気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

Lean Mean Thirteen by Janet Evanovich

2009-09-27 09:37:16 | 読書感想

Stephanieは セキュリティ会社を経営している恋人(?)のRangerから 二度と会いたくないと願っている別れた夫のDickieに盗聴器を仕掛けるよう頼まれる。

今回は穏やかに、新しく始める事業の相談という口実をつけて 彼に会ってチャンスを見て盗聴器を仕掛けるつもりだったのだが、彼の事務所に離婚の原因となった浮気相手のJoyce BarnhardtとDickieが仲良く写っている写真が飾られているのを見て 我を忘れてDickieに襲い掛かってしまう。そういう状況を心配して同行した 同僚のLulaによってその場は治まるが、混乱に乗じて みごと盗聴器を彼のポケットに忍ばせることに成功する。

しかし、Stepanieが元夫のDickieを殺そうとしたという噂が町中に広まる。
そういう噂の中、Dickieが失踪する。彼の自宅には 何者かがドアをぶち壊して侵入した形跡があり、壁には銃弾の後が、床からは血痕が見つかり、彼が殺されたか拉致された可能性が高いと思われた。
そして 第一容疑者として 皆が思い浮かべたのがStephanieだった。とくに 恋人気取りのJoyceは StephanieがDickieを殺したか拉致したと思い込み 執拗にStephanieにつきまとい、あげくには マスコミにStephanieが元夫を殺した疑いがあるという情報を流す。

このままでは Dickie殺しの容疑で刑務所に入れられると心配したStephanieは bounty hunterとしての仕事の傍ら Dickieについての調査に乗り出す。
そして Dickieの会社の税務事務を担当していた公認会計士の男が殺されていること、Dickieは4000万ドルの大金を銀行から引き出していること、また Dickieの法律事務所の共同経営者である他の3人は ほとんど事務所で仕事をしていないことなどが分かる。

どうやら この4000万ドルという大金の行方と この法律事務所のあやしげな実態がDickieの失踪と関係がありそうと見たStephanieは この会社の残りの3人に注目して捜査を始めるが 彼女の目の前でこの共同経営者の男たちが次々と殺されていく場面に遭遇する。

***** 感想 ******
電車の中では読めません!
思わずにやにやと笑ってしまい、他の乗客に怪訝な顔をされてしまいました。

このシリーズの売りのひとつは 保釈金を出してもらって釈放された被告人が法廷に出頭しないで逃げ回っているのを捕まえるbunty hunterの仕事をしているStephanieと保釈人たちとのドタバタ。

今回の男たちは 墓あらし、剥製屋のふたり。深夜に遺体から貴金属を盗む男を捕まえようと 懐中電灯なしで墓地に張り込むが 真っ暗闇の広大な墓地で迷子になってしまいRangerに救援の要請の電話をしたり、剥製屋では 飾ってある剥製の置物が爆発して全身動物の毛に覆われたり あいかわらず笑わせてくれます。

行方不明のDickieについては このシリーズではふたりのドタバタも楽しみのひとつなので 彼が死んでいることはないと思ってました。結果は?

最後に 恋人のMorelliがStphanieに言ったことが印象的なので抜粋(P271より)
犯人からの脅迫電話を受けたStephanieに
" You're  getting  too good at this," he said " You've been scared and threatend  so many times, you're  starting to think it's normal.  You were so cool with that guy.....中略......
 You should be shaking and  crying. Look  at you. You're smiling. "

Stephanieが犯人に捕まって、殺されそうになっても 僕も彼女なら何とかするだろうと思って微笑みながら読んでます。

 


trump

2009-09-14 20:13:12 | 英単語

 ・・より勝る、・・を負かす

( Chasing Darkness  by  ROBERT  CRAIS  P59より)

 Coleは 友人の刑事に 連続殺人犯として断定されたByrdが持っていた被害者の写真を見せてもらう。Coleは Byrdがその時刻に他の場所にいたという目撃者がいて 彼は犯人ではないと主張するが・・・

 Physical  evidence  trumps  eyewitness  testimony every time,and  we have  the evidence.


