気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Gone by Mo Hayder

2013-03-20 21:39:56 | 読書感想

イギリス南西部ブリストルの町のスーパーマーケットの駐車場でサンタのマスクをかぶった男に車が強奪される事件が発生する。犯人が奪った車には11歳の少女Marthaが乗っていた。事件を担当した刑事のJack Cafferyは犯人は車目当てと考え、足手まといの娘はすぐに解放されると楽観的に考えていた。

しかし、マスコミが繰り返し少女の写真を放送し、主要な道路に警官を配置して少女が解放されたとの情報を待つが、事件が発生してから一夜あけても 犯人と少女の手がかりは得られなかった。

そんな中、Cafferyの同僚であるFlea MarleyはCafferyがここに転勤する前と今年の春に同じ犯人と思われる事件が起きていることを告げる。そして、犯人の目的は車ではなく少女であることを。
Cafferyは、前の2件の被害者たちから事件について聴取し、犯人が同一犯であることを確信する。しかし、2件とも少女は2時間以内に解放されていた。
拉致された少女の一人は解放されたとき、犯人が「失敗した、出ろ」と言ったと告げる。今回、上手くいって解放されないのかCafferyは不安にかられる。そんなCafferyの予感を裏付けるかのようにジャックされた車が発見され車内から少女の下着に包まれた犯人からのメッセージが発見される。
その中で 犯人は警察は自分を捕まえることはできない。これは始まりであると 次なる犯行を予告していた。

Cafferyは少女の行方を探すべく 車が発見された場所から10キロ範囲の空きビルなどをしらみつぶしに捜索させ、また交通監視カメラの映像で逃走経路をチェックするが 手がかりを得ることはできない。
やがて、予告通り 誘拐犯は、再び、少女を乗せた車を強奪する。

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ストーリーは暗い、いきなり、警察官であるFleaが女性の死体を6か月も隠し続けている場面から始まる。弟をかばってのことらしいが、死体隠匿の犯罪に関与しているようで、すっきりしない。しかも、Cafferyもその事実を知っているよう。

プロットはかなり捻りが効いていてけっこう面白く読める。特に 犯人が分かるときの盛り上がり、ワクワク感は良い、そして、それまで犯人に翻弄されていたCafferyが 逆に犯人を追いつめていくラストまで一気に楽しめた。しかし、ネタバレになるので詳しく言えないが、こういうプロットは僕の嫌いな展開なので★4つはあげられない。

Kindle版 9ドル ★★★