2ヶ月前の事件の後、上司Justinから2週間の公的休暇を取らされていたFBI捜査官Lucyは、Justinから現場に復帰するよう電話で命令され、直ちに現場に向かう。
Justinによると、モーテルで10代の少女を買春したHarper Worthingtonという男が性交渉中に心臓発作で死亡したという事案、一見、事件性はないように思われた。しかし、Harperは政府の防衛部署と取引している会計監査法人の所長で、妻のAdeline Reyesが下院議員であることが分かり、FBIが捜査を担当することになる。買春相手の少女は、男が死んだことに怯えて、男の金と携帯電話を抜き取ってその場を去っていた。
Lucyは、検死官のJulieからHarperの死について、いくつかのの不審な点を指摘され殺人の可能性が高いと告げられる。Lusyはそのような状況で死んだ男に同情を感じなかったが、仕事でダラスに出張したHarperがわざわざ買春のために飛行機でSan Antonioに来て、またすぐにダラスに戻る計画をしていたことを知り、彼の行動に疑問を感じる。
Lucyは男の死に立ち合っていたと思われる少女から当時の状況を聴くために少女の身元を突き止めるべく全力をあげる。
そして、Lucyは彼女が持ち去った携帯電話のGPSから、携帯電話が近くのホテルに放置されているのを発見し、ホテルの監視カメラから少女と客の映像を確認する。映像を見ていたLucyのパートナーのBarryは客の男をJames Everetという不動産業者と断言する、彼はHarperの知り合いで、Adelineの選挙資金の支援者でもあると。これは、偶然なのか?それともHarperの死と関係あるのか?鍵を握る少女の行方を追うLucyはHarperの死の背後に深い闇の存在を感じ始める。
そんな中、DEAのBradがLucyを訪ねてきて、二人が参加して壊滅させたメキシコマフィアの生き残りの男が組織の再構築を画策していることを話し、彼の顔つきを知っている唯一の人間、Lucyの命を彼が狙っていると彼女に警告する。
また、Lucyの恋人Seanは、Lucyが彼女を精神的破綻に追い込もうとする人物の存在に怯えていることを知る。そんな恐怖を忘れるために、捜査にのめり込んでいくLucyを見て、Seanは自分の持っている能力、人脈を利用して彼女を守るために全力をあげる決意をする。
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この本を購入した時の情報から、この本のページ数は560ページと思っていたので、435ページ辺りでEpilogueの章になって、あれっ?て思ってしまった。小さな出来事で始まった物語がどんどん広がって行き、先の展開が予測できず、わくわくドキドキしながらクライマックスへと導かれていく。うーん、面白い!でも560ページと思って読んでいたので、更なるどんでん返しがあるのかなぁと思っていた。、早めの終わり方に、ちょっとガックリ。まだ、未解決の問題が残っていて 次回作に持ち越しという感じ。
ただプロットは、タイトル通りよくできていて面白く読めた。特に、Lucyの好敵手と思われるキャラが登場するが、二人の対決は面しろかった。
★★★★ Kindle版 438ページ