団塊の世代のつぶやき

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日本メーカーの危機

2012年12月14日 | 太陽光発電

  第4735回のローエンド技術の危機でも書いたように、どうやら心配していたことが現実になり そうです。いよいよ日本のパネルメーカーの危機が近づいたようです。

 朝日新聞デ ジタルより 2012年12月6日

韓 国の太陽電池メーカー台頭-日本で相次ぎ受注

   韓国の太陽電池メー カーが日本の大規模太陽光発電所(メガソーラー)から相次いで受注している。LGエレクトロニクスは三井化学な どが愛知県内に建設する国内3位規模のメガソーラー向け太陽光パネルの供給企業の1社に選ばれた。ハ ンファグループは丸紅子会社が大分市に建設する国内最大のメガソーラーに供給する。欧米、中国メー カーに続き韓国メーカーも日本市場で台頭している。

 LGエレは三井化学、三井物産などが 愛知県田原市で2014年10月に運用予定のメガソーラーに供給する。出力は5万キロワットで京セラ、シャー プ、ソーラーフロンティア(東京都港区)製も採用される。だが、LGの納入量は公表していない。

 ハンファが太陽光パネルを供給する丸 紅子会社のメガソーラーは同8万1500キロワットで、使われるパネルは37万枚。芝浦グループホールディング ス(HD)が福岡県みやま市に設置する同2万3000キロワットのメガソーラーにも供給する。ハンファは経営破 綻した独Qセルズを10月に買収して世界3位に躍り出た。

 現代重工業はユーラスエナジー HD(東京都港区)が大阪府岬町に建設するメガソーラーに納入する。現代製が1万9000枚、三菱電機製が2万 8000枚設置され、合計出力は1万キロワット。完成は13年8月を予定する。

 再生可能エネルギーによる電力の全量 固定価格買い取り制度が始まった7月以降、経済産業省から設備認定されたメガソーラーの合計出力は100万キロ ワット。シェアでは日本メーカーが優勢だが、大型案件で韓国勢の採用が増えてきた。

 ウォン安による低価格と品質水準の向 上が採用の決め手となっている。日本最大の大分市のメガソーラーのような象徴的な案件で実績を示せば日本メー カーにも驚異になりそうだ。

 【4―9月の太陽電池出荷量、 76.8%の大幅増】

 太陽光発電協会(東京都港区)による と2012年4―9月の国内太陽電池出荷量は前年同期比76・8%の大幅増。起爆剤となったのが再生可能エネル ギーの全量固定価格買い取り制度だ。

 制度で買い取り対象となる発電事業用 の出荷量は同6・4倍の10万キロワットに急拡大。住宅用も52・7%増の82万キロワットと伸びており活況 だ。発電事業用は出力1000キロワット以上の大規模太陽光発電所(メガソーラー)の建設ラッシュにあるが、 10キロ―999キロワットの中・小発電所も月を追うごとに増加。10月に経済産業省から発電用として設備認定 を受けた施設の合計出力は31万6000キロワットで、10月のメガソーラーの認定量を超えた。中・小は住宅用 の数倍規模で設置できる手軽さがあり、市場を盛り上げている。

 気になるのは13年度の買い取り価 格。発電コストに合わせて価格は見直されるが、今のところ発電コストは大きく下がっていないため現在の42円が 維持されそうだ。同協会の茅岡日佐雄事務局長は「今はブームでメガソーラーが増えているが、住宅用がメーンにな る」ことを見込む。

 13年度まで42円とは本当でしょう か。これは気になる記事です。どこまで根拠があるのか。しかし、今年の4月の延期もあるのでもしかしたら本当に そうなるのかもしれません。いずれにしても、もうこの業界とはかかわりたくない気分です。

 さて、この韓国グループの進出がどこ まで伸びるのか心配です。というか、もう結論は出ているのかもしれません。家電と同じ道を歩んでいるような気が します。それを証明するような衝撃的なニュースが続いています。

  47NEWS(よ んななニュース)

  米 社から太陽光パネル調達 シャープ、価格競争力強化

 経営再建中のシャープが、住宅用太陽 光発電パネルを米大手サンパワーから調達 することが6日、分かった。年内にも生産委託したパネルをシャープのブランドで発売する。海外勢との価格競 争が激化する中、競争力強化のため外部調達を検討していた。

 国内の住宅用パネルは成長を続けてお り、外部調達により需要増に対応する。国内の住宅用シェアを現在の30%程度から40%に引き上げる計画だ。

 シャープは2013年9月までに、国 内の太陽電池関連の4工場のうち、葛城工場(奈良県葛城市)など3工場の生産設備を売却して撤退、堺工場(堺 市)に集約することを決定している。

  そして、パナソニックも

   日刊工業新聞より  2012年12月07日

  パ ナソニック、太陽電池モジュールを欧州大手から調達-年20万kW

 パナソニックは欧州の太陽電池大手で あるリニューアブル・エナジー・コーポレーション(REC、ノルウェー)から太陽電池モジュールを調達する。年 20万キロワット前後と大量の供給を受ける。自社生産する単結晶ベースのモジュールにREC製の多結晶型を加え て品ぞろえを整える。シャープや東芝もOEM(相手先ブランド)を活用するなど、国内で海外メーカーから調達す る動きが広がってきた。

  RECから調達するのは 太陽電池セルを60枚使った出力245ワットのモジュール。RECのシンガポール工場から調達し、日本と海外で 販売する。

  パナソニックは単結晶と 薄膜のシリコンを組み合わせた独自構造の「HIT」太陽電池を生産する。太陽光エネルギーを電気に変える変換効 率が高く、住宅用に向く。だが、発電事業など産業用にはHITよりも低価格な多結晶型が求められることもあり、 外部調達によって多結晶型をそろえる。

  テレビのような家電製品でさえ今の 状況なのですから、それ以上に装置産業である太陽電池で世界の安価な製品と戦うのはもう無理なのかもしれませ ん。
  かろうじて生き残りの可能性があるとすれば安倍総理による景気対策と円安、そして私が最近これしかない と思っている鎖国あたりが実施されることじゃないでしょうか。エネルギーだけでも鎖国は必要かも。

もう手遅れか な!



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