従兄弟のVinnieが経営するbail bonds office(保釈金引き受け会社?)で指定した日に法廷に出てこない保釈人を捕まえるbounnty hunterとして活躍するStephanie Plumは同僚だったRangerが副業に忙しくなってほとんどbounty hunterの仕事をしなくなった今、事務所唯一の働き手となって大忙し。相棒のLulaと出廷しない保釈人の逮捕に向かう日々を送っている。
そんなある日、Rangerの妻だと名乗るCarmen Mansoという女性が現れ、彼が先週から行方をくらましており、浮気相手であるStephanieが その居場所を知っているはずだと言って、Stephanieに付きまとう。
そんな中、Miamiの別れた妻のもとにいるRangerの娘が誘拐され、犯人はRangerであるというニュースが流れる。また、数日後には、StephanieにつきまとっていたCarmenが車のなかで殺されているのが発見され、これもRangerの仕業と伝えられる。
どうやら、bounty hunterとしてのRangerのかっこよさにあこがれた男が Rangerをストーカーして彼のことを徹底的に調べている間に 自分こそがRangerだと思い込んで行動しているようだ。
娘を自分のもとに置くべく誘拐した今、次に狙われるのは妻となるはずの自分の誘拐だと考え、警察から手配されて身動きができないRangerに代わって Stephanieは自らが囮になって犯人をおびき出そうとする。
****感想 ****
"I can always count on you to brighten my day . "[p193より引用]
シリアスなミステリを読んで 気分が重くなったときは このシリーズを読むと気分が楽しくなる。
LulaとStephanieのコンビのやりとりがおもしろい。腕力に自信がない二人、Lulaは当然、凶悪犯ではない変質者の逮捕に行こうと主張するのに対して Stephanieは成功報酬が高い 強盗犯の逮捕を主張するが 相手は銃撃戦の真っ最中、予定を変更して変質者の逮捕へ、危ないと思ったら無理をしない。また、アダルトショップを経営する万引き犯の女性の逮捕に向かうが 簡単に逮捕できるかと思うとショットガンを突きつけられて追い返される、あげくになぜかアダルトグッズを買わされる羽目に。買わされた品物をRangerに見つけられてあわてたり・・・
恋人のMorelliがいるのに なぜかRangerに自宅に居座られて いちおう ソファーで寝るように言っているが 言い寄られたら断る自信がないと あいかわらず三人の間にあぶない関係をもっている。
かといって けっして美人なだけでなく、犯人をおびき寄せるために Carmenの葬儀をRangerに主催させたりと頭の回転もはやい。男としては とてもほおって置けない魅力がStephanieにはある。