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人民元のSDR構成通貨採用を承認

2015年12月06日 | マネーゲーム

  心配していた、中国元のSDR入りが、とうと う承認されました。こうやって見ると、国連を始めとして、世界的な組織というのは本当に真剣に仕事をしているとは思えま せん。と言うか、全てが、金がすべての組織ばかりのようです。やはり、世界は腹黒い。

  とは言いながら、私程度にはこれが何を齎すのかは想像も出来ません。一体、中国は、そして、世界は、これからどう動 いていくのでしょうか。

  ブルームバーグより   2015/12/01
 
  IMF: 人民元のSDR構成通貨採用を承認-国際通貨の仲間入り
 
   国際通貨基金(IMF)は中国の人民元を特別引き出し権(SDR)の構成通貨に加えることを正式決定し た。これまで欧米・日本が支配してきた世界の経済システムに中国が仲間入りすることにお墨付きを与えた格好。

  188カ国が加盟するIMFは30日に理事会を開き、人民元は「自由に使用可能である」という基準を満たしていると 判断。ドルとユーロ、ポンド、円に 加わってSDRを構成することを認めると声明で発表した。ラガルド専務理事は11月13日、IMFのスタッフが提案した SDR構成通貨への人民元の採用を 支持したことを明らかにしていた。

   IMFによれば、SDR通貨に加わるのは2016年10月1日から。SDRの人民元の比率は10.92%の見通し。人民元採用後の構成通貨比率はドルが 41.73%、ユーロが30.93%、円が8.33%、英ポンドは8.09%となる。

   IMFは5年ごとにSDRの構成通貨を見直す。前回2010年の見直しでは必要条件を満たしていないと して人民元の採用を見送っていた。

  これで、中国が持ち直すのでしょうか。それが、一番心配なところです。

  ところが、これが、逆に中国を追い詰めるという説もあるようです。本当に、そうであれば、これ程嬉しいことはないの ですが、果たしてどうなるのでしょうか。

   ロイターより  2015年 11月 30日

  焦 点:人民元の改革ペース減速か、SDR採用で目標喪失

   [上海/ニューヨーク 30日 ロイター] - 国際通貨基金(IMF)は30日に中国人民元の特別引き出し権(SDR)採用を決める見通しだが、国内外の政策当局者からは今後改革がこの数カ月のような ペースを保つことはなさそうだと冷めた声が聞かれる。

  改革への抵抗は強まっており、SDR入りの目標達成でこれ以上リスクを冒す必要はないためだ。

  IMFによる人民元のSDR採用で、改革派が保守派の支持を取り付けるために利用してきた「国家の威信を高める」と いう重要なインセンティブは失われる。

  しかしより深刻なのは、このように経済が減速しては人民元の自由な交換を認める踏み込んだ改革を成し遂げることはで きないとの懸念が中国政府内に存在することだ。

  政策協議に参加したエコノミストによると、政府は既に資本移動に関する実験的な姿勢を急速に失いつつある。

  中国の株式市場は夏場に40%以上も下落したが、原因は悪辣な外国資本と指弾する声が多い。その後規制当局は人民元 売り圧力に対抗するため資金を国内 に留め置くのが難しくなり、オンショアとオフショアの両方の市場で介入を実施した。保守派ばかりではなく開放支持派も改 革の一時停止を求めている。

  中国国際経済交流センターのシニアエコノミストは「中国の金融リスク管理能力はまだ改善の余地がある」という。「資 本勘定の完全自由化を急ぐことは、金融リスク管理にとって好ましくないだろう。われわれは非常に慎重に取り組むことにな る」と述べた。

  一方、IMFは人民元のSDR採用で中国の経済改革の取り組みにお墨付きを与えるとともに、改革進展に弾みが付くこ とを期待している。

  人民元はSDRへの組み入れで需要が6000億ドル以上膨らむと試算するエコノミストもいる。また中国メディアは国 内債券市場に1兆元(1560億ドル)以上の資金が流れ込むと予想している。ただし、これらの推計はいずれも資本勘定改 革の継続を前提としている。

  先進国出身のIMF当局者は「人民元のSDR採用で改革推進派は優位に立ち続けることができる。党内保守派の回帰は ない」と話す。

  IMF理事会で中南米・カリブ海諸国の代表を務めるオタビアーノ・カヌート氏も「IMFの今回の決定を中国の改革の ゴールとみなすのは本末転倒だ」と述べた。

  中国は他の国とのスワップ協定締結や人民元の変動幅拡大など、人民元の国際化に取り組んできた。しかし中国の政策ア ドバイザーの間では外資への市場開 放をどこまで進めるかをめぐり常に意見が割れてきた。国有銀行など有力な業界の間には、資本市場の自由化で国際的な競争 にさらされ、事業から締め出される との不安が静かに蔓延している。

  チャイナ・ベージュブックのチーフエコノミスト、デレク・シザーズ氏は「中国の改革派はある程度国際的な地位を高 め、とりわけ日本と肩を並べるために (人民元のSDR入りを)売り込んだ」 と指摘。IMFが中国は国際的に通用する通貨を持った国だと認定すれば、これ以上リスクを取ることはないとの見方を示した。

  渡辺さんも同じ考えのようです。

  IMFの本音は何処にあるのでしょうか。それとも、自分達も理解できていないのでしょうか。もし、これが、中国を追 い詰めるための策略であるのなら、大したものですが、もしかしたら、裏で金が動いているのかもしれません。
  いずれにしても、これからの推移を見て行くしかないですね。

中国は生き残るのか!


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