goo blog サービス終了のお知らせ 

気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

The Last Place You Look by Kristen Lepionka

2021-03-07 11:12:48 | 読書感想

2018 winner of PWA for Best First P. I novel

オハイオ州の州都コロンバスに隣接する町、Belmont市

15年前 17歳のSarah Cookの両親Elaine CookGarrett Cookが自宅で刺殺される事件が起きる。使用された凶器であるハンティングナイフがSarahの恋人Brad Stockton(当時20歳)の車のトランクからSarahの衣服に包まれて発見されたことから彼が逮捕される。Sarahは事件後、行方不明になっているが、検察は彼女も両親と同じように殺されて何処かに埋められたと主張し、裁判でBrad Stocktonの死刑が確定する。

今、2ヶ月後に彼の死刑執行が行われることが告知された時、私立探偵Roxane Wearyの事務所にBradの妹Danielle Stocktonがやって来る。Danielleは、事件後、行方不明になっていているSarahの姿を2週間前にBelmontで見かけたと話し、彼女を探し出して欲しいとRoxane Wearyに依頼する。

 

Roxaneは、ここ9か月の間、警察関係者の誰からも敬愛され、彼女も敬愛していた名刑事と云われていた父親Frank Wearyの殉職に動揺して酒浸りの生活をしていて、ほとんど仕事はしていなかった。しかし、は淋しくなってきた懐具合と15年間兄の無実を信じているDanielleの熱意にうたれて彼女は依頼を受ける。

彼女は恋人でアーティストでもあるCatherine WalshにDanielleの情報をもとに現在のSarahの似顔絵を描いてもらい、その似顔絵を見せながらDanielleがSarahを見かけたという場所の近隣一帯に聞き込みをかける。その結果、Danielleが見かけたという女性は別人の可能性が高いことがわかる。また Danielleと一緒にいてSarahを見たはずだというBradの友達だったKenny BrayfieldもDanielleの見間違いだと指摘する。

KennyやBradの弁護士の調査員だった男もSarahは殺されたと確信していた。しかし、当時のBradを知る彼らは皆、彼がそのような犯罪を起こしたことに疑念を抱いていた。刑務所でBradに面会した彼女もまた彼の無実を信じ始める。

Roxaneは警察は早々に彼を犯人と決めつけたため、他に犯人がいる可能性をまったく考えなかったと確信する。彼女は、当時、同じようにハンティングナイフを使った殺人事件がこの地域で起こってないかデータベースで調べ、Cook夫妻殺害事件の前の年にBelmont在住のMallory Evance という18歳の女性がナイフで刺されて殺された未解決事件があったことを発見する。行方不明になっているSarah17歳と同世代の女性が同じ手口で殺されていることに彼女は興奮する。2つの事件はつながっていると感じた彼女は、詳しく事件の内容を調べようとするが、事件の捜査主任が父親のFrank Wearyであったことを知る。彼女は父親が几帳面に書き残していた捜査日誌を参考にしてこの事件を調べていく。

やがて彼女は、犯行に使われたのがハンティングナイフという以外2つの事件を結びつけるものは彼女の直観しかないことに気づく。Mallory の遺体は森に埋められて隠されていた、Cook夫妻の遺体は隠されることなく現場に放置されていて同一犯とは思えない。2つの事件が本当に関連があるのか悩む彼女に、父親の相棒だったTomは、捜査に直観は必要だと父親が言っていたと話し、彼女の捜査方法は父親に似ていると話す。彼女は、その言葉に勇気づけられ、Bradを死刑から救う道は、父親が成し遂げなかったMallory 殺害の犯人を突き止めることだと信じて、2つの事件の接点を求めてMallory の関係者と会い、犯人に迫ろうとする。

****************************************

死刑執行まで2か月、誘拐小説もそうだけど、こういう時間との勝負のストーリーはハラハラドキドキさせてくれるので僕の好きなジャンル。ただ、この本も執行の期日が迫るにつれ緊張感が上がっていくのがと思ったけど、あまりそういう展開にはならなかった。しかし、やっと突き止めた真相にぐっと盛り上がっていく展開は読み応えがあった。特に印象に残ったのはヒロインの私生活を含めた個性。

ヒロインの行動を見て、頭に浮かんだのは昔、角川映画の金田一耕助シリーズに出てきた警部、新しい事実が発見されると「よし、分かった!犯人はアイツだ!!」と直ぐに犯人を特定してしまう早とちりの警部、難事件による胃の痛みを軽減しようと常に胃薬を飲んでいる警部、胃薬をアルコールに変えると我らがヒロインになるというのは言い過ぎ?被害者との繋がりがあるのはこの人物だと思い込むと一直線、その男が犯人と決め込んで捜査を進めていく、誰かと協力して行くなら良いが1人で犯人と思しき人物に接近していくのでヒヤヒヤの連続。せっかく、殉職した父親の相棒だった刑事Tom Heitkerの助けを得られるのに、父親から娘を見守って欲しいと頼まれたと彼に告げられ、その言葉が父親から自分は半人前だと指摘されたと感じて、誰に頼らなくても仕事ができることを見せようと1人で奮闘する。

