昨日は人間の考えることは世界中同じようなものだと書きましたが、利害がからむとそうも行かないようです。
時事ドットコムより
温暖化合意、「留意」で決着=条件付き採択、対象は賛成国のみ-COP15閉幕
【コペンハーゲン時事】国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)は19日、地球温暖化対策の新たな枠組み(ポスト京都議定書)に関する政治合意(コペンハーゲン合意)について、「合意に留意する」との扱いで、条件付きで採択し、閉幕した。・・・以下略
未来の地球より今の損得とどこの国も自分だけは損をしたくないというここでは同じような考えのようです。所詮、人間なんてこの程度なのでしょうか。
しかし、温暖化と同時に深刻な問題になりそうなエネルギー問題も絡むのは損得でしょう。
高速の値下げが未来の交通機関を壊しそうです。
四国新聞社より
20日から大幅減便/宇高航路フェリー2社 12/18
高松―宇野間を結ぶ四国フェリー(香川県高松市)と国道フェリー(同)は、20日から実施するダイヤ改正で大幅な減便に踏み切る。瀬戸大橋など高速道路の料金値下げに伴う利用減が続き、回復の兆しが見られないため。両社は「このままでは航路を維持できない。何らかの公的支援を求めていく」としている。
現在は四国フェリーが1日往復34便、国道フェリーが1日往復31便を運航しているが、20日からは両社とも往復22便に減便。国道フェリーは船舶も5隻から4隻に減らす。四国運輸局が17日、両社の申請を許可した。・・・以下略
フェリーは瀬戸大橋ができた時に全て廃止される予定でしたが、しぶとく残ってきました。それはエネルギー問題がクローズアップされてきた今、残ってきたことの意義があるのかもしれません。ところがこの状態では折角今まで残ってきたことも無駄になるのかもしれません。
そして、それは鉄道にも大きく響いてきているようです。
マリンライナー編成車両削減へ/JRが1月から 12/19
JR四国と同西日本は18日、瀬戸大橋線の快速マリンライナーの編成車両数を来年1月中に順次減らすと発表した。主力の6両編成が5両編成になる。
マリンライナーは現在、1日に75本運行。減車は全便が対象で、6両編成で運行する63本をすべて5両にするほか、3両編成の10本のうち5本を2両に、9両編成の2本を7両に改める。1月19日~23日に変更する。
両社によると、新幹線のぞみの増強に合わせて2007年7月から増車していたが、不況や高速料金割引の影響などで利用が伸びていないという。
JR四国は18日、来年3月13日に実施するダイヤ改正の概要も発表。高速料金割引の影響などを受け、3両編成の特急いしづち24本のうち16本を2両編成に変更するほか、ワンマン運転の普通列車を82本増やす。これらによる動力費、人件費の経費節減効果は約2億4500万円。特急、マリンライナーを除くワンマン化率は41・9%から50・8%に上昇する。
休日の値下げだけでもこれだけの影響が出てきているのですから民主党の言う無料なんてことになったら鉄道も海運も完全に潰されることになるかもしれません。
これから、温暖化やエネルギー問題に取り組まなければいけないときに、その解決策の中心になる交通機関を潰しに掛かるのは一体どういう考えなのでしょうか。一度潰れてしまったものは本当に必要になった時に復活させるのは並大抵のことではありません。それは路面電車の廃止を見れば分かることです。
この高速道路無料化や外国人参政権など、日本の国を無くする事が目的としか思えない政治には本当にがっかりさせられます。
どうなることやら!