太陽電池で世界一を誇っ たサンテックが危ないようです。この業界の栄枯盛衰はすさまじいものがあるようです。その無茶苦茶な戦略で 世界の大手を苦境に陥れた元凶とも言えそうなこの会社が危ないというのですからこの先、太陽電池の業界はど うなるのか予測がつきませんね。
太陽電池ニュース情報局よ り 2013年03月14日
中 国大手サンテックパワー、米国工場閉鎖?! 太陽電池大手が米工場閉鎖
(2013年3 月13日)日本経済新聞
記事によると、
【概要】中国太陽電池大手の尚徳電力(サン テックパワー)は4月3日、2010年10月に稼働した米アリゾナ州の工場を閉鎖する。
米政府による中国製太陽電池を対象とした反ダンピング税 で生産コストが上昇。世界的な供給過剰感が解消されないなか、生産を続けるのは難しいと判断した。
~途中省略~
資金繰りの改善に向けて中国国内の一部工場も稼働を停止 している。
中国で急成長した太陽電池大手のサンテックが、米国での 工場閉鎖の可能性など、厳しい市況環境が明らかにってなってきました。
米国や欧州などでのアンチダンピングをめぐる貿易関税 や、昨今の太陽電池の供給過剰状況により、中国の太陽電池メーカーが大きな影響をうけているようです。
ふえすぎた太陽電池メーカーの成長がとまり、これから、 大きな企業の淘汰と合併が始まることでしょう。
立ち行かなくなった太陽電池企業が行き着く先ははたして どこでしょうか。
同じような太陽電池業界の企業ではなく、他の業界のリー ダーである会社が、大きな資本をベースに買収するようなケースが、これからふえてくるのではないでしょうか。
今年は、中国の大手太陽電池企業の動向に注目です。
とこのニュースを目にしてこの先どうなるのだろうと 思っていたら、早くも次のニュースがありました。というか同じものかもしれません。
SankeiBiz(サ ンケイビズ)より 2013.3.15
サ ンテック デフォルト危機 中国ソーラーパネル大手 (1/2ページ)
中国のソーラーパネル大手サンテック・パワー・ホール ディングスがデフォルト(債務不履行)の危機に直面している。同社は15日が債務返済期日の約5億4100万ド ル(約520億円)の転換社債で、支払いを2カ月猶予することに合意していない債券保有者が40%弱に上ってい ることを明らかにした。中国政府の関係者によると、中国政府がサンテックを支援する可能性は低いという。
国家発展改革委員会(NDRC)気候変動対策調査部門 の高官、リ・ジュンフェン氏は、中国政府高官は過剰供給を減らし、中国が牽引(けんいん)する同市場の統合を望 んでいると述べた。中国政府はデフォルトは避けたい考えだが、同業界の再編は新政権の課題の一つだ。デフォルト になれば、中国本土に本拠地がある企業の社債で第1号になる。
13日付米紙ニューヨーク・タイムズはサンテックの本 社がある江蘇省無錫市の無錫市国連発展集団が一部か全体の株式を取得する見込みだと報じている。サンテックは本 拠地の無錫市の政府と財務支援の交渉を行っており、救援の可能性が浮上しているが規模は明らかにされていない。
米民主党系シンクタンク「アメリカ進歩センター (CAP)」の政治アナリスト、メラニー・ハート氏は「救済が政府系銀行の支援によるものでなければ、規模は小 さいものになるだろう。国家開発銀行は政府を代表し、無錫市ではない。北京政府は個別企業の救済より業界全体の 発展に関心がある。政府が見放さないとたかをくくらない方がよい」と述べた。
中国は過去3年にわたり、ソーラーパネル分野で低利 融資の継続や迅速な値引きなどを武器にして日本企業やドイツ企業を凌駕(りょうが)。主導権を握り続けた。この 間、サンテックをはじめとする中国大手5社の生産能力はそれぞれ倍増。集光型太陽電池の規模も2009年当時の 7.7ギガワットから30ギガワットに急拡大した。
しかし、パネル価格は供給過剰で世界的に低迷。サン テックは2012年1~3月期に6億4600万ドルの損失を計上して以降、時価総額は72%減少。同社の株価は 13日、ニューヨーク市場で約24%安の83セントに値下がりし昨年11月以来の最安値を記録した。
ブルームバーグのまとめによると、中国のソーラー大手 5社は国家開発銀行が総額432億ドルを融資保証している中国企業12社に入っている。(ブルームバーグ Feifei Shen)
あまりに無茶苦茶な価格戦略が今度は自分の首を絞め ることになったようですが、果たして国が援助するのかどうか。というかその中国自体も後何年持つのか。早く、韓 国とともに自滅して欲しいものです。そうなれば、やっと日本の近隣がおとなしくなって日本侵略の力も無くなって しまい、長い間苦しめられた我が国に平和が訪れれば良いのですが。
それにしても、この中国の無茶苦茶な戦略で太陽電池の価格が落ちたことはどう評価すれば良いのか、10 年20年先にその品質による結果が出て初めて分かるのかもしれません。安さで飛びついたつけを世界中が払う ことにならないとも限りませんが、それはやはりその時まで分からないでしょうね。
いずれにしても、これが契機となって中国の破たんが現実になることを期待するのは私だけでしょか。
果たして、どんな未来になるのか!