気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

NCMEC  (省略英語)

2014-03-23 17:50:40 | 省略英語

National Center for Missing & Exploited  Children 

The National Center for Missing and Exploited Children (NCMEC) is a private, non-profit organization  established in 1984 by the  United States Congress (Wikipedia よりコピー)

 

[Snake Skin BY CJ.Lyons より引用]

 Lucy should be doing: ・・・・・・ reviewing the latest NCMEC bulletins,


Snake Skin by CJ Lyons

2014-03-16 10:21:11 | 読書感想


FBI、SAFE(Sexual Assault Felony Enforcement)のチーフLucy Guardinoはピッツバーグに転勤して3ヶ月、自ら囮捜査官となって、一目では人形と気づかない4歳の少女の縫いぐるみと共に取引現場に向かい、現れた小児性愛者を逮捕するという仕事に全力をあげてきた。彼女はSAFEのチーフという重責にありながらも、精神科医の夫と12歳の娘の妻として母親としての役割もきちんとこなし、仕事も家庭も何のトラブルもなく両立させていた、この土曜日までは。

その日朝、Lucyは仕事では、おとり捜査の現場で犯人の一人と蛇が充満したプールに落ち込むというトラブルにあう。そして家庭では、最愛の娘Meganに原因不明の発熱と扁桃腺が腫れるという症状があり、診てもらった医師から精密検査の結果を待たないと病名を判断できないと告げられる。Lucyは娘の重病の可能性を危惧する。

そんな中、14歳の少女Ashleyが行方不明になるという事件が起きる。FBIの介入に不満そうな地元の警察官たちに、彼女は子供たちに対する犯罪はすべてSAFEが捜査権限をもつことを説明し、自ら陣頭指揮することを宣言する。

Ashleyは 失踪当日、ベビーシッターのアルバイトがあると母親に嘘を言っていることや、自分のPCのデータを消去していることから彼女は誘拐されたのではなく家出したと地元警察官たちは考えていた。しかし、Lucyの直観はAshleyは拉致監禁されていると告げていた。

そしてその日の午後、Ashleyと思われる若い女性の死体が発見されたという報告が地元の警察から入る。死体は顔と手が焼けただれて身元の判明が難しいと思われたが、殺害現場にはAshleyの身分証明書があったことから、死体はAshleyであると思われた。しかし、死体を観察したLucyはピアスの特徴から死体はAshleyでないことを見抜く。Ashleyは自ら家出したばかりでなく 自分の身代わりとして若い女性を殺したのではという疑いが捜査官の間にわき起こってくる。捜査官の多くが被害者ではなく殺人者としてAshleyを見始める中、Lucyだけは彼女が拉致監禁されていると信じ一刻も早く彼女を救出することに全力をあげることを誓う。

そんな時、夫のNickから娘の容体が悪化して緊急入院したとの電話が入る。
母親として娘の側にいるべきか、SAFEのリーダーとしてAshley救出の捜査を続行すべきか、Lucyは苦渋の選択を迫られる。

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ヒロインのLucyは待つことが苦手としばしば語られているが、読む方も物語に進展がないといらいらするが、この作品は物語がどんどん進んでいき、いらいらすることなくおもしろく読めた。次の作品も読むつもり。

誘拐犯のAshleyに対する扱いの異常性は読むのを躊躇うほど残酷、しかし、心理誘導の仕方としてはとてもうまくかけていると思う。

ヒロインのLucey、家族についてはかなり心配性で、こんな性格で小児性愛者達に立ち向かえるのかと思っていると、彼らと向き合うときはすごくタフ。蛇のいるプールに落ちても、拳銃を頭に突きつけられても冷静に対応して相手を逮捕する、男相手に格闘しても負けない、なかなかかっこいい!また、犯罪者を逮捕しても協力してくれた地元警察に手柄を譲るなど控えめな性格も好感が持てる。

ただ、この作者、やたら省略英語を使うのでちょっと読みづらかった。

 PBP=the Pittsburgh Bureau of Police  BOLO= Be On the Look Out   ERT = Evidence Recovery Team
 ADHD= attention deficit hyperactivity disorder

 Kindle 版 384ページ 406円  ★★★★


Silver Justice by Russell Blake

2014-03-02 11:57:22 | 読書感想

アメリカFlorida州、Connecticut州と各州にまたがってThe Regulatorと称する男による連続殺人が起きる。犯人は殺害現場に自分の犯行を誇示すべくメッセージカードを残していき、さらに犯行の度にマスコミに殺害現場の写真を添えたメールを送りつけさらなる犯行を予告していた。

そして今、3件目の殺人がNew York、Manhattanで起きる。
この事件の指揮を執るFBI捜査官のSilver Cassidyは公私ともに最大の試練に直面していた。マスコミが大々的にこの事件を報道する中、事件の捜査の責任者として彼女はRegulatorが次の犯行を行う前に彼を逮捕することを要求されていた。しかし、犠牲者には彼らが金融関係の仕事をしているという共通点以外つながりがなく、また、現場からも犯人を特定する手がかりは何も得られず、Silverは犯人の次の標的(犠牲者)を推測することができずにいた。

さらに、Silverは一緒に暮らしている彼女の一人娘Kennedyの親権をめぐって、娘の父親でもある元夫Ericから訴訟を起こされていた。キャリアウーマンとして働く彼女は 10歳になる娘を学校が終わった放課後は保育園に預けることで仕事と子育てを両立させていた。
しかし、彼女の弁護士から、彼女が娘と過ごす時間が週末に元夫が娘と過ごす時間よりも少ない事実を指摘され、裁判になると子供よりも仕事優先と思われ、娘を元夫に引き渡さなければならない可能性が高いと忠告されていた。
絶望的な状況の中、Silverは自分の母親として、捜査官としての能力を信じて事態の打開に全力をあげる決心をする。

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元夫との子育て問題、同僚とのロマンス、そして殺し屋、わずか248ページしかないのに、いろいろ詰め込みすぎだと思う。シングルマザーの警察官が抱える問題、すべて盛り込みますという感じ。欲張りすぎて 肝心の連続殺人犯の捜査というプロットに、彼女が犯人に迫っていくという緊迫感が足りない。犯行の動機もいまいちわかりづらかった。
終わり方もだらだらと長く感じる。

Kindle版 248ページ 521円  ★★