気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Skinny Dip by Carl Hiaasen

2008-12-29 10:52:32 | 読書感想

** あらすじ **

結婚2周年を記念した豪華客船でのカリブ海クルーズを楽しんでいたJoeyは 夫の海洋生物学者Chazによって いきなり海に突き落とされる。

しかし、ChazJoeyが学生時代に水泳部に所属していたこと、彼女を突き落とした海流は沖へ向かうのではなく フロリダの陸地に向かって流れていることを知らなかった。

漂流物に捕まって漂っていたJoeyは フロリダの湾の小さな島に住む元警官のMIckという男に助けられる。

Joeyから事情を聴いたMickは警察に電話しようとする。しかし、Joeyは 自分の証言以外、目撃者や証拠が無い状況で 裁判をやってもChazは弁舌がたつので無罪になってしまうと主張して 警察へ連絡をしないように頼む。

JoeyChazが何故、自分を殺そうとしたのか理由がわからなかった。彼女は1300万ドルの財産を持っているが、彼女が死ぬと その財産は慈善団体に全額寄付されることになっており、夫のChazには一銭も渡らない。Chazが財産目当てに彼女を殺す可能性はなかった。

元警官のMickは Joeyが彼が警官時代に彼を殺そうとした男たちを殺したという話を目を輝かせて聞き入っていることを危惧しながらも 夫を殺すことはないというJoeyの言葉を信じて 夫への仕返しの手助けをすることを約束する。

二人は ChazJoeyを殺そうとした動機を探りながら、Joeyは兄に電話して、 この事件を殺人事件として調べるよう警察に圧力をかけるように頼む。また、Chazの不在を狙って 自宅に侵入して 枕元にJoeyの写真をおいたりして Chazを精神的に不安に陥れていく。

また、年収6万ドルしかないChazが 現金で6万ドルもする車を買っていることに疑問をもったMickは 金銭の出所を探るべく、Chazに金銭を要求する脅迫の電話をかける。

***感想 ***
コメディ系ミステリー。

殺したと思った女性が 実は生きていて夫に復讐するという設定が面白かった。どういうふうに 夫に対して仕返しをするか?どういう結末に持っていくのか?わくわくしながら読んでいったが 結末はちょと不満。

Joeyは 天衣無縫というか世間知らずというか 
自宅に忍び込んでも何も痕跡を残すなとMickに忠告されながらも、我慢できずに 写真を持ってきたり、Chazが帰宅したときにずぶ濡れにさせるためにスプリンクラーをセットしたり 
Chazと対決したときに 彼が銃を持っている場合に備えようと拳銃の扱い方を聞いたり
MickChazを脅迫する場面では 遠くから二人の様子を見守っているChazの用心棒に自分は脅迫者の相棒だと話しかけたりして、 
彼をヒヤヒヤさせるなど、男としてはほっておけない愛らしいキャラクター。

捜査に当たる刑事も、Mickもたいして魅力がないし、彼女を殺そうとした動機も すぐに分かってしまうし、最後まで読んでいったのは Joeyのキャラクターの面白さだな。

蛇足だけど、映画でも小説でも アメリカの夫婦間をあつかうコメディというのは どうしてセックスというもので笑わせようとするのかな?日本人の僕としては こういうやり取りにはついていけないな。

 

 


shake down

2008-12-27 21:05:22 | 英語

[ Skinny  Dip   by    Carl  Hiaasen   P483 より引用]

(人から)金品を巻き上げる、脅し取る

 Chaz foolishly had tried to shake the farmer down  for more money.

おろかにも、Chazは農場主から今以上のお金を巻き上げようとした。

(農薬汚染の水質検査をしているChazは農場主から賄賂をもらって 検査データを農場主の希望通りに捏造していた。)


You name it

2008-12-25 19:06:02 | 英語

[Skinny  Dip   by  Carl Hiaasen  P77より引用]

海に突き落とされて夫に殺されそうになったJoeyが兄に事の次第を打ち明ける。

"... I might  need your help ."とJoeyが兄に言ったことに対し

"You name it. "     何でも(やるよ)


Last Man Standing by David Baldacci

2008-12-23 17:51:17 | 読書感想

**あらすじ**

FBIのHRT(Hostage Rescue Team)という急襲部隊に所属するWeb Londonは大掛かりな麻薬取引が行われるという現場を急襲すべく仲間とともに待機していた。しかし、突入命令が出たとたん、彼は身体が硬直して動けなくなっていた。
この麻薬取引の情報は 彼らHRTメンバーを全滅させるために仕掛けられた罠だった。 身体が硬直して身動きできないWebは 突入して行った仲間たちが銃弾で次々と殺されていくのを呆然と見つめていた。
メンバーのなかで一人だけ生き残ったWebは 同僚たちから臆病風に吹かれて仲間と共に突入しなかったと非難される。