また、父親ゆずりの酒好きの彼女、聴き込み先で酒を勧められるとつい、グビリ、グビリと飲み過ぎて、聴き込みに来た目的を忘れてしまったリ、警察の捜査状況を調べようと110番通報した時、名前を聞かれると恋敵の名前を告げるなど、ハチャメチャな性格が魅力的。

このシリーズの次の本What you want to seeもおすすめです。

Kindle版 ★★★★ 323ページ 2017年初版 


Home Before Dark by Riley Sager

2021-02-21 13:41:12 | 読書感想

EwanとJess Holt夫妻は娘Maggie の子育てのため、そして作家志望の夫の創作活動を支援するため、Jessの祖父の遺産でアパートから一戸建ての家に引っ越す決意をする。不動産屋に案内された邸宅は、Vermont州のBartleby郊外にある住民からBanebery Hallと呼ばれている邸宅。周囲を3メートルの塀で囲った広大な敷地に建つ3階建の古い豪邸。どう見ても彼等が考えていた予算の倍以上の価値がある邸宅、訝る彼等に不動産屋は、この物件が訳あり物件であることを伝える。この家の代々の所有者に悲劇的な出来事が起きていて、近隣住民からこの家は悪霊が棲み付いている家と言われ、買い手がつかないため彼等でも買えるほど売値が格安に設定されていた。夫妻は、念願の子供部屋や書斎、豪華な家具があることに惹かれて、過去に起きた出来事は気にしないし調べないことと2人で約束し、その家を購入する。

しかし、家に引っ越してくると、消したはずのシャンデリアが点灯していたり、誰もいない部屋でレコードが鳴っていたりする不可解な現象が起こる。さらに、夜な夜な娘の寝室にやってくる娘にしか見えない幽霊、娘が幽霊のせいだと主張する屋内を徘徊する物音。身の危険を感じた彼らは20日後、身一つでその家から逃げ出す。

作家志望のEwanはその邸宅の恐怖体験を実話小説として出版する。彼が実話だと言い、実際に起こったことを書き記したと主張する小説は大ベストセラーとなる。

25年後、古い家のリフォームの仕事をするMaggie Holtは父親が亡くなりBanebery Hallを相続する、彼女は父親が書いた小説の中で幽霊が見え、幽霊に怯える娘と描かれていて、多くの人が彼女をそのように見ていることに苛立ちながら半生を過ごしてきた。彼女は、幽霊や怪奇現象などは信じていなかった。豪邸に戻った彼女は、父親が書いた小説は真実とは認めず、なぜ、一家は慌ただしく家を去ったのか真相を探ろうとする。だが、家に戻った彼女は、小説に書かれていた怪奇現象に遭遇、父親は書いたことは実際に起こったこと、幽霊など存在しないという確信が揺らぎ彼女は不安にかられる。

************************************************************

玄関や窓の鍵はしっかり閉めてあり外部からの侵入はありえない状況で、誰も居ない部屋でレコードが鳴り出したり、シャンデリアが突然点灯していたり、まるで密室ミステリーのよう、さらには娘には3人の幽霊が付きまとっている現象をどう説明してくれるのか、手品の種明かしを待つ気分で楽しく読めた。

そしてもうひとつの謎、何故、突然、両親は家を去ったのか?物語中盤からある程度、どういう結末になるか予測していたのだけど、見事外れ!、すごい捻りがあって面白かった。

 

Kindle版 ★★★★ 340ページ 2020年出版 130円(2021年2月)


Never Look Back by Mary Burton

2020-12-27 11:28:44 | 読書感想

TBI(テネシー州犯罪捜査局)の捜査官のMelina Shepardは売春する女性達のための救護施設を運営している友人の聖職者Sara Beckettからここ2週間で2人の売春婦が行方不明になっていると相談を受ける。Melinaは売春婦と彼女達のヒモとの間でトラブルがあってヒモが2人を何処かに監禁したと推理。自ら売春婦のふりをして仲間の女性達から2人の情報を得ようと聴き込みを行う。その時、彼女を売春婦と勘違いした男の車が寄ってきて、拒否する彼女を力づくで車に拉致しようとする。突然の暴力にパニックになりながらも、彼女は持っていたナイフを男の腿に刺して反撃、男は逃走する。彼女は手錠やドラッグ入りの注射器などを装備した車や拉致しようとした時の手際の良さから男が常習者であると上司に警告し、ナイフについた男の血のDNA 検査をFBIに求める。

事件から一週間後、FBI捜査官Jerrod RamseyがTBIにやって来る。彼女がFBIに照会したDNAはわかっているだけで10人の売春婦を拉致、拷問して殺しているKey Killerと呼ばれる男のDNAと合致することが分かる。Ramseyは7年にわたってこの男の捜査に従事していた。

