6ヶ月前に夫が殺されたJulia Ransomは 夫と年が30以上も離れていたことや夫が著名な霊能者であり資産家だったこともあり、財産目当てに彼女が夫を殺したのではないかと警察やマスコミから疑いをもたれていた。
事件から6ヶ月がたち警察やマスコミの関心が他に向いたある日、Juliaは近くの桟橋まで散歩に出る。
開放感に浸っていた彼女は にこやかに話しかけてきた男にいきなり襲われ殺されそうになるが たまたま通りかかったFBIエージェントのCheney Stoneに助けられる。
数日後、同じ男が彼女を殺そうと自宅に侵入するが 気づいた彼女は 銃で撃退する。
Cheneyから 報告を受けた上司のDillon Savichは JuliaとCheneyから聞いた男の人相書きをコンピュータにかけて 男がプロの殺し屋であり 失敗を認めないプライドを持っていることを知り、また彼女を襲うこと.を考えてCheneyを彼女の護衛にあたらせる。
いっぽう、Cheneyの同僚のRuthと再婚を考えているヴァージニア州のSheriff、Dixは3年前に失踪した妻がサンフランシスコで実業家のThomas Pallackの妻として暮らしているとの情報を義父から得る。
死んだと思っていた妻が生きているとの情報に戸惑いながらも Dixは真偽を確かめにPallack夫妻に会いにサンフランシスコに向かう。
Pallack夫妻に会ったDixは 妻に瓜二つのMrs.Pallackに驚愕するが 微妙な違いに気づき別人だと確信する。しかし、 彼女がはめていたブレスレットはDixが妻にプレゼントしたものと同じであるとの疑いをもつ。もし、同一のものなら どこで彼女は手に入れたのか もしくは彼女は記憶をなくした妻か DixはRuthと共にMrs.Pallackの調査を始める。
CheneyはJuliaを殺そうとしている男が 夫のAugust Ransomも殺した犯人であると確信して、彼に殺しを依頼したものが誰か その動機が何かを捜査すべく Augustの友人や顧客に聞き込みを行っていく。
やがて、Augustが書いていた日誌がなくなっていること、顧客の一人にThomas Pallackがいることを知る。
**** 感想 *****
まるでFBIの宣伝小説を読んでいるように FBI職員が皆 かっこいい。
30以上も年が離れた夫と結婚した若き未亡人を 執念深い殺し屋から彼女を守るCheney、愛するDixが 失踪した妻を捜しに行くのを積極的にバックアップしてあげるRuth。
殺されたJuliaの夫Augustは死者と会話ができるという霊能者で Juliaも6歳の子供を事故で亡くしていて その亡き子供と会話するためにAugustと会い 結婚したというが どうも霊能者という言葉に懐疑的な僕は 読み続けるかどうか躊躇した。
が 物語は霊能者の存在を認めながらも ミステリーとしても無理なく話しが進んでいくので最後まで楽しめた。
ただ、途中 ちょと話が中だるみ、FBI捜査官物語として読むならいいが ミステリーとしてはいまいちかな?