磁石と言えばU字型をしたものを思い出すのは我々の世代の者じゃないでしょ うか。あの磁石を紐に結えて地面を引っ張ると古釘などがくっついてきたものです。今から考えたらそれ程磁力が強 いとは言えなかったのでしょうが、子供としてはあれで結構凄いものでしたし、そんなものだろうとしか思ってませ んでした。
ところが、何時のころからかテレビなどで強力な磁石を紹介する番組などで、当時では想像もできないよう な強力な磁石があることを知り驚いたものです。強力なものになると二つの磁石で指などを挟んだら指がつぶれ るほどの吸引力があるのだそうです。何とも恐ろしい力です。
その強力な磁石にレアメタルなんてのが使われているのを知ったのはもっと後になってだと思います。成程 あんな磁石を使うからモーターも昔と違って強力なものができ、電気自動車や電気飛行機なんてのも実用化が夢 じゃなくなってきたんですね。昔の非力なモーターのイメージしか持ってなかった私にとってはソーラーインパ ルスなんて不思議でした。時代は知らない間にどんどん進んでいるようです。
ところが、今度はそのレアメタルを使わなくても強力なモーターができる なんて話題がありました。中国が独占して生産していて、それを政治の世界で利用しようとなんかするから日本の技 術者などがそんなものが無くても十分な力を出せるものとして開発したようです。
SJNニュース 再生可能 エネルギー最新情報より 2012年12月3日
東北大、レア アース磁石を一切使わずに同レベルの大トルク出せるEV用モータ開発
東北大学大学院工学研究科の一ノ倉理教授、中村健 二准教授、後藤博樹助教が、レアアース磁石を一切用いずに現状のレアアース磁石モータなみのトルクを持つアキ シャルギャップ型スイッチトリラクタンスモータを開発した。電気自動車への適用・走行試験などを通じて、実用化 に向けた検討を進めるという。
ラジアルギャップ型SRモータとアキシャルギャップ型SRモータ(出所:東北大学)
スイッチトリラクタンス(SR)モータは、固定子が鉄心と巻線、回転子は鉄心のみという単純な構造の磁石 レスモータで、非常に頑丈で高温に強いという特徴がある。このため、ハイブリッド車や電気自動車用の駆動 モータとして期待されているが、同サイズのレアアース磁石モータに比べるとトルクが小さいという問題が指摘 されていた。
東北大の研究グループは、鉄-コバルト系の高磁束密度磁性材料を鉄心に使用することによるSRモータの改善 をめざしてきた。しかし、コバルトを大量に使用し、コストがかかるため、SRモータの構造を見直し、一般的 なラジアルギャップ型(図1)からダブルロータタイプのアキシャルギャップ型(図2、図3)に変更すること で、トルクの改善を試みた。さらに、鉄心材料に高コストの鉄-コバルトを使用せず、通常のモータ鉄心材料で あるケイ素鋼板を利用することによりコスト削減を図った。・・・中略
これまで磁石レスモータは、レアアース磁石を用いたモータと比べて、ト ルクや効率が低いと考えられていたが、今回の成果により、モータの構造を工夫することで同等程度の性能を実現で きる可能性が示された。今後は、今回開発したモータを、インホイールダイレクトドライブモータとして電気バスに 適用。実走行試験などを行って実用化への検討を進めるという。
なお、実験に使用したアキシャルギャップ型SRモータの製作には日立製作所が協力している。
(発表資料)PDF 資料
なんだかこんなのを見ていると人間に不可能はないのかと思ってしまいま す。やはり人間が考えたものは実現されるは本当なのかもしれません。
それにしても、日本人って本当にすごいですね。尤もその中に私は含まれてないのが残念ですが。
それでも、今度の選挙次第では日本もやっと戦後の自虐史観から抜け出し、本当の意味で良い国になる可能 性が出てくるような気がします。まさかこんなに早くこんな時代が来るかもしれないとの期待を持てるようにな るとは思ってませんでした。
これはやはりネットのおかげだと思うのは私だけでしょうか。
面白くなりそう!
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