Webは 何故、突然動けなくなったのか 精神科医のClaireの診療を受けながら 殺された仲間たちの無念をはらすために この罠を仕掛けた者が誰なのか 捜査を始める。

やがて、5年前にWebたちHRTが関わっていた学校人質救出事件の首謀者である 白人至上主義武装グループのリーダーであるFreeという男が 数ヶ月前刑務所を脱走していたことが分かる。
そして、HRTメンバー虐殺事件と相前後して、彼の裁判に関わった検事、裁判官、弁護士が次々と殺されている事件が発生していた。

Webは自分たちを罠にはめたのは 自分を刑務所に送り込んだことに対してのFreeの当時の関係者に対する報復だと考える。
当時の関係者の捜査を進めるWebは その事件で殺された女教師の夫もまた 数日前に殺されていることを発見する。

同じように その事件の時に殺された子供の家族の身が危ないと判断したWebは 亡くなった子供の両親が経営する牧場での張り込みを開始する。Webはこの救出作戦のとき 救出に失敗して 目の前でこの子供が殺されるのを見ていたという辛い思い出を持っており、彼ら両親に対して負い目を持っていた。

Webたちの予測どおり 夫の命を狙った爆弾が仕掛けられるが すんでのところでWebによって阻止される。

*** 感想 ****


他のバルダッチの作品と比べると 男ぽいというか暴力的な描写が多いな。Webと同僚の男の友情とか死んだ仲間達への復讐とか 映画によくあるストーリーだな と思って読んでいったら 途中からとんでもない展開になっていって面白かった。
ただ、女好きの僕としては 魅力的な女性が出てこなかったのが残念だった。

ストーリーはかなり複雑で 犯人グループの他に、事件現場でWebに命を助けられるが、その後、犯人グループに監禁されている少年。その少年の父親である麻薬王の男などがWebに絡んでくる。

犯人が人質事件の関係者を殺すのに使った小道具の意味が最後の最後になってわかる。よくできている。

Webが動けなくなった意味も途中でさっしがついたが えんえんとWebとClaireのやりとりが続くのは 読むのにちょと疲れる。

 


Chocolate Chip Cookie Muder by Joanne Fluke

2008-12-17 20:30:02 | 読書感想

**あらすじ

ミネソタ州のLake Edenという小さな町でクッキー店を経営するHannah はオス猫のMoisheを話し相手(?)として独身生活を楽しんでいる。町に住んでいる人々は皆、彼女が創るクッキーに目がない。

ある日、Hannahは店に食料品を配達しているRonという男が彼女の店の裏口で銃で撃たれて殺されているのを発見する。
Andreaの夫Billは 保安官助手の仕事をしているが 最近、刑事の試験に合格したばかり、この殺人事件を解決すれば 文句なく刑事に昇進できると言って 顔の広いHannahに捜査の協力を求める。

愛する妹家族のため、Hannah は自家製のクッキーを手土産にして、Ronの配達ルートをしらべて その日彼に出会った人がいないか 、Ronが殺された時刻のアリバイの有無を聞き込んでいって 徐々に犯人を絞っていく。

***感想 ****
いわゆるコージィミステリ、本格と比べると じめっとしたところがなく淡々と物語が進んでいく。
ミステリーとしてはちょと物足りないけど、Hannahというキャラクターがとてもいい。

よくある探偵と違い、自分が調べられる限度を知っていて 警察などの権限がないと捜査できないことはBillに話して あとは彼に調査をまかせて 身勝手な捜査をしない。

30歳になり まだ独身でいることに不満の母親が町にいる独身の男と結婚させようとして デートの段取りをして Hannahを困惑させるが 本人は結婚する気はないが母親の愛情を感じてデートをする。