彼女はRamseyと、男や男の車を見かけた売春婦がいないか聴き込みを行ったり、逃走した車などの捜索を行うが犯人への手がかりを得ることはできずにいた。そんな時、彼女は上司から車の追突事故があった現場に向かうよう指示される。街路樹と追突し大破した車は16日前にカリフォルニア州San Diego で盗まれた車で、車の運転手は指紋を拭き取ってその場を去り、後部座席に6歳の少女Elena Sanchezが置き去りにされていた。そして、車のトランクからはもう1人のシリアルキラーの存在を確信させる物が発見される。彼女は、Ramsey の協力を得て、2つの連続殺人事件の捜査を進めていく。感情的にならず冷静に捜査をするべきだと考えながらも、彼女は保護者から見捨てられて怯えるElenaに会った時、言いようの無い感情の昂ぶりを覚える。やがて、少女を置き去りにした運転手の正体を突き止めた時、彼女は辛い彼女自身の過去の出来事と向き合わざるを得ない事態に追い込まれて行く。

************************************************************

物語冒頭、いきなり殺人犯が登場して手際良く女性を拉致する場面から始まったと思ったら、拉致しようとした女性は潜入捜査官だったという展開に、一気に物語に引き込まれた。

数年にわたって若い女性を殺しているシリアルキラーの捜査の物語かと女思って読んでいると突然、他の連続殺人犯の捜査になって、あれ最初の事件の捜査はしないかと戸惑ってしまうが、最後でうまくまとめられていて面白く読めた。

BBと呼ばれる老獪な詐欺師のキャラクターは強烈。会う人々を悉く自分のペースに巻き込んで自分の思い通りに事を運んでしまおうとする口のうまさはすごい、Melina も最初は胡散臭い目で見ているが徐々に彼女の話に引き込まれていき彼女のペースに乗せられそうでヒヤヒヤする。でも彼女の求めるものが何かと分かると物悲しい気分になった。

E-book(Kindle版)★★★ 327ページ 2020年7月出版 Kindle読み放題(686円)

 


Dead End Girl by L.T.Vargus,Tim McBain

2020-12-06 12:28:54 | 読書感想

殺人、レイプ、人身売買などが多発する社会、Violet Darger はそのような犯罪から市民を守る一員になろうと思いFBI捜査官になる。しかし、捜査官になって殺人や誘拐事件などの捜査を担当すると考えていた彼女は、2年経つても、事件を担当することなく本部で他の捜査官が担当した事件の事務処理を行う日々に不満を感じていた。

そんなある日、ボーイフレンドで今は上司でもあるCal RyskampからOhio州のAthens郡で起こった猟奇連続殺人事件の捜査に向かうよう命令される。1年に一件殺人があるかないかというAthens郡で女性が3人続けざまに殺される事件が起きる。マスコミからTrash Bag Murders とかDoll Parts Murdersとか名付けられた犯人は、女性を拉致殺害した後、死体を切断してゴミ袋に入れて住宅街などの空き地に放置するという残虐な犯行を繰り返していた。凶悪な事件の捜査の経験がない地元の保安官事務所はFBIに捜査の協力を求める。

FBIは要請に応じてベテラン捜査官Victor Loshakを派遣するが、彼は他の捜査官と組むことを嫌い、1人で捜査することを好み、本部に捜査状況を報告してこないという評判を持っていた。今回も評判通り、本部に報告しないばかりでなく地元警察との連絡も絶っていた。事件の残虐さに地元住民とマスコミが騒然とする中、捜査状況が分からず困惑していたRyskampは、彼の捜査の補佐としてDargerを派遣することを決断する。

Dargerは、捜査状況の報告係という役割に不満を感じながらも初めての現場、連続殺人事件の捜査に向かうことに興奮する。現場に着いた彼女は、Loshakは体調が悪くほとんど寝込んでいる状況であることを発見し、ひとりで地元警察との捜査会議に参加し事件の捜査を行なっていく。

そして、Darger は捜査資料から犯人に拉致されたが監禁場所から逃げたという少女Sierra Petersという目撃者の存在を知る。犯人は現場に何の遺留品を残しておらず、彼女の目撃証言は重要だと思われた。しかし、捜査にあたる刑事達は少女がドラッグ常習者で常に警察とトラブルを起こしている非行少女であり、事情聴取のたびに供述内容を変えることから彼女が連続殺人犯に襲われたという証言を信用していなかった。Sierraと会ったDargerは、捜査官になる前にVictim SpecialistとしてFBIの被害者支援課にいた経験を生かして、警察官から嘘吐きと思われていることに苛立っているSierraをリラックスさせた状態にして、当時の状況を聞き出そうとする。そしてマスコミに公表していない事実を彼女が述べたことでSierraが連続殺人犯の手から逃れた唯一の女性であると確信する。しかし、更なる情報を得ようと意気込む彼女の前からSierra は突然行方をくらましてしまう、彼女の車と金を盗んで…

