気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

CROSS by James Patterson

2009-08-29 21:41:47 | 読書感想

殺人課刑事のAlex Crossは マフィアが縄張りを広げるのに邪魔な中国人の組織のボスを殺すために殺し屋を送り込むという情報を得て 同僚で友人のJohnと一緒に中国人ボスの事務所の前に張り込む。

Michael Sullivanという名の殺し屋は 外科用のメスを持ち歩き、殺した人物を切り刻むことからButcherと呼ばれていた。Butcherは 彼らの目の前でボディガードに守られていたボスを銃殺することに成功する。呆然としているAlexに向かって彼はお辞儀をして姿をくらます。そして 翌日Buthcerは なぜか、Alexの自宅に侵入するが 子供のオムツを替えている彼に対して 危害を加えることもなくお辞儀して去る。

殺し屋に 自宅に侵入されたという異常な事態に不安を感じたAlexはパトカーを自宅前に配備してもらい 妻Mariaを迎えに行くが 彼女は何者かに銃撃され Alexの腕の中で死んでいく。
Alexは Buthcerの仕業と考えるが 彼にはアリバイがあった。Alexは犯人を必死に捜査するが 誰が彼女を殺したかはわからなかった。

やがて、警察からFBIに移ったAlexは ある強盗事件を銃撃戦の後、解決して帰ったとき、母親のNanaからMariaが殺された今、彼が死んだら子供たちはどうするのだと詰問される。彼はFBIをやめて精神科医として再出発することを決意する。

ある日、Alexは友人のJohnを通じて性犯罪課のAnton刑事から連続強姦魔の被害者に会って 犯人についての情報を聞き出して欲しいという依頼を受ける。被害者は 犯人から強烈な脅しを受けており、犯人についての供述を拒否していた

この犯人は Butcherだった。彼は 殺人の依頼を受けた前後に 自分の精神の高揚を沈めるためにレイプを実行していた。
そして、 警察に通報した被害者を殺した写真を見せて被害者の口封じをおこなっていた。

Alexは渋る被害者たちに犯人の特徴などは教えてくれなくとも良いから 口封じの手口を話して欲しいと説得する。そして 彼女たちから 犯人は自分が殺した女性たちの写真を見せ、その殺しに使ったという外科用のメスで彼女たちを脅していたことが分かる。

Alexは 過去の未解決のレイプ事件ファイルを調べていくが その中に殺された妻Mariaの名前を発見する。彼の妻は レイプの被害者から犯人の特徴を聞きだしていた。そして その翌日、彼の妻は殺された。その調書には レイプ犯は 白人であり、犯行のあと 被害者にお辞儀をして去っていったと書いてあった。Alexはレイプ犯がButcherであり、妻の死となんらかの関係があることを確信する。
彼は Butcherを捕まえることに命をかけることを誓う。

***感想****
うーん、あまりおもしろくなかった。
AlexとButcherの話が交互に出てくるのだけど 章が細切れ過ぎて話のテンポがいまいちだった。
また、妻を殺されたのだから、しゃかりきになって手がかりを探すのかと思うと 子供のことを考えて犯人探しをあきらめていたり。
もっと、犯人探しへの執念が見たかった。
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No Place Like Home by Mary Higgins Clark

2009-08-24 21:01:23 | 読書感想

Liza Bartonは10歳の時、継父から暴力を受けている母親を守ろうとして銃を持ち出して彼の暴力をやめさせようとするが、誤って母親を銃で撃って殺してしまう。

しかし、裁判で彼女は母親を亡くしたショックから無言で通したので 人々は彼女が 亡くなった父親を愛していたばかりに 再婚した母親とその継父を許せず母親を殺し、継父を殺そうとしたと考え、かって全米を湧かせた類似した事件「Lizzie Boden事件」にひっかけて「Little Lizzie事件」と呼んだ。

