Z32最終型 エンジンオーバーホール納車


去年の夏からお預かりしていたZ32ツインターボの引き渡しが無事に終了しました。
特に難しい案件というわけではない予定が、エンジンを開けてみると実はコンロッドが曲がっていたりして、イレギュラーな作業工程が追加になりましたが、それでも最終エンジン調整も上手くいきましたから結果オーライです。


走行距離が多めのZ32はピストンリング等の消耗品の交換やオイルポンプ交換など、エンジンをばらした”ついで”にやりたいことは多々あります。


その中でもバルブ交換は、最近お引き受けする殆どのZ32で交換対象となり、傘の劣化よりはシャフト痩せが多いためすり合わせ等での調整は不可能です。


DAYTONAではツインターボ案件が多いことから、ターボチャージャー交換も同時施工で載せ替えるケースが大半です。
調整式アクチュエーターに強化スプリングを組み合わせていることもあり、ブーストの立ち上がりが早く確実かつタレにくいことは大きなメリットです。


エンジンを搭載してしまうと、これまでの苦労が嘘のように何も見えない状況ですから、完成形よりも施工中のほうがオーナー氏にとっては大きなインパクトです。
ですが一度エンジンを始動させると、スムーズな吹け上がりやパンチのある加速に、同じでもあり異なるものであることは確実に体感していただけるでしょう。

今回はトランスミッションも新品へ換装しましたので、慣らし運転という楽しみももれなくついてきます。
更に10年10万キロ 生まれ変わった愛車で駆け抜けていただきたい!

■DAYTONA エンジンオーバーホール VG30DETT
エンジン分解、洗浄
EX/INバルブ交換
ステムシール交換
ピストンリング交換
親子メタル交換
各種ガスケット交換
ターボチャージャーx2交換
オイルポンプ交換
各種ベルト、アイドラーベアリング及びテンショナー交換
DAYTONAスポーツクラッチキット交換
Nissan North America トランスミッション交換
油脂類充填
エンジン調整
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