The Ichigoichi-hey!!!
デイトナ「やまもと」の一期一へぇ!!!
リファイン
ノーミさんからエンジンTuningの依頼が来ました。
VQ35HRを搭載するZ33Ver.nismoは日本国内ではポン付けで大幅なパワー向上を望めるチャージャーPartが少なく、かと言ってエンジン本体のチューニングを行えるPartも少ないのが現状です。
Tuningを行うのにコストパフォーマンスの話をしてもどうしようもありませんが、それでもNATuningとは費用対効果は非常に少ないと言われています。
その中でも、エンジンの根本的性格の鍵を握るカムシャフトの交換はNATuningを行う中で最も効果を感じやすい部分ではないでしょうか?
今回はノーミさん からのオーダーでTOMEI製ハイリフトカムシャフトを用いてTuningを行いました。
作用角268° リフト10.80mm
1枚目の画像がノーマルカムシャフトとの比較です。 「ハイカム」って聞くとトンガッたイメージを持つ方も多いですが、形状のそのものは逆で山が丸みを帯びている方がハイカムです。
ハイカムとはバルブを押す時間を機械的に長くしてあげるPartですから「形状が緩い=長く押す」と言う理屈です。
長く押すということは、燃焼室に入る吸気時間が長く(多く) 逆に排出される時間も長く(多く)することができますので、同一のサイクルでもパワー向上を望めると言うわけです。
装着後の試走では純正のECMマップでは全く走ることができない程 燃料の入り方は変わってしまいました。
特に非同期→同期時の燃料噴射時間のタイミングが難しく、特にノーミさんのZはATですからね。 ナラシ前の「仮」セッティングだけでも5日間を要しました。
この期間に足元のお色直しも行いましたよ。
若いスタッフは「これヤバイ!」と興奮しながら叫んでいましたが、本当に「ヤバイ」くらいかっこよくきまりました。
さらなるローダウンとホイールカラーのリニューアルです。
お正月明け ナラシを終えたタイミングでオイル交換と本セッティングに入ります。
オーナーさんが楽しみにしているのはもちろんのことですが、我々もナラシをしてもらっている間にも毎日さまざまなデータを検証しながら考えをめぐらせ、その日をとてもとても楽しみにしています。
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