団塊の世代のつぶやき

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ダンピング調査

2012年09月22日 | 太陽光発電

  第 4704回で取り上げたアメリカについでヨーロッパの中国太陽光パネルのダンピング調査が 始まるようです。

  時事ドットコムより   2012/09/06

  EU、 中国製太陽光パネルのダンピング調査へ

  【ブリュッセル 6日ロイター時事】欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は6日、中国の太陽光パネルメーカーに 対するダンピング(不当廉売)調査を開始したと発表した。これによってEUと中国の間に貿易戦争が勃発 する可能性もある。

  ダンピング調査 はドイツのパネルメーカー、ソー ラーワールドを中心とするドイツ、イタリア、スペインのメーカーグループの訴えを受けたも の。同グループは中国企業は欧州で市場価値を下回る価格でパネルを販売していると主張している。

  中国のメーカー は7月、EUがダンピング調査を始めた場合、反撃するよう中国政府に要請した。同国メーカーはイング リ・グリーン・エナジー、サンテック・パワー・ホールディングズ、トリナ・ソーラー、カナディアン・ ソーラー。中国企業によるEU域内での昨年のパネル・同部品販売額は約210億ユーロ(2兆0800億 円)で、中国の同輸出全体の約60%を占めた。EUの昨年の中国からの総輸入額は2920億ユーロ。

  米商務省は今年 5月、やはりソーラーワールドの現地法人を中心とするパネルメーカーの訴えを受けて、中国メーカーに反 ダンピング税を科すことを決めている。

  欧州委員会はダ ンピングが行われているか、それがEU業界に打撃を与えているかなどについて調査を行う。

  西側のパネル メーカーはここ数年間、中国のメーカーは豊富な助成金を受けて安い価格でパネルを販売していると批判し ている。EUの企業は競争に苦闘しており、最も有名な企業ではドイツのQセルズが今年4月、破産申請を した。

  ただ、パネルを 設置する企業などは、中国製品は太陽光発電をより身近なものにしており、2020年までに発電量の 20%を再生可能エネルギーで賄うとのEUの目標を達成する上で不可欠だとして、中国からの輸入を歓迎 すべきだとの見解だ。

  やり放題の中国メーカーも結構苦 戦しているようです。

  SankeiBizよ り  2012.9.11

  中 国ソーラー、軒並み赤字に 供給過剰、日本市場は日系強く

 低価格の商品を投入して市場を席巻 する中国の太陽電池メーカーの今年4~6月期決算が相次ぎ赤字となり、太陽光パネルの在庫が急増するな ど、苦境が鮮明になってきた。ドイツなど欧州の固定価格買い取り制度の変更や欧州債務危機で欧州での需 要が急減するなか、過剰設備から脱するのは簡単ではなさそうだ。

 英利緑色能源(イ ンリーソーラー)の4~6月期決算は、売上高が前年同期比29・4%減の4億8850 万ドル(約380億円)にとどまり、営業損益は前年同期の8140万ドルの黒字から5100万ドル の赤字に転落した。棚卸資産(在庫量)は6億150万ドルと前年から52%増加した。

 同じく大手の天合光能(ト リナソーラー)は、売上高が40・2%減の3億4600万ドルに激減し、7860万ド ルの営業損失を計上(前年同期は3280万ドルの黒字)した。棚卸資産は月商の16倍に上る4億 6320万ドルに及んでいる。

 このほか晶澳太陽能(JA ソーラー)も赤字に転落し、尚徳電力(サンテックパワー) も暫定値で売上高が前年同期と比べ4割減少し、粗利益率レベルでマイナスになったもようだ。

 各社の業績不振の原因は供給過剰 だ。インリーは4~6月に中国国内の工場4カ所で生産能力を計600メガワット分増やした。3割あまり 増強した形で、需要急減による業績悪化に拍車をかけた。

  結構深刻なのかもしれません。経 営者が頻繁に変わっているそうです。

  ウォー ル・ストリート・ジャーナル日本版より   2012年 9月 10日

  サ ンテック、幹部の突然の辞任で株価急落

   中国の光電 池・太陽光発電システムメーカー、尚徳太陽能電力(サンテックパワー) は7日、アンドリュー・ビービ最高コマーシャル責任者(CCO)の突然の辞任を発表した。創業者の施正 栄氏の最高経営責任者(CEO)職辞任に続く形となる。 

  流石の中国も世界的な需要急減に は堪えているようです。それだけに遅れてきたメガソーラーブームの日本市場は彼らにとっては狙い目で しょう。甘い日本だけにあっという間にシェアを取られそうな気がします。
  幸いと言うか、尖閣問題からの官製デモから日本企業の店舗や工場などへの打ちこわしなどで日本 人にも少しは危機感が芽生えてきたはずなので、中国製品のボイコット運動が広まることを期待したい ものです。
  とは言いながら何も手を打つことをしない民主党政権ではその期待も薄いというものです。ここは 一日も早い総選挙で安倍政権が樹立されることが待たれます。たとえ自民党といえどもそれ以外の総裁 候補じゃその期待は出来そうもないのが辛いところです。

 安倍さんの政権ができれば日本が立 ち直る最後のチャンスになりそうな気がします。

どうなるこ とやら!