幻の逸品



通常ナンバープレートについているステンレス製の6角頭のボルトは、自動車を登録する際に所轄の陸運局から無料で頂けるステンレス製のボルトを付けていることが多いです。
最近では6角ボルトの頭に付けるキャップや盗難防止形状のボルトもよく見かけますが、僕が選んだのはM6 TITTANキャップボルト それも焼き入りでした。

最初ボルトを取り寄せた時はグレー色の無垢の状態でしたが、あまりにも地味すぎて誰も僕のナンバーボルトがTITTANとは気がついてくれませんでしたので、一発でTITTANと誰もが気がつくTITTANならではの色が欲しくなり、僕がバーナーで焼きを入れグラデーションカラーにしてみました。
実は既製品の焼き入りTITTANボルトも多数存在しますが、形状や色合いが好きになれずに態々TITTANの部材屋さんからM6キャップボルトとワッシャーを取り寄せました。
僕が焼き入れをし出来あがったボルトは、さすがに細かなパーツですので思ったようには色がつきませんでしたが、まあ普通のボルトよりも見た目も良いので僕なりにまあ満足しています。

同じように福岡カスタムカーショーで展示したパールのZ33ロードスターのサトダさん。
彼の愛車にはド派手なTITTANコーティングリムのブラックフリートV810を履いていますので絶対にTITTANボルトは似合うと思い
「ナンバーボルトもTITTANだったらカッコいいやんか」
とススメてみると
「自分で焼きを入れてみます」
と僕の横でバーナーでボルトを炙り無垢のボルトを自分色に染めていました。

今回TITTANボルトは全部で10本オーダーしました。1台3本使用しますからこの時点で残り4本しか残っていません。
すると 
山口県からZ34のO氏がDAYTONA sports ECMのインストールでご来店。
作業の待ち時間に僕のZ34を見ていたらO氏はTITTANナンバーボルトに気がつき

「あの チタンのナンバーボルト カッコが良いので欲しいんですけど」

僕は自分が焼いたTITTANボルトに気がついてくれたのも嬉しいし、それをカッコいいと言ってもらえたのも非常に嬉しい!
当然ながらラスト4本のTITTANボルトは3本を僕が焼きを入れてO氏のZ34へ装着しました。

こんなチョットした小物でも「俺流」のコダワリある物を装着したいし、チョットした物でも人から「良いねっ」て言われると無性にうれしくなっちゃいますよね。
それが僕の手で焼きを入れ自分の好みにあわせたものですから、特別思いが強かったのかもしれません。

■DAYTONA Racing TITTAN M6ボルト 
まぼろしの逸品





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