幸い、無実となった彼女は名前をCeliaと変え インテリアデザイナーとして自立し結婚し、Jackという息子を持つ。Ceilaは自分の過去を打ち明けて結婚した、夫は病に倒れるが、死の直前、息子の将来を心配した夫は 彼女が犯した事件について誰にも話さないことを約束させる。

やがて、彼女は Alex Nolanという弁護士と出会い、再婚するが 彼女の過去については秘密にしていた。結婚6ヵ月後、Ceilaの誕生日に Alexは彼女たちをドライブに連れて行くが Alexが彼女の誕生祝にプレゼントしたものは 彼女がかって住んでいた家、事件が起きたあの家だった。

24年前の忌まわしい思い出が甦って呆然とたたずむCeilaに、Jackは大はしゃぎでこの家に住みたいと主張し、Alexの懇願もあり、過去の出来事を話すこともできないCeilaは二人の熱意に負けて この家に住むことに同意する。

しかし、引越しの当日、家の前の芝生にペンキで「Little Lizzie's Place」といたずら書きがされており、さらに銃を持った少女の人形が置いてあったのを見たCeilaは失神してしまう。
さらに翌日、何者かが敷地に侵入し、新聞から切り取られた写真、彼女と両親が仲良く映っている写真を馬小屋の柱に貼り付けていった。Ceilaは自分をLizaと知っている誰かの悪戯ではと不安にかられる。

この土地を紹介した不動産会社の社長Georgette Groveは Alexにこの土地を売るときに 州法で定められている告知義務(土地を売るときは その土地で悲惨な出来事があった場合、あらかじめ購入者に知らせなければならない)を怠ったことを後悔していた。

Georgetteは Alex夫妻に 因縁のあるこの邸宅に代わってこの町の他の邸宅に住むことを提案する。
AlexもCeilaの不安定な精神状態を心配して 他の場所へ移ることに賛成し、CeilaはGeorgetteと邸宅探しをすることになる。
数日後、CeilaはGeorgetteが推奨する邸宅を見ることになり、その場所に行くが そこでGeorgetteが銃で殺されているのを発見する。Georgetteのバッグの中には なぜか新聞から切り抜かれたCeilaの写真があったことから Ceilaは警察から殺人の疑いをかけられる。

また、Ceilaは 事件のあった実家に戻ったことから 過去の記憶が断片的に甦り、事件のあった日、母が継父に言った言葉を思い出し、衝撃的な事実を発見する。
その事実を裏付けようとするCeilaに殺人犯が立ちはだかる。

*** 感想 ***
彼女の作品は だいたい子連れの若き未亡人が殺人犯に命を狙われるというパターンが多い。

この作品も 子連れの美貌の未亡人が新進気鋭の弁護士と再婚し 幸せな生活を送るはずが・・・・

どう見ても彼女の過去を知っている犯人からの執拗な嫌がらせ、そして殺人の濡れ衣。最後はハッピーエンドになるだろうとわかっていても読むのが辛くなってくるほど、ヒロインが精神的に追い詰められていく。

どうも 夫は彼女を心配しているのだが 仕事も気になるようでいまいち彼女を守っているように見えない。
孤立無援の彼女を誰か助ける奴はいないのか と思っていたら・・うん、ちゃんといました。

何時、彼女は 夫に自分の過去を話すのか?その結果は どうなるのか?また、彼女が実は あの事件を起こしたLizaとわかってしまうのは 何時か?ハラハラしながら読んだ。

Wikipediaの「リジー・ボーデン事件」を参照
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%82%B8%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%83%87%E3%83%B3


The Brass Verdict by Michael Connerlly

2009-08-16 15:48:27 | 読書感想

LAに住む刑事弁護士のMickey Hallerは 、銃で撃たれた傷の痛み止めに使っていた麻薬の使用から麻薬中毒になってしまい、リハビリのため 一年間、仕事を休んでいた。