男はマスコミのニュースや警察官が集まる酒場で彼についての捜査の進展具合をチェックしていた。そして報道されるニュースの中に映る女性FBI捜査官に目を止める。男は、彼女が滞在するモーテルを突き止め監視し始める。彼を罠に嵌めて逮捕しようとしている警察の裏をかいて、彼女をターゲットの1人にしようと決意して…

**********************************************************

犯人の異常な行為についてなどストーリーの描写が細かすぎ、途中で読むのをやめたくなる。でも、最後まで読ませたのはヒロイン、Violet Dargerの魅力。初めての現場、初めての連続殺人犯の捜査ということで、共同捜査する地元警察との付き合い方が分からず刑事達から総スカンをくったり、被害者の遺族とのやり取りで重大なミスを犯し、自分は捜査官に向かないのではと落ち込む。そこから、なんとか立ち直って独自の視点から犯人に迫っていく過程は面白く読めた。

また、刑事達からは嘘つき呼ばわりされ、母親からは見捨てられ頼るべき人が誰もいないdead end girlと呼ばれる彼女の絶叫が心を打つ。This isn’t fair. I was doing good.I tried really hard.And then all this stuff happened. I give up.

E-book(Kindle版)★★★ 505ページ 2017年4月出版 Kindle読み放題


Fun & Games by Duane Swierczynski

2020-08-30 11:01:49 | 読書感想

2012 SHAMUS AWARDS BEST PAPERBACK ORIGINAL P.I. NOVEL

Los Angelesの Decker Canyon Road 。山腹に刻まれた数マイルも続くヘアピンカーブがドライバーに緊張感を与え続ける道路。運転を誤れば谷底に真っ逆さま。女はこの道路がお気に入りのドライブコースだった。危険なカーブを運転自慢のドライバーよりも速いスピードで通り抜けるスリル、タイヤが地面を捉えるグリップ感に魅せられていた。そして今、女は必死の形相で、いつも以上のスピードでその道路を運転していた。間近に迫る死から逃れようとして…

男は警察官だった3年前、自分のミスで捜査中の犯罪組織に、相棒の刑事とその家族を殺されてしまう。自らも何発も銃弾を受けるが男は生き残るという不運(?)にあう。

男は警察を辞め、金持ちが仕事やバカンスで自宅の豪邸を留守にする間、窃盗や火災などの被害に遭わないためその豪邸に住み込み管理する仕事をしていた。誰も訪れることがない豪邸の留守宅でバーボンを飲みながら自分が持ち込んだDVDの映画を大画面のテレビで観て、悔やんでも悔やみきれないあの日の出来事をバーボンで忘れ去る、彼にとって人と会わずに生活できる理想の仕事だった。

だが忌まわしい出来事が起きてから3年たったその日、新たな仕事先の豪邸に赴こうとした男は不運に見舞われる。到着した空港では彼のスーツケースが行方不明になり、依頼先の豪邸の指定された場所に玄関の鍵はなく、男は自ら窃盗犯のように豪邸への侵入を余儀なくされる。さらに屋内の見回りをしていた男は浴室に隠れていた若い美女に襲われ胸を刺される。

襲った女は男を彼女を狙うThe Accident Peopleという犯罪組織の一員だと思ったと云う。女は警察や政府内部にも情報網をもつその組織は事故死に見せかけて人を殺す凄腕の殺し屋の集団であると話す。

男は女はドラッグをやっているのではと考える、自分が組織からの攻撃で死体袋に入っているのを発見するまで。男が死んだと考えた組織が女を探している間、男は女を助けに向かうべきか、救助を求めて自分だけでもこの場を逃げ出し女を助けるのは警察に任せるべきか究極の決断を迫られる。

3年前、男は相棒を助けに向かうことによって、犯罪組織に相棒とその家族を殺されてしまうという過ちを犯していた。男は同じ失敗を繰り返すのではという不安から女を助けようとする行動を躊躇っていた。

*******************

一気に読みたくなる面白さがある。

でも僕の期待していた終わり方ではなかったのが残念。爬虫類並みの脳と自称する男がもう少し現状打開のために頭を働かせてくれたら良かった…

対照的に、殺人を自殺や事故と見せるための舞台設定を考える秘密組織のリーダーの頭脳明晰なこと。予想外の男の出現に慌てることなく、即座に次なる殺人の 舞台設定(シナリオ)を考える決断の速さ、実行力は敵ながら天晴れという感じ。

