やはりアフガンはとんでもない国のようです。何とタリバンの内ゲバが酷くなっているようです。
宮崎さんがそんなタリバンの内ゲバを取り上げてくれています。どうやらた只事では終わりそうにないですね。もしかしたら、大紛争というか第三次世界大戦なんてこともあるのじゃないでしょうか。
「宮崎正弘の国際情勢解題」より 令和四年(2022)8月12日(金曜日) 通巻第7429号
タリバンは武闘各派の「連立政権」。凄惨な内ゲバが本格化
ハカニ・グループの宗教指導者=シェイハ・ラヒムラ・ハカニ爆殺
8月11日、カブール市内。ハカニ集団の宗教学者が自宅でセミナーを開催中に、義足に爆弾を装填した暗殺者によって殺害さ れた。タリバン政権の混沌と、その連立の分解状況を象徴する事件で、パキスタンやインドのメディアは大きく報じている。
ハカニ集団はとりわけアルカィーダやISとの国際連携が深く、1983年にオマル師に近いハカニが創設した(創設者は死 亡)。
それ以前はムジャヒデンの一派としてCIAが資金や武器の提供をしてきた。1996年にタリバンに合流したが、「客分」扱い で、なにしろテロ活動が顕著であり、パキスタン軍が秘密資金を提供し、また中国人スパイの摘発にアフガニスタン秘密警察との 連携もあったとされる。
ハカニ集団を指導するのはハカニ兄弟で、内務大臣のハリファ・ハカニには1000万ドルの懸賞金、親族と思われる難民大臣 のハリル・ハカニには500万ドルの懸賞金がかかっている。弟のムハンマド・ハカニは2010年に死亡している。
他方、パキスタンのパシュトーン人が主体のTTP(パキスタン・タリバン)は2017年に13の武装勢力が連合して結成さ れた。
先般、CIAのドローンで殺害されたザワヒリと連携し、アフガニスタン国境を拠点にテロ活動、しかしパキスタン軍とは敵対す るため、過去五年にムフテ・ハッサン、ダウラット・カーンら150名が暗殺されて、まったく四分五裂の分裂状態にある。
8月3日、TTP幹部のオマル・ハリド・ホラサニ(300万ドルの懸賞金)が暗殺された。かくしてタリバン政権は凄惨な内 訌を繰り返している。
一体世界は何処に行くのでしょうか。人間とは争いから逃れることは出来ないのかも。
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