4歳の息子Donnieを持つシングルマザーで、警察官になって5年、今は新人の教育係のトレーニングオフィサーの役も務めるLAPDのパトロール警官Jade Donovanはこのところ二つのトラブルに悩んでいた。
ひとつは、5日前から 何者かによって枯れたバラの花が、「おまえは死に値する」と書かれたメモと共に届けられ続けていた。
最初は 12本の枯れたバラの花、次の日は11本、と一日ごとに本数を1本づつ減らしながら毎日玄関先に置かれていた。今までに 逮捕した犯罪者からの脅迫か 同僚警官からの悪戯か、最後の一本になったときに何が起こるのか 彼女は家の戸締まりを厳重にしながら 緊張の日々を送っていた。
さらに トレーニングオフィサーとして同乗する相手は 彼女がルーキー時代にトレーニングオフィサーだったMac Stryker 。悲惨な事故で愛する妻と愛娘を亡くした彼は 以来、アル中になっていたが 彼の同僚もJadeも彼の心情を察して 上司に報告せずに黙認していた。
5年前、Jadeはライトが消えた不審車を発見し 追跡して停めさせる。職務質問すべく車に近づいた時 男から銃撃されるが、反撃して男を射殺する。 そのときMacはパトカーの後ろで吐いていた。当然、Macはアル中であることが発覚して解雇される。
Macは アル中の療養施設を退院した後 ガードマンなどをしていたが 犯罪が多発するこの町には優秀な警官が必要であり、自分は優秀な警官であったとの思いから、再度、新人として警官に復帰してきた。
父親が同じくアル中患者だったJadeは アル中は完治するのが難しく 何かのきっかけで再発することを父親への介護から熟知していた。犯罪者と遭遇したとき、彼がしらふかどうかを気にとめながら 犯罪者と対峙するのは危険すぎると彼女は感じていた。さらに、Macは酔っていたので覚えてないようだがDonnieの父親は彼だった。
不審な贈り物が届き、身の危険を感じているJadeは DonnieのことをMacに話そうと考えているのだが、なかなかきっかけがつかめない。
パトロール中に見たMacの警察官としての行動に感銘を受け、Jadeは彼に好意を持ち始める、また、MacもJadeの魅力に惹かれ始める。Macは 勤務時間外は同僚とデーとしてはいけないという職務規程を破ってJadeとDonnieを食事に誘う。JadeとDonnieを自宅まで送り、道路際で話をしていたMacとJadeは接近してきた車にひき殺されそうになる、Macは車を追うが逃げられてしまう。
そして、MacはJadeから送られてくるバラの話を聞く。かって 自分の最愛の妻子を守ってやれなかったことに後悔の念を感じている彼は、好意を持ち始めているJadeとDonnieを犯罪者から絶対に守ろうと決意する。
JadeとMacは ストーカーが何者であるか、署に報告することなく,二人で捜査を進めていくにする。
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本を ダウンロードするとき(購入?)、以前、読んだ人の評価を参考にして決めるのだけど この本は星が4つ以上、しかも1ドルだったので 購入したのだけど・・面白くなかった。
MacがDonnieの父親であることが「水戸黄門」の印籠のようでなかなかMacに話されない。前半は、ふたりのお互いに対する揺れ動く愛のようすが延々と書かれているので ミステリと言うよりロマンス小説を読んでいる感じ。
作者はこれがはじめての小説のようで 展開を面白くするように書き進めているので 途中から結構盛り上がってくる(評価が5つ星の人たちはここに惹かれたのかな)・・しかし、謎解きがおそまつ、ちょと都合よすぎないかと思ったので、あまり 読むことをおすすめできません。
Kindle版 0.99ドル ★★