Chasing Darkness by  ROBERT CRAIS

2009-09-13 16:50:16 | 読書感想

Fire seasonのロサンジェルスで、山火事の避難勧告に回っていた警官が Lionel Byrdという男の死体を発見する。

Lionel Byrdは銃で頭を撃ち抜いており、足元にはアルバムが落ちていて、その中には 殺した直後に撮られたと思われる7人の女性の写真が貼ってあった。犯人以外撮ることができない写真、しかも右手に銃を持っており、写真等にも彼以外の指紋がないことから 彼がこの7人の女性たちを殺した犯人であり、罪の意識から自殺したように思われた。

8日後、LAPDのこの事件のための特捜本部の刑事がふたり 私立探偵のElvis Coleを訪ねてくる。彼らはLionel Byrdに関する彼の調査資料の提供を求めてきた。
Coleは 3年前、Lionel Byrdが、売春婦Yvonne Bennettを殺したとして起訴されたとき、Byrdの弁護士からアリバイ調査を依頼された。Coleは Bennettが殺された時刻に、Byrdが他の場所にいたことを、目撃情報とセキュリティテープから立証して 検察に起訴を取り下げさせていた。Bennettは このアルバムに5番目の犠牲者として載っていた。
資料の提供を求めてきた刑事は Coleが この男を無罪にしたせいで あらたに2人の女性が殺害されたとColeを非難した。
その夜。特捜本部長のMarksは記者会見を開き 、ここ7年間、およそその関連性はないと思われた7件の殺人事件、 一年に一件起きていた女性が殺害された未解決事件はLionel Byrdという男が行った連続殺人であり 犯人のLionel Byrdは自殺したと発表した。


Coleは 自分の調査に自信を持っていたが、刑事の言った言葉に衝撃をうけていた、自分は間違って、殺人犯を無罪にしてしまったのか?
彼は、再度 調査に乗り出すことを決意する。Coleは知り合いの警察官に頼んで Byrdが住んでいた場所を訪ねたり、殺された7人の女性についての捜査資料を見せてもらったり、遺族に会って 手がかりを探す。 そんな中、Coleは Lionel Byrdが自殺したことによって事件の終結宣言を出したはずの警察が まだ聞き込み捜査をしていることを知る。

連続殺人事件の調査を進める一方、Lionel Byrdのアリバイの再調査を始めたColeは 3年前の裁判でByrdのために有利な証言をした男を探し、証言内容を再チェックしようとするが その男が殺されているのを発見する。
その現場にやってきた特捜本部長のMarksは、呆然としているColeに、 この事件から手を引くように、引かない場合は彼に調査の便宜をはかった刑事達を規律違反で罰すると脅しをかける。特捜部は いったい何の捜査をしているのか?脅しに屈することなくColeは調査を続ける。
そして ある殺された女性が勤めていた会社の資料から驚愕の事実を発見する。

*** 感想 ***
ストーリーはひねりにひねってあって ひねり過ぎという感じもしたが とても面白かった。つぎつぎにあきらかになる事実でいままで考えていた事態が変わっていくので どういう展開になるのか先が読めず わくわくしながら読み進むことができた。

Coleとその仲間達の友情関係がいいな。Coleがもしかしたら自分は殺人犯を釈放させて あらたな殺人を行わせたのかと悩むでいるのを見て、相棒のJoe Pikeがこのところ疎遠になっているColeの恋人に 彼を元気付けてもらうよう電話してくれと頼んだり。脅しをうけて調査から手を引いたら 友人の刑事達はMarksに殴りかかっていくだろうとか お互いの友情を信じ、第一義に考えているところがいい。
Coleの次の言葉が彼の友人との信頼関係を築いていくのかもしれない。
 You  have  to  take  care of  your  friends. (P234より引用)