人の心の高ぶりをしずめるには チョコチップクッキーを食べるのが良いと信じていて、捜査のさいに出会った人が 興奮してくるとクッキーをすすめて落ち着かせたり、自らも 犯人が絞られてきたと思って興奮すると クッキーを食べて冷静になろうとする。
この本を読んでいると 僕も物語が佳境に入ってきて興奮してきたときは チョコチップクッキーを食べてみようかと思った。


the whole truth by David Baldacci

2008-12-09 10:26:51 | 読書感想

** あらすじ **

アメリカの経済誌フォーブスの長者番付で14位になった大金持ちのNicolas Creelは 自分が経営する軍事産業の業績をあげるために 米ソが軍事的緊張状態にあった冷戦時代を再現し 各国に自社の武器を売り込もうと考えていた。
CreelはDick Penderという男に冷戦の再現を依頼する。
Penderは事実を創りそれを真実として世界に流すPerception Managementの専門家だった。

依頼から数日後、有名なWebサイト上に 全身傷だらけのロシア人が、自由を求めたためにロシア政府に拷問を受けた、この映像が公開されたときは自分と家族は捕まって殺されていると言い、さらに、自分たちと同じように殺されたロシア人が何万人といる、自分たちの死を無駄にしないでほしい、と涙ながらに訴える映像が流される。
そして、その映像から2日後、ロシア政府によって殺されたという数千人の名前と写真が 同じWebサイトに流された。

ロシア政府はこれらは事実無根であり、誰かがロシアを貶めるために流したデマであり、流したものを探し出して償いを求めると主張する。
しかし、世界中の人々はこれらの事実を真実と受け取り 反ソキャンペーンが世界中に広がっていく。

Shawは反テロリスト機関でテロリスト達をおびき出すおとり捜査官として働いていた。彼は シンクタンクに勤めるAnnaという女性と婚約したことをきっかけに 身元がばれたら命がないこの危険な仕事から引退しようと考えていた。

婚約者のAnnaは Shawとの結婚式を夢見ながら、国際情勢を分析するという仕事上の立場から、最近の反ソキャンペーンについて マスコミや各国の調査機関が事実関係の調査をしていないことを危惧し、自ら事実関係の調査をしようと決心する。彼女は インタネットで自分と同じように一連の告発に疑問を持っていると主張するサイトを見つけ 意見交換しようと考えてメールを送る。

だが、そこはPenderが次の真実を作り出すために仕掛けたサイトだった。Penderは Annaのメールから彼女が中国政府も出資するシンクタンクの研究員だと知る。
その情報を受けたCreelは ロシア人の殺し屋を雇い、シンクタンクを襲わせ Annaを含む研究員全員を皆殺しにする。警察は Creelが捏造して現場に置いたものから 一連の反ソ告発にはこのシンクタンクが関わっていたと断定する。
そして Creelはこの皆殺しがロシア政府によって行われたという真実を作るためにKatie Jamesという女性記者を利用しようとする。

かって2度のピュリツア賞をうけたKatieだが 賞を受けた代償に一人の少年の命を犠牲にしてしまったことで良心の呵責に耐えられずアル中になってしまっていた。そのため いまでは死亡記事担当の記者に格下げされていた。偶然、Shawに出会った彼女は 記者の直感から Shawをただ者でないと見て尾行し、テロリストとShawたちとの銃撃戦に遭遇する。あやうくテロリストの銃撃で命を落とすところをShawに助けられる。
それ以来 Shawにほのかな好意を持つ彼女は Annaを殺した一味を探し出して報復しようとするShawに手助けを申し出るが拒否される。

Shawのために何かをしたいと考えていた彼女にアメリカの新聞社から シンクタンクの事件の記事の依頼が来る。
ロシアと中国の2国間の軍事的緊張を高めようとするCreelがしかけた罠とは知らず、自分が一線に復帰できるチャンスとはりきるKatieは Shawとの再開を楽しみに事件現場に向かう。

** 感想
まず予想外だったのが、Shawの恋人Annaが殺されてしまうこと。・・バルダッチの作品は 恋人同士は紆余曲折はあるものの最後はハッピーエンドになると思っていたので ちょとビックリ。

Webサイトには かなり怪しい情報がいっぱいあると思うのだが、Penderが流した情報を人々があまりにも簡単に信じすぎると思う。でも、Perception Management(PM)という概念は面白かった。

小説の前半は Creel達のPMを真実に見せていく過程とShawというおとり捜査官の活動が並行して語られていく。AnnaがPMに気づいてから両者が交錯して、物語が一気に面白くなり 飽きずに最後まで読み進めた。


AA

2008-12-02 21:20:09 | 省略英語

  AA    Alcoholics  Anonymous   アルコール中毒者自主治療協会

   She'd  tried  AA ,only because her editor had demanded it as a condition of her continued employment.

  (the whole truth  by David  Baldacci   P51より引用)