きっちりと練り上がられた殺人計画が待ち受けてても、頑丈な肉体でピンチを強行突破していく男、最初から最後まで息つく暇なく攻防が繰り広げられいく。

男が守る女優、襲われてパニックになりながらも自分の身を自分で守ろうとする姿は格好良かった。

E-book(Kindle版)★★★★ 2011年6月出版 286ページ


Dark Sacred Night by Michael Connelly

2020-08-02 12:11:53 | 読書感想

LAPDの刑事Renée Ballardは、3年前、上司のセクハラを告発したため、強盗殺人課(RHD)からlate showと呼ばれる誰もが就きたくない夜間勤務に異動させられる。この日2度目のWatch Commander(夜間指令?)の出動命令で向かった事件現場から戻って事件の報告書を書いている時、Ballardは見知らぬ男が事件ファイルが入ったロッカーを漁っているのを目撃する。

男はHarry Boschと名乗る。元LAPDのRHD所属の刑事で今は退職してSan Fernando警察(SFPD)の非正規職員の刑事としてCold Caseの捜査をしていると話す。彼女は無断で事件ファイルを閲覧していたBoschに不信を感じる。彼が管轄外の署にやってきた目的を調べた彼女は、彼が9年前にこの管内で起こった未解決の強姦殺人事件を捜査していることを知る。9年前、売春相手を探していたDaisy Clayton という家出少女が 通りから拉致され、強姦されたうえ殺されてゴミ置き場に放置されているのがパトロール警官によって発見される。犯人は少女を殺した後、証拠隠滅を図り漂白液につけて少女の死体を洗い、爪を除去、衣服を持ち去って全裸で死体をゴミ置き場に捨てていた。担当した刑事は死体を洗うためにホテルのバスタブが使われたかと考え、近辺のホテルなどを聞き込んだが手がかりは全く掴めず、他に犯人に行きつく手段が見つからず事件はコールドケースとなっていた。

Ballardは、犯人の残酷さ、用意周到な犯行手口に怒りを覚え、自らもこの事件を捜査すると決意し、Boschに共同で捜査することを提案する。BallardはBoschが刑事部屋のファイルを漁っていたのは、事件当時のパトロール警官の職務質問の記録(shake card)だと推理していた。犯人による完璧な証拠隠滅で手がかりが皆無である中、Boschは膨大な数のshake cardの中に犯人と結びつく手がかりを探し出そうとしていた。彼はBallardの明晰な洞察力に感心し、共同捜査に同意する。Ballardは彼女の監視の中でBoschにshake cardを調べることを許容し、勤務時間前や出動要請のない暇な時間にshake cardを調べるときにBoschの同席を認める。

********************************************************************

よく映画などで大物俳優が共演するとき、監督はどちらも平等に見せ場や出演シーンを割り振る、俳優があちらの方が出番が多いとか、カッコ良く撮られていたと不満を持つことがないように。この小説を読んでいて、これもBoschとBallardの両主役のファンのどちらも失望させないように書かれていると思った。Ballardが好きなキャラクターの僕にはそこそこ楽しく読めたが、ミステリーを期待している人には物足りない展開だと思う。

相変わらずAcronym(短縮英語(?))が多いなと思って、MDC(Mobile Digital Computer)などネット検索していたら、他の人からも要望があったのかMichael Connellyのサイトに警察のAcronymの用語の一覧が掲載されていた。でもCode5、Code6などの説明がないな。もっとくわしく掲載してほしいな。

But we just got a B and E call …(p130より) B=burglary ?  E=???

BallardのことについてはLate Showという彼女が主役の小説があります。

E-book(Kindle版)★★☆ 438ページ 2018年10月出版


The Stranger Diaries by Elly Griffiths

2020-07-12 09:42:02 | 読書感想

2020年 MWA BEST NOVEL Winner

高校の英語教師Clare は、高校が10月の期末休みを利用して開設している成人向けの講座で小説作法の講義をしている。講義のテキストは彼女が伝記を書こうとしているヴィクトリア朝時代の怪奇小説作家Roland Montgomery Hollandの『Stranger』という短編小説。講義する場所は今は高校の一部として使われているが以前はR. M. Hollandが住んでいた邸宅、螺旋階段を昇った最上階には彼が使っていた書斎がそのままの状態で保存されている。生徒には立入禁止となっている書斎に上がるたびに彼女は研究する作家の邸宅で教鞭を取る幸運に感謝していた。

授業の休み時間、生徒が去った月曜日の午後の教室で彼女が行き詰まっている伝記やほぼ毎日書いている日記について考えている時教科主任のRickから電話がある。

Rickは彼女の同僚で親友のElla Elphickが昨夜殺されたと告げる。親友が事故で死んだのではなく殺されたという事態、彼女ともう会えないという事態が呑み込めず動転する彼女に、Rickは、この夏の教育研修の期間に彼がEllaと浮気したことを刑事たちには内緒にしてほしいと彼女に頼む。

