☆あらすじ
女性記者アイリーンケリーは、ジリアンという女の子から失踪した母親ジュリアの行方を捜して欲しいと頼まれる。やがて母親が乗っていた車が発見され、そのグロブコンパートメントにジュリアの切断された親指が入っていた。
4年後、同じように指を切断された女性の死体が発見され、逮捕した犯人パリッシュはジュリアの殺人も自供し、彼女を埋めた山へ案内を申し出る。アイリンはマスコミの代表として、その捜索に参加することになる。
しかし、捜索行は犯人が自分がやった犯罪を、世間に知らせる目的でわざと捕まり、そして計画通り逃げるための罠だった。捜索に加わった警察関係者を殺され逆に犯人パリッシュから命を狙われることになったアイリン。
だが行動をともにしていた死体捜索犬と心配してアイリンを探しに来た刑事の夫とその仲間おかげで危地を脱する。
山から逃走したパリッシュは、警察をあざ笑うかのように、猟奇殺人をくりかえし、被害者の遺体の骨をアイリンに届けたりして、アイリンへの執着をみせる。
☆感想
物語の冒頭、連続猟奇犯のパリッシュが逮捕されて、死体の埋められた現場に案内する。なんだ、犯人はもう捕まっている、どういう風に物語りは展開するのかと思ったら・・・・うまく話がすすんでいく。
最後の展開は、ちょっと抵抗を感じるがうまく、伏線がはってあったからよしとしよう。
山の中、パリッシュから隠れるのに、一緒にいる犬が吠えて、自分たちの居場所がわかるのではないかと犬を懸命になだめるシーン、警察の護衛の網をぬって、自分の車に遺体の骨を置いていく神出鬼没のパリッシュに恐怖するヒロイン。最後まで、ハラハラしながら一気に読めた。