気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

the Six Man

2011-07-30 09:04:14 | 読書感想

SeanMichelleは連続殺人犯として逮捕され、アメリカの最北東部メイン州にある刑務所に拘留されているEdger Royの弁護士でSeanの法律学校時代の師であるTed Berginから この事件についての調査を依頼される。しかし、二人は 彼との待ち合わせ場所に向かう途中で彼が車の中で殺されているのを発見する。
Seanは Berginが依頼しようとしたRoyに関する調査とBerginを殺した犯人を探し出すことを決意する。

彼らは手がかりを求めてRoyに会おうとするが 刑務所所長のCarla Dukesは Berginが殺された今、彼らに会う権利がないと、Royとの面談を許可するのを渋るが Royの事件の捜査主任をしているFBI捜査官Brandon Murdockの取りなしで面会を認められる。しかし、 Royは周りに無関心で彼らの話にも反応せず視線も一点を見つめて精神障害者のように見えた。

Seanは、Royの捜査は地元警察が行っていると考えていたが、殺人事件にもかかわらず、捜査はFBI主導で行われていることに Seanは違和感を覚える。また、捜査主任のMurdockは Seanたちの存在を迷惑がって 彼らが事件現場をうろつかないように警告していた。
 
Royの心神喪失状態をみて 彼が自ら弁護士を依頼するのは不可能と考えたSeanは、誰がRoyのためにBerginを雇ったのか、また、興味を覚える。
二人は、殺された当日のBerginの行動を調べようとするが 途中、尾行されていることに気づく、そして尾行をやり過ごした後、警告と思われる狙撃を受ける。


BerginはRoyを連続殺人犯とみていたのか、それとも無実とみていたのか?Seanはアシスタントとして彼のもとで働いていた女性弁護士のMegan RileyにRoyに関する資料を持ってくるように頼み、彼女が被告の弁護士として活動するように要請する。そして、SeanとMeganは、BerginがRoyに関して集めた資料を検討するが、誰がBerginにRoyの弁護を頼んだのかは不明だった。

FBIが なぜRoyに関わっているのか。RoyがIRS(国税庁)で仕事をしていたことと関係があるのか また依頼主は誰か
Michelleは てがかりを求めてBerginの事務所があるVirginia州に、Royが犯したという連続殺人事件の捜査、政府とRoyのつながり、Berginの依頼主の調査に向かう。
そこで彼女はBerginの依頼主がKelly Paulと言う名前の人物であることをつきとめる。が、調査中、何者かに狙撃される、銃撃戦の後、Michelleは その場所でBerginの秘書が銃で撃たれて殺されているのを発見する。

Kelly Paulは 彼女がRoyの異父姉であること、Berginを雇ったのは自分であること、Royには自分が得たすべての情報を記憶する能力、そしてそれを分析する能力があり、その能力を買われてアメリカに対するテロなどの敵対行為の情報分析のために 、BICという情報分析会社の経営者Peter Buntingが開発して政府によって採用されたE-Programに従事し 世界中にあるアメリカの情報機関から入ってくる情報の分析に携わっていたこと、また Royは殺人などは犯しておらず誰かにはめられたと二人に話し、事件の調査を正式に要請する。

Seanたちは Royの無実を証明すべき 6人の死体が発見されたRoyが住んでいた家に向かう、現場検証していた彼らは FBIと称する男たちによってただちに退去するよう命令される。二人は尾行されていないことを確信しており この場所が監視衛星で見張られていることを察知する。
行く先々での妨害、狙撃、監視衛星、Seanたちは事件の背後に政府機関の関与を疑う。

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E-Programを開発したPeter Bunting,政府情報機関の女性長官など怪しい人物が出てくるのだけど だれがRoyをはめたのか、Berginなどを殺したのか なかなかわからない。そして、次々と関係者が殺されていき、息つく暇がない。

とくに、後半の展開は凄い、ハラハラどきどきの連続 僕の予想をはるかにこえていた、おもしろいです。


Hostage Zero by John Gilstrap

2011-07-10 17:31:12 | 読書感想

自らの父親も終身刑で服役しているJonathanonathan Graveは 両親が犯罪を犯し刑務所に収監されている親の子供たちを引き取って世話する施設を運営していた。
ある夜 その施設が数人の屈強な男たちによって襲われ二人の子供が拉致される。
ときには、目的のためには非合法な手段も講じるセキュリティ会社を経営するJonathanは 誘拐犯達一味のドライバーで収監されていた男を脱獄させ 拷問にかけて誘拐犯達の情報を引き出す。その情報によると 誘拐はマフィアのボスSammy Bellの依頼で行われ 彼らは貸し倉庫にヘリコプターを隠しており それで逃亡したようだ。
手がかりを求めて 貸し倉庫に向かったJonathanは誘拐犯の仲間と遭遇し銃殺する。彼らは ヘリが定員オーバーになるため誘拐した子供の一人にドラッグを注射し倉庫の近くの河原なかに放置し殺そうとした。しかし、河原に住む 元看護兵だったホームレスの男によって少年は助けられていた。翌朝、誘拐犯の仲間が少年の遺体を回収しにきたところでJonathanと遭遇した。

Jonathanは二人のうち一人を無事連れ戻したことにホッとしたが もう一人の奪還を図るため 連れ戻したことを公表しないことにする。
Jonathanとそのスタッフは 誰が何のために二人の少年を拉致したのか 服役している彼らの親達、(Frankは自分は殺してないと主張しているが)妻を殺したとして殺人罪で死刑を9日後に控えているFrank Schulerと下院議員を暗殺した罪で服役している殺し屋Arthur Guinnに関係していることなのか?


スタッフの一人、元FBIの人質救出チームに所属していたGail Bonnevilleに服役中の親に面会し、手がかりがないか探らせる。Gail Bonnevilleは まず、Frank Schulerと面会し、彼から 彼の妻がSammyの顧問弁護士事務所で働いていたこと、そして 、妻が殺されたその日から顧問弁護士も行方不明になっていること を告げられる。この偶然性に違和感を感じたJonathanは Gailに顧問弁護士の居場所を探るように求める。

一方、JonathanはFBIの長官Ireneから連絡をうけ 彼女と極秘に会談し Arthur Guinnをマフィアについての情報提供をすることを条件にウィットネスプロテクションにかけることにした矢先に 彼の息子が口封じのために誘拐されたと告げられる。 彼の証言を得るためには、Sammyが関係するコロンビアの麻薬基地に拉致された息子の救出が必要であり、Jonathanはその救出を要請される。
Jonathanと相棒のBoxer、そしてひょんなことから同行することになったホームレスの男は 少年を救出すべく極秘にコロンビアに潜入する。

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話は単純、犯罪組織が彼らの犯罪を暴露しようとする男の口封じのために男の子供を誘拐し Jonathan達が救出に向かう。そして 自分に銃を向けるやつは容赦なく殺す。正義を実行するためなら 違法な手段も許される。ちょっと この考え方にはついていけない。

また 誘拐犯のリーダーMitch Ponder、人々から殺し屋と恐れられているというが その迫力が伝わってこない。

まぁ 僕が気に入ったキャラクターは元FBIのホステージレスキュチームに所属していたGail Bonneville、FBIで鍛えた尋問技術で人々から手がかりを入手していく。人に会って情報を入手することよりも行動することを得意とするJonathan達チームにとって欠かせぬ存在。また、いざとなった時にみせる敵と遭遇したときのかっこよさ。彼女を主役にしてくれたほうがミステリーとしてはおもしろいと思う。

今は ランボーに代表されるヒーローがバッタばったと敵を倒す物語のひとつ。うーん、いまいち。

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