事件の手がかりを求めてClareに会いに来た刑事Harbinderは、Ellaには付き合っていたボーイフレンドはいなかったか尋ねるが彼女は否定する。しかし、HarbinderはEllaのSNSに彼女がこの夏の教育研修合宿で起こったことについて後悔している記述をみつけClareの証言に疑問を持つ。さらに、Harbinderは犯人がEllaの死体のわきに『Stranger』からの引用と思われるメモを残していることに注目し、犯人はClareの身近な人物、もしくは彼女自身ではないかと推測する。

Clareは教育研修期間の出来事について再確認しようと日記を読み返すが、日記の余白に何者かが彼女に対してメッセージを書き残していることを発見する。人に触れられるはずのない日記を何者かに読まれて、書き込みがされていることに恐怖を感じた彼女はHarbinderに連絡する。そして、日記の提供を受けたHarbinderは殺害現場に残されたメモと日記に書かれたメッセージの筆跡は同一人物の物であることを突き止める。

***********************************************************************

ゴシック小説は中盤まではゆったりとした展開で読者を焦らせて、一気に最後に盛り上がるとヒロインのClareが小説作法の授業で生徒に説明しているが、この小説もそのパターンを踏襲している。終盤までは殺人などの事件は起こるがClare母娘、Harbinderの3人の心情が印象に残り、殺人という残酷な事実が頭に思い浮かばないゆったりした展開。終盤になって次々と事実が明らかになり、一気に事態が緊迫していく展開は面白かった。

物語はClare母娘、刑事のHarbinderの3人の観点から同じ出来事が異なった視点で語られていく。3人が事件やお互いをどのように観ているのか、心情が細かく描かれているので3人のキャラクターに同調しやすい。ただ、時系列が前後するので混乱する時がある。

15歳の娘のGeorgiaのキャラクターが良い。母親にはそこらにいる同じ年頃の少女と変わらないと思わせて、実は魔女だという女性に惹かれ、殺された母親の親友のために降霊術を行なったりする。大学の公開講座で小説作法を学び、こっそりと小説を書いたりしている。親友が殺されたことで精神的に不安定になっている母親のことも心配している優しさがある。そして最後に魅せる名探偵ぶりも見事。

刑事のHarbinderも魅力的。Clareの日記に自分が小さいと書かれているのを読んで彼女が大きいのであって自分が小さいわけではないとムッとしている場面。校長が教師の仕事のハードさを主張するのを聞きながら刑事の方がもっと大変なんだと内面では反論しながらも、それは大変だと同情する素振りを見せるなど...

 

E-book(Kindle版)★★★★ 323ページ 2019年


Nothing to Hide(Lucy Kincaid #15) by Allison Brennan

2020-06-07 09:34:40 | 読書感想

テキサス州サンアントニオで犯行手口が同じ3件の連続殺人事件が発生する。郡保安官はFBIに応援を要請、 Lucy Kincaid が捜査に赴く。捜査協力のパートナーであるベテラン捜査員のJerry Walkerは共同捜査に不快感を露わにして彼女を存外に扱う。彼は以前、FBI との共同捜査が最悪の捜査結果になったことでFBI の捜査員に不信感を抱いていた。Lucyは邪魔者扱いするJerry にムッとしながらも、捜査が円滑に行くように彼を立てる。

どの現場にも犯人は遺留品や目撃者を残さなかった。また被害者は既婚者という以外、仕事や生活レベルもバラバラで被害者同士の繋がりが発見できない。Jerry は犯人はランダムに被害者を選んでいると主張するが、Lucy は犯人が犯行手口に拘っていることや被害者の行動を熟知していることから犯人は意図的に3人を狙ったと考える。

彼女は自分が関与する前の捜査資料を検証し、被害者の妻や仕事仲間の事情聴取が不十分だと感じる。Lucy は、自分が既に調べたと渋るJerry を説得して自分が直接事情聴取しなかった被害者の家族や仕事仲間に会いに行き、得意の尋問技術を駆使して被害者それぞれには悪意を持つ人物がいることを突き止める。しかし、3人の被害者に悪意を持つ人物は発見できずにいた。LucyはJerry の反発を無視してFBIの同僚に犯人のプロファイリングを要請する。

犯行手口

 スタンガンの使用、ハンマーのような凶器で手と股間を強打されている。銃で顔を撃たれている。口にはガムテープが貼られた痕跡がある。

犠牲者

Billy Joe Standish 、第一の犠牲者、建築労働者 白人  

Steven  James 、第2の犠牲者、会計士 白人 

Julio Garcia 、 第3の犠牲者 ホテルのヘッドシェフ  ヒスパニック

************************************************************************************

プロファイルなどを信頼せず、証拠と証言で犯人に迫るというベテラン刑事とプロファイルも犯人に迫る有効な手段と主張するLucyとの葛藤。日本ではあまり馴染みがないせいか、僕もJerryと同じでどうもプロファイルをもとに犯人に迫っていく小説は苦手である。犯人像を作り出す過程がどうも納得できない。プロファイルと容疑者を照らし合わせて犯人を特定していく様子は見事だったけど…

