気軽に洋書ミステリー

家にいてもすることがないおじさんは考えました。このままではボケる。そうだ!好きなミステリーを英語で読もう!英語力???

「無実のI」 スー・グラフトン

2006-05-21 16:25:38 | 読書感想
あらすじ
私立探偵のキンジーは今まで居候していた保険会社を新任の責任者との折り合いが会わずに追い出されてしまい、弁護士の事務所に居候することとなった。


いささか自信喪失気味のキンジーに、居候先の弁護士は、自分が担当する殺人事件 遺産を目当てに富豪の妻を殺害したとして夫を訴えている 裁判の証人探しを依頼する。


居候先の弁護士への印象をよくするためにもと張り切るキンジーだが・・調べれば調べるほど、夫を無実とする証言が集まってくる。このままでは、居候先の弁護士が裁判で負けてしまう と危惧する。

☆感想

この夫、実に調子のいい奴で 調査中のキンジーと面会を求め 自分にはアリバイがあるから調べて欲しい と主張したりしてキンジーをいらいらさせる。その口車にのって 調べてみるとじっさいにアリバイがある。

本当に、彼が妻を殺したのかどうか、殺していないのならキンジーはどうするのか 気になって最後まで読ませる。


事件の調査中に、殺害された妻の友人の娘がひき逃げ事件を起こしたことを知ったキンジーは、娘の母親などから警察も捜査を断念したひき逃げなど、娘の将来を考えて見逃して欲しい、と頼まれるが 自分のやったことには責任を取るのがあたりまえだとして娘に警察に自首することを勧める。キンジーの自己責任に対する信念を感じた。