STEP-ZEROが教えてくれた事


長崎県より入庫してくれたZ32twinturboオーナーさん。
多くのZ32オーナーと同じようにZ32が持つスタイリッシュかつグラマスなボディに心を射とめられた1人です。

とは言え、持ち込まれたZ32は超初期モデル つまりは新車製造時より20年以上経過しているモデルです。
今まで、自宅近くにある大きな整備工場でメンテナンスを行っていたと言う事ですが、そこはやはり一般整備工場故の作業と言いますか 良くも悪くも「古いんだからこんなもんだよ」的な感覚で愛車を整備されている事に違和感を覚えはじめ、思い切ってDAYTONAに入庫してみようと来店していただけました。

まずはSTEP-ZERO診断で全体的にコンディションを把握して行きます。
同時にオーナーさんが気になっている項目をレポートとして提出してくれましたので、合わせてその項目も点検してみます。
大きな心?で診断すると、意外と結構いい車ではあるのですが、チョットしたところ ほんとチョットした故障と言わないレベルの故障が重なって、何となくしっくりこない状態になっていました。

「これからも長く乗り続けたい いや、乗り換える予定はない」

オーナーが抱いている強い思いと願いをしっかりと僕にぶつけてくれましたので、当然僕もその思いに応えるべく気が付いた事は1つ1つ作業しながら解決して行きました。
結果として

・ウォーターホース全交換
・サーモスタット交換
・カムカバーG/K交換
・intakeマニホールド洗浄
・各部ハーネス リペア交換
・ABSモジュール交換
・前後ディスクブレーキO/H
・プロペラシャフトASSY交換
・各種オイル交換
・エンジン調整一式

「時間はかかっても良いので・・・」とあらかじめ十分に余裕ある納期を頂いていた事もあり、全体が組み上がった後も約1週間 そのままお預かりして気温や湿度 走行前、走行後 様々な状況下でも一定の高い水準を維持できるようなengineコンディションに持って行く事が出来ました。

だた、これほどまでに手を入れて修理を行っても、相手は機械 「これだけの修理をしたのだから、もうしばらくは修理しなくていいよね」とは行きません。 
言いかえれば今回の点検、修理は「終わり」ではなく新たな「始まり」なのです。
その始まりの第一歩として僕が入念に整備をしたZ32を存分に楽しんでください!







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