そして引き渡し。


とても天気の良かった日曜日の午前中。
無事にHKS GTS8555を搭載したZ33をオーナーさんへ引き渡すことができました。
「俺はあんまり飛ばさないからね えへへっ」と言いながらも楽しそうに僕の説明を聞いてくださる様子は、大人も子供も関係なく兎にも角にも無邪気という言葉がマッチしドキドキとワクワクの心の声が隣りにいる僕に伝わってきています。


前回のBlogでも書いたように、HKS GTS8555の意図する出力を引き出すにはあと一歩ステップを踏む必要があります。
それを今回に織り込もうかどうしようかと自分なりに悩みましたが、幸いオーナー氏は福岡の方ですから"その気"になれば30分以内にDAYTONAに起こし頂ける環境にあります。
だから1つのユニットで楽しみは2度3度とあっても良いのでは?と判断させてもらいましたと説明すると、「よし、お小遣いを貯めよう!」と言い残しイグニッションキーを廻し勢い良くエンジンを始動させました。


この最近、DAYTONAは過吸気チューニングを比較的多く手がけており、手軽に手に入るパワーとコストのバランスに納得しています。
よく頂く質問で、ターボとチャージャーを比較されることがあります。 ある世代のオーナーさんやパワー志向の方は"ターボ"の響きに魅了されていますが、例えばターボを搭載しブーストを上げてゆくと排圧が上昇しますのでエンジンは酷使されてしまいます。 その為に圧縮比を調整する必要がありますが、事実上VQエンジンにはピストンを含むエンジン内部の交換を行わないことには対応することは困難です。即ち、ユニット以外にも予算を作って頂く必要があります。
その点、スーパーチャージャーは排気に頼らずベルト駆動でユニットを駆動させますのでブーストに立ち上がりが早くエンジン内部に手を加えなくとも出力を得ることができます。 
最大出力500馬力以上を目指すならターボが容易でしょうが、アンダー500馬力ならばスーパーチャージャーに軍配が上がると僕は考えています。


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Blogと並行して閲覧することで楽しさ倍増間違いなしです。

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