読んでも読んでも捜査の進展が見られないのに苛立ち、一度、読むのを止めた本。ラストに向かって、徐々に盛り上がっていく緊迫感がなく、また終わり方もスッキリせず期待外れだった。サイドストーリーで語られるSean とJesseの親子問題の方が緊張感があり面白かった。

E-book(Kindle版)★★☆  403ページ 2019年出版 


What You Want To See by Kristen Lepionka

2020-05-23 13:34:33 | 読書感想

Shamus Award 2019 BEST PI HARDCOVER Winner

オハイオ州 6月 火曜日 Roxane Weary の探偵事務所

一週間前 私は印刷工房を経営するArthur Unglessと会う。10月に婚約したMarin Strasserの様子が最近おかしいので浮気していないか調べてほしいと依頼してくる。

私は、彼女を4日間尾行するがインテリアデコレーターという彼女は家具店を見て回るだけで、人と話すことも会うこともなかった。彼女が浮気している様子は全く見られず、尾行しても無駄だと思うが依頼人がやめろと言わない限り、報酬を支払ってくれる限り私は尾行を続けるつもりだった。しかし、金曜日の朝、喫茶店で寛いでいる彼女を見張っている私に、Arthur が私宛に振り出した小切手が不渡りであるとの警告がメールで来る。私は彼女が喫茶店を出る時、尾行するのを辞めた。代わりにArthur の工房へ向かう。彼は小切手が不渡りになったことに呆然としていた。彼は小切手の振り出しに備えて7万5千ドルを銀行に預けていた。彼は金はあるので調査を続けてほしいと懇願する。私は不渡りの問題を解決して、その後、まだ調査して欲しいと考えたら連絡して欲しいと言って去る、

そして今日、刑事が私を訪ねて来て、私はMarin が銃で撃たれて殺害されたことを知る。刑事はArthur を犯人と疑っていた。彼が紛失したと主張する銃と犯行に使用された銃が同じ口径の銃であること、尾行をやめた金曜日の夜、Arthur はMarin とレストランで食事中に、激しい口論となり彼が彼女を殺してやると叫んでいたことをウエイターなどが見ていた、その数時間後、彼女は殺されたが彼にはアリバイがなかった。

Arthur に会いに行った私は、彼が犯人と疑われていることを心配している様子はなく、彼女を失った哀しさに打ちひしがれている様子を見て彼が犯人でないことを確信する。

小切手の不渡りを知ったArthur は、結婚準備のため渡した白紙小切手でMarinが75000ドル使っていることを突き止める。レストランで食事中、Arthur はMarin に小切手の件と浮気を疑って私立探偵を雇ったことを話し、彼女と口論となった経緯を私に話す。そして、Marin に何があったのか?調べて欲しいと、再度私に調査を依頼する。

私は、Marin が親戚、友人が皆無で、Arthur と出逢うまでの生活の痕跡を何も残していないことを発見する。ただ一つ、Arthur には見つからないように隠していたロケットに入れた少年の写真を除いて。Marin について粘り強くネットで検索した私は、Marinがネットで盗品を売買していると告発しているコメントを発見する。

ネットに投稿された件とロケットの写真の情報を得ようとArthur に会いに行った私は、車に乗った何者かによってArthur と若い女性が狙撃される場面に遭遇する。女性は死亡、Arthur は重傷。この襲撃はMarin の事件と関連しているのか。銃撃事件の割には大量の捜査員が投入されていることに疑問を抱いた私に、警察は殉職した父の相棒であった刑事のTom を通して調査を中止するよう要請してくる。私は警告を無視して、この銃撃事件も視野に入れて捜査を続ける。そして私は、ロケットの少年はMarinの息子で、彼がつい最近刑務所から出所したこと、親子は結託して金持ちから家具などの財産を騙し取り、売り飛ばしている詐欺の常習犯であること、また銃撃事件に関連してArthurの印刷工房に警察の捜査の目が向けられていることを突き止める。さらに深く捜査を進めようとする私に犯人と思われる人物から手を引くように警告がくる。その脅しに怯むことなく私は捜査を続行するが、犯人は私の家族までも標的としてくる。

***************************************************************************************

久しぶりにタフな女性が主人公の本格的な探偵小説を読んだ。プロットも良くできている。捜査の情報を得ていた刑事で元カレ(?)のTomとの接触を禁じられて、憮然としながらも、関係者と思われる人物や隣人への聴き込み、ネットで得た情報を、パズルのピースのようにカチリカチリと組み立て犯人に迫っていく過程は、昔のミステリーを思い出させてくれて、読んでいて心地が良い。

☆一言で言い表せないほどキャラクターがユニーク。

嘘をつくのは自分の特技と考えている彼女は、Marin について情報を持っているアンティークショップへ聴き込みに行くが、同業者のフリをしているのがバレて警察に電話すると脅され早々に退散。

