米陸軍の犯罪捜査部に所属するJohn Pullerは、米軍の伝説的な英雄である父親からフロリダのパラダイスという町に住む伯母、Betsy Simonから届いた手紙を見せられ、彼女の様子を見に行くよう頼まれる。
手紙によると、そこではパラダイスという名という町にはふさわしくない出来事が起きていると書かれていた。
町に着いたPullerは、伯母が裏庭の池で溺死したと知らされる。彼は、手紙の件もあるので伯母が殺された可能性があると主張して捜査を続けるよう要求するが 警察は彼女が85歳と高齢であることから誤って転倒して池に落ち溺死したと結論づけて捜査を終了する。
伯母の家を独自に捜査したPullerは彼女の日記が無くなっているのを発見し 彼女は殺されたと確信する。
また彼女の車を調べたPullerは、夜中、彼女が車で自宅から５マイル離れた場所に頻繁に外出していること知る。彼は、彼女の自宅から半径５マイルの場所を調べて その場所を特定しようとする。
そんな中、浜辺で老夫婦の射殺体が発見される。ほぼ同時期に起きた事件に伯母の事件と関連がないか調べようとする矢先、今度は伯母の家の隣に住む男が浴槽で溺死しているのが発見される。
やがて、伯母、隣家の男、そして老夫婦はお互いに知り合いだったことが分かる。
Pullerは伯母が書いた手紙の内容に関連して皆が殺されたと判断し、もっとも可能性が高いと思われる５マイル地点で叔母が何を見たのか発見すべく夜の張り込みを開始する。
***************************************************************************
物語の中盤までは展開が遅くて退屈。しかし、その地域で有数の大金持ちの男の家に使用人として入り込んで何かを探っている謎の大男、孤立無援で捜査を続ける彼を助けるためにわざわざ駆けつけてくれたキャリア軍人（？）,Julie Carson、そして、もう一人の謎の女性等が絡み合う中盤以降は、場面がめまぐるしく展開し、途中で読むのが止められなくなるほどおもしろい。
前半のテンポの遅いのが減点 ★★★☆（３．５）