的に遂行される。
1. 環オホーツク圏(リーダー:大島慶一郎)
2. 氷床コア解析(リーダー:飯塚芳徳)
3. アストロバイオロジー(リーダー:渡部直樹)
4. 寒冷圏エコ-オミクス(リーダー:笠原康裕)
5. 寒冷圏非平衡科学(リーダー:佐崎 元)
6. 国際南極大学(リーダー:青木 茂、杉山 慎)

こうして変わって行くのも低温研の品格。ふと、耳もとでトワ・エ・モアの「虹と雪のバラード」が聞こえてくる。