仕事への復帰を考えていた彼は 州最高裁判事 Mary Holderから呼び出され、刑事弁護士のJerry Vincentが殺され、Jerryの意思により、彼が抱えていた事件を彼が引き継ぐことになると告げられる。昔、Jerryは検事として被告弁護人だったMickeyと対決し、証人の嘘の証言を見破れずに裁判に敗れ、弁護士になった。その後、二人は一緒に仕事をしたり、仕事を紹介し合ったりする仲となった。しかし、あくまでも仕事の関係で 親友という関係ではなかった。

Mickeyが引き継いだ事件の中に ハリウッド映画界の大物、Walter Elliotが、自宅で妻とその愛人を銃で殺したとして、マスコミも注目している殺人事件があった。

殺害の動機としては 妻が離婚を要求しており、離婚した場合、彼の全財産の半分を彼女に与えなければならず、映画会社の経営に多大な損害を与えること。
また、有力な証拠として Walterの手と服から銃を使用したときに現れる硝煙反応があった。

証拠、動機も完璧で MickeyとWalterにとってかなり不利な状況であり、Mickeyは準備のために裁判の延期を求める。しかし、Walterは 自分は無実であり、早く汚名をはらしたいと公判の延期をしないことをMickeyの雇用の条件とする。

自分が無罪判決を得ることに絶対の自信を持ち、裁判が速く終わることを望むWalterにいらだつMickeyは、状況からみると Walterが有罪になる可能性が高いと忠告する。そんなMickeyに、WalterはJerryが彼を無罪にする有力な事実(magic bullet)を発見したと話していたことを告げる。
Mickeyは Jerryが残したWalter関係の書類を 丹念に読み返して magic bulletが何なのか発見しようとするのだが・・・

*** 感想 ****
前作の「The Lincoln Lawyer」が面白かったので 迷わずこの続編も購読した。
冒頭の文 「 Evrybody lies. Cops lie. Witnesses lie. The victims lie.  A  trial is a contest of lies. 思わず引き込まれてしまう うまい書き方だなぁ と思う。この出だしの文があらゆるところで意味を持ってくる。

一読すると 証拠も動機も完璧で この被告人が犯人ではないとどうやって証明するのか 動機はとにかく硝煙反応は彼がやったとしか思えないのだが magic bulletで反証できるのか わくわくしながら読んだ。
結果、このmagic bulletは確かに強力。この意味が、検事も我々読者にも分かったときには Mickeyの術中にはまっていて反論のしようがなかった。見事なプロット。

陪審員の顔色を窺う女性をMickeyが雇って 陪審員が公判の間 検事、弁護士、どちらの主張に反応しているのか様子を見たり、証人尋問で自分たちの主張を訴えた時点で閉廷になるように時間調整して 反対尋問は翌日にさせるなど 陪審員を常に意識して裁判を行っている様子が興味深かった。

もうひとつのこの本の売りがHarry BoschとMickeyの競演なんだろうが 僕はBoschのキャラクター いまいち好きになれないので彼が控えめに脇役に徹していてくれ あまり登場しないので違和感を感じることなく読めた。

Mickeyは " I can't do this anymore," I whispered to  myself. (P523より)と言っているが続編はあるのかな?


indecent exposure

2009-08-07 20:55:13 | 成句、熟語

 公然猥褻罪

 (The  Brass  Verdict  by  Michael  Connerlly p132 より)

刑事弁護士のMickey Hallerは 殺された刑事弁護士の遺志で彼が担当していた刑事事件のすべてを引き受けることになる。どれから手をつけていこうかと 事件ファイルを調べていくのだが・・・・

  I finally  came across  the file  belonging  to the woman charged  with  indecent  exposure.


food poisoning

2009-08-03 21:16:43 | 成句、熟語

 食中毒、食あたり

[A  Killing  Frost  by  R .D. Wingfield  p480 より] 

Frostは行方不明の少女が所有していた携帯電話を持っていた女性を 少女の行方を知っている可能性が高いとして尋問しようとするが 彼女は病院に入院していた。容態をたずねるFrostに看護婦は

' Nothing too serious. Food  poisoning .  She can  go home today.'