私生活はTomとCatherineという男女の元彼、元彼女を持つよくわからない恋愛観、生活する上で湧き上がる不安やストレスを解消するにはウィスキーをグビリと飲むのが最高だと思っていて昼夜を問わず飲む…1日3杯だけと自分に言い聞かせながら。

地元マフィアから仕事の依頼があるが、自分は非合法な組織とは取引しないと面と向かって明言する。内心では何かされるのではと怯えながらも、信念だけは曲げない。

…とにかく愛らしいキャラです。

★★★★292ページ ペーパーバック2019年5月出版 420円(2020年2月購入)


Say You're Sorry by Melinda Leigh

2020-05-06 17:08:50 | 読書感想

 Scarlet Falls New York の北部の田舎町 9月の金曜日.

33歳のMorgan Daneは 2年前 検事としての仕事と3人の幼子の子育てと奮闘していたが、最愛の夫のJohn がイラクで地雷によって死亡するという悲劇に会う。そのショックから仕事を辞めて家に引きこもっていたが、やっと気持ちの整理ができ、地方検事のBryceの申し出を受け検事として再出発することを決意する。その日の深夜、以前娘達のベビーシッターを頼んでいた高校生のTessaの祖母Evelyn Palmerから電話がある。18歳のTessaは6年前に両親を交通事故で亡くし、祖父母に育てられていた。Tessaは昨日彼らと口論し、家を飛び出して以来、行方が分からなくなっていた。

孫の安否を心配するEvelynの電話を受けて、Morgan は高校時代からの友人、職務中の怪我で退職し、怪我が癒えたら復職しようと考えている元警官の私立探偵、Lance に応援を頼み、Tessa の捜索に向かう。2人は若者がよくパーティーをしているScarlet Lake に向かい、レイプされ刺殺されているTessa の無残な死体を発見する。

捜査を開始したScarlet Falls警察は、Morgan宅の真向かいの家に住むTessaのボーイフレンドNick Zabrowskiという若者を強姦殺人で逮捕する。Tessa はレイプされた後、ナイフで何度も刺されて殺されていた。被害者から採取された体液、被害者の爪の中から検出された血液がNick のDNA 型と一致していた。また被害者が殺される数時間前、Nick と彼女が口論しているのが目撃されており、さらにTessaをめぐって、彼が被害者の元彼と喧嘩している様子がビデオに録画されていた。Nickの自宅を家宅捜索した警察は庭に埋められていた凶器と思われるナイフと血のついたシャツを発見する。検死の結果、Tessa はNick の子ではない誰かの子を妊娠していたことがわかる。警察は、NickはTessa が他の男性と付き合っていて、その男性の子を妊娠しており、別れを宣言されたことに怒り、嫉妬して彼女をレイプし、ナイフで刺し殺したと見て、Nick を逮捕する。

Morgan は祖父とチェスの相手となり娘達に物語を読んだりして遊んでくれるNick が凶悪な犯行を行うとは信じられなかった。Nickの父親は彼は血を見ると気持ち悪くなって戻してしまうクセがあると主張して彼の犯行を否定する。Morgan も彼が血を見ると戻すところを見ているので、彼がTessa を血溜まりの中で息絶えるほど何度もナイフで刺すことはあり得ないとNick の犯行に疑問を持つ。

彼女は自分の人を見る目を信じ、金銭的に余裕がなく有能な弁護士をつけることができないNickのため弁護を引き受ける。彼女は、Lanceに助力を依頼し、彼を犯人に仕立てた真犯人を突き止める決意をする。だがそれは彼女にとって、せっかく内定している検事の仕事を、そしてLanceにとっては警察へ復職したいという夢を断念することを意味した。また、顔見知りの少女をレイプしたうえ殺した犯人を弁護することでMorgan は近隣の人々から孤立していく。

***************************************************************

Morganの人間性に惹かれる。孫の安否を心配している祖父母のために深夜にもかかわらず、家を飛び出し、捜索に協力したり、隣人が弁護士を雇う金がないと知ると無料(Pro bono)で弁護を引き受ける。たとえ、自分の検事としての将来を失っても法の正義を求める潔さ。そんな彼女を支えようとしているLanceもカッコいい。彼を頼って来る彼女との絆を切らないように、彼女への愛を隠し友人関係に留まろうとする態度は好感が持てる。2人を優しく見守る、探偵事務所所長のSharp、Morganの祖父のキャラも良い。

Sharp,Morgan、Lanceの3人が事務所のホワイトボードに容疑者の写真や人物を見ながら事件について検討する場面は読む側にも犯行や容疑者の整理ができて良かった。ただ、怪しげな人物が次々と捜査上にあがってくるが絞り切れないうちにまた容疑者が増える感じで頭の整理が大変だった。

E-book(Kindle版)★★★ 336ページ 2017年9月出版 Kindle読み放題