Emilyは夫の暴力に耐えかねて誤って夫を殺してしまう。対処に困った彼女は高校時代から頼みにしていたRichardに相談し、彼と一緒に警察の眼をのがれ逃亡の生活を５年間続けている。
若くして起業に成功し６億ドルの財をなしたSteven Ashtonは マスコミの寵児になっていた。彼は 連日連夜の社交パーティ、慈善パーティ、そして常につきまとうマスコミの眼に疲れ、 リフレッシュのため子供の時、過ごし、楽しい思い出が残っている祖母が住んでいたNebraka州の小さな町Huntigtonで 偽名を使い、自分が大金持ちのStevenと知られることなくひっそりと過ごそうと思っていた。
その旅の途中、同じホテルに泊まっていたEmilyと息子のConnerに会う。彼は 彼女に魅力を感じる、 着古した身なりから彼女の窮状を察した彼は、こっそりと彼女の部屋代を立て替えてあげる。
ニュースでSteven Ashtonが行方不明になっているという放送を聴き Emilyは自分たちのホテル代を出してくれたのがSteven Ashtonであると知る。
そのことを聴いたRichardはSteven AshtonがEmilyに気があることを利用してSteven から 金を引き出すことを計画しSteven の居場所を突き止めるべく 道路沿いのドライブインやガソリンスタンドなどで聞き込みを始める。EmilyはそんなRichardの行動に嫌悪を感じながらも、自らもRichardのもとを去り、 この果てしなく続く逃亡生活を終わらせて息子のConnorとどこかの町に落ち着いて生活することを望んでおり、そのための資金をSteven から得ることを考えていた。
やがて、彼らはHuntingtonの町の食堂のRoseという女性からSteven がこの店でよく食事をしているという情報を得る。EmilyはSteven と懇意になるために その食堂で働くことにする。店のRoseの二人に対する好意的な態度のおかげもあって 二人はやがてデートするようになりSteven は徐々にEmilyのことが頭から離れなくなるほど彼女に夢中になっていく。EmilyもSteven を好きになっていくが 自分が夫殺しの犯罪者であることが分かった場合、Steven Ashtonに迷惑がかかることをおそれて 彼からお金を借りたら そのまま彼のもとを去る決心をしていた。
数度のデートの後、彼女は大学に入るための学資金の名目で彼からおカネを借りることに成功する。
翌日、Steven はRoseから 彼女が出勤してこないことを教えられ、彼女がこの町を去ったことを知り、ショックを覚える。突然の出立に彼女が何かのトラブルに巻き込まれていると確信したSteven は、二人がデートしていた際に話していた彼女が高校時代住んでいたというMinneapolis州のStapletonという町に行き、彼女について調査を始める。
そして、Steven は彼女が町の有力者の息子と結婚したが、夫は暴力的で幸せな結婚ではなかったこと、その夫が自宅で殺され、町の人々は彼女が夫を殺したと思っており、警察もまた、彼女への事情聴取を考えていた。Steven は 彼女のために弁護士を雇うことを考え、私立探偵を雇い 彼女の行方の捜査を依頼する。
しかし、私立探偵から衝撃的な事実を報告され、Stevenは彼女のことを忘れようとするのだが・・・
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ハーレークィンロマンス小説というのがあったと思うけど このストーリーを読んでいて これはその種の物語だなぁと思いながら読んでいった。
薄幸の美女と大金持ちでハンサムな男が出会い 紆余曲折の末 ハッピーエンド。そういう展開になるだろうなぁ と思いながら読んでいったので あまり気が乗らず 結構読むのに時間がかかった。
Stevenは Ethanと偽名を使って自分が大金持ちであることを隠してEmilyやRoseなどと親交をもつのだけど EmilyばかりでなくRoseも彼が偽名を使っていることに気が付いている、本人だけが 自分の身元が知られていないと確信していることがユーモラス。
Emilyという女性が ちょとひ弱すぎるな、何か困ったとき 自分で立ち向かうことなく Richard、Steven,そして夫の友人で仕事仲間のVincentと、常に男に庇護を求めるようで・・・もうすこし 強い女性像が欲しかった。
結論は見えている（？）ので どういうふうに持っていくかが興味を引く点だけど 展開はかなりひねってあってうまくだまされた。
Kindle版 $5.95 ★★★