気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Sara Paretsky { Blood Shot ]

2006-01-10 21:28:45 | 読書感想

英国推理作家協会賞シルヴァーダガー賞受賞作品

☆あらすじ

Vic(ヒロイン)は久しぶりに、少女時代をすごした場所をたずねた。 そこで Vicが妹のように思っていた幼馴染の Caroline に父親探しを頼まれる。彼女は私生児として生まれ、父親が誰かを知らなかった。

Vicは 父親の可能性があると思われる二人の男たちの調査のため、彼らが勤めていた化学工場を訪ねるが、なぜか協力を拒否される。

調査をすすめるVicはふたりが健康問題で会社を訴えていたこと、二人がすでに亡くなっていることを知る。そして、二人が父親かどうかの手探りを求めて元嘱託医を訪ねるが、会社からの指示があったのか面会を拒絶される。

会社側のかたくなな態度に反発をおぼえるVic は、自分の調査の何が会社を慌てさせているのか、さらに調査をすすめる。

そんな時、学生時代に親友だったNancy が殺される。彼女は殺される直前、Vicに電話をかけて来ていた。
「電話に出ていたら・・・」と自責の念にかられて、捜査を開始するVic.

調査をすすめるVic にNancyを殺した犯人から脅迫の電話がかかる。無視したVicは湖のそばで3人組に襲われる。

☆感想

日本で最近アスベストの問題が話題になったが、この本はアスベストとは関係ないが着眼点は同じところがある。

心の中では、犯罪者の脅迫に怯え、誰かに頼りたいと思いながらも、頼ることによってその人に加えられる危害を懸念して、最後には自分ひとりでがんばる Vic 。

愛する人を人質に捕られて、犯人たちが待ち受ける場所に銃を片手に乗り込んで行き、銃撃戦を展開する場